大森駅前の緩やかな坂は「八景坂」と呼ばれ、今は
人と車の通行が途切れることのない普通の通りですが、
昔はかなり急坂で上りきると海が見え、遠く房総までも
望める眺望絶佳の景勝地だったようです。
時の流れですね・・
「大森貝塚遺跡公園」から駅の方へ戻る途中に
良い雰囲気の神社があったので寄ってみました。
「大森山王日枝神社」
日枝神社と名の付く神社は全国に3000社以上あるそうです。
この神社について何の予備知識もなかったので、帰宅後に
web検索してみましたが、結局由緒など不明のまま・・
でも如何にも歴史がありそうな、心落ち着く神社でした。
見事な曲線の海老虹梁と木鼻の獅子
お堂の左右に鯉の木彫。 時を経た木の色が美しいですね!
境内にある古木。 何の木かな?
駅まで戻ってくると、向かい側の緑の中に
石の鳥居が見えたので、ここにも寄ってみました。
「天祖神社」
ご祭神は天照大神。 創建時期は不明だそうですが、かの昔
八幡太郎義家が奥州征伐に向かう折に戦勝祈願をしたと伝わり、
自らの鎧を掛けたという「鎧掛けの松」と呼ばれる松があったとか。
今はその痕跡もありませんが、広重の絵に立派な松が描かれています。
神社横の石垣にはこんなレリーフがありました。
「馬込文士村の住人たち」
ここ山王・馬込には大正末~昭和の初め頃、多くの文士や
芸術家が住み、「馬込文士村」と呼ばれていたそうです。
大根畑の広がるこの地に、1923(大正12)年 若き日の
尾崎士郎・宇野千代夫妻が移り住み、以後 誘いに
応じて文学仲間が次々と住むようになっていったとか。
(説明板の内容から)
「朔太郎・犀星の周辺」
帽子の男性は北原白秋氏 その右側が萩原朔太郎氏
左下の眼鏡の人が室尾犀星氏
「馬込文士村時代、それは女性活躍の時代でもあった。」
左から、片山花子・宇野千代・村岡花子・吉屋信子・佐多稲子の諸氏
何だか面白そうな街じゃありませんか
駅から帰るつもりだったのですが、もう少し歩いてみたくなりました。
念のためにと持ってきていた、以前「昭和のくらし博物館」に
行ったときに頂いた「まちあるき地図」が役に立つかもしれません。
すごい人たちが集まっていたんですね。
「大森山王日枝神社」の彫り物や古木(まるで蛇がからみついたような)も貫禄ありますね。
今回は貝塚の見学が目的だったけれど、折角の出会いなので
もう少し散策を続けてみることにしました。
神社にしても文化村にしてもほんとに予期せぬご縁。
これだから散歩は楽しいんですよね♪
とくに夜猫子さんの目は、こまかなところも見落としませんから。
それで、神社などの木彫りその他、作者が自慢したかったもの、力を込めて仕上げたものなどに出会えるんですね。
馬込やるじゃないか!!!という感じの充実かつ気持ちよい散策だったですね(^^)
一つ何か見つかると(おお!というものが)芋づる式に近くに何かありますよね。
夜猫子さんのおっしゃるとおり、日枝神社(或いは日吉・山王)は全国に約3800あるそうです。
私の地元の神社の中にも幾つかあり、UPしたものの中に「山王山日吉神社」があって、その時に調べてみたのですが、山王信仰は、比叡山麓の日吉大社から始まっていて、日吉神社・日枝神社あるいは山王神社などという社名の神社は日吉大社より勧請を受けた神社で、大山咋神と大物主神(または大国主神)を祭神としています。
大山咋神(おおやまくいのかみ)は須佐之男神(すさのおのかみ)の子・大年神(おおとしのかみ)の子に当ります。大国主命(おおくにぬしのみこと)とは兄弟です。
でも、神社創建の御由緒はやはり氏子総代の方に聞くか、地元の図書館で「町史」のようなものを見るのが一番確かですね。
案内板がない時など、私もマッタクサッパリ詳細不明で帰ってきます(><)そんな時は、写真を一杯載せて、実感を伝える事にしています。(^^)
ところで、「鯉の滝登り」の彫り物素晴らしいですね!!!私も今度里帰りしたら京浜急行でいってみよう!神社ドンドン歩き回ってください。楽しみにしています♪
文士村と言えば、確か田端にもそのようなものがありましたよね。
機会があれば、そちらにも足を伸ばしてみたいな・・という具合に
好奇心は広がるばかり~(笑)
山王信仰の詳しいご説明ありがとうございます。
このまま本文の方にそっくりペーストしたいワ~(笑)
次に行った天祖神社では、親の狛犬さんの背に子供が乗っかっていて
おもしろいなあと思いました。(写真がよく撮れてなくて泣く泣くボツ・・)
今度いらしたら、ぜひご覧になってみてください。
チョットづつポーズも違っています。
HPに狛犬のページがあるんですが、よかったら覗いてください。
http://morinosita.sakura.ne.jp/jinnjya/komainu.html
↑の中に「足で子供を踏んでいる」「お乳をのませている」「背中に乗せて遊んでいる」「子供のほうが1人で歩いていって、玉垣(垣根)のところに隠れて覗いている」・・・などの狛犬が居ます。(笑)
特に、「西岸・叶神社」の(夜猫子さんも行かれたところ)玉垣から覗いてるのは可愛かったですよね!!
どうしちゃんたんでしょ?・・・というような変な狛犬もいますが。
夜猫子さん情報で、すっかり馬込に行きたい気になりました。ありがとうございます。
そういえば、横須賀大津の諏訪神社の狛犬さんも変わっていましたよ。
崖下に落ちた?子供を上から親が覗いているのです。
狛犬さん巡りも面白そう・・!(笑)