スニーカー履いて

‘猫’も歩けば・・・今日はどんな出会いが?

里山道で出会った花たち

2009-08-31 | 花散歩

里山道で、可愛い実や花をたくさん見つけました。


オオマツヨイグサ(大待宵草)
アカバナ科マツヨイグサ属
北アメリカ原産種をもとにヨーロッパで作出された園芸種で
日本には明治時代に渡来、その後野生化しました。
花言葉は「ほのかな恋」

夕さりて 君待ち立てば つぎつぎと 宵待草の 花開き咲く  田中俊子


クサギ(臭木)
クマツヅラ科クサギ属
葉や茎を傷つけると悪臭がすることから、この名。
花はよい香りがします。高さ1~3mほど。
葉を乾燥させて煎じ、リューマチ・高血圧の薬として。
花言葉は「運命」
    


カラスウリ(烏瓜)
ウリ科カラスウリ属
別名:タマズサ(玉章) ・キツネノマクラ(狐の枕) など
ほかの樹木に絡みついて伸びます。 雌雄異株。
花言葉は「良き便り」
    
夜にレースのような白い花を咲かせ、朝方には萎んでしまいます。
これは萎みかけたところのようですね。 雄花かな? 雌花かな?
咲いたところを見てみたいけれど、夜猫子では無理かな~(笑)


オクラ
アオイ科トロロアオイ属
アフリカ東北部原産  
エジプトでは、BC200年頃には栽培されていたとか。
日本には江戸時代に渡来。歴史のある植物なのですね。
英名もOkraだそうです。
花言葉は「恋に身が細る」←究極のダイエット法!



ヤブガラシ(藪枯らし)
ブドウ科ヤブガラシ属
巻き髭をほかの樹木に絡ませてよじ上ります。
ヤブを覆って枯らすほど生育が旺盛なことから、この名。
別名:ビンボウカズラ(貧乏蔓)
    
実も生っていました。 いろいろな色で愛らしい!



センニンソウ(仙人草)
キンポウゲ科センニンソウ属
蔓をほかの樹木に絡ませて繁殖します。花弁に見えるのは萼片。
有毒成分があり、葉や茎の汁が皮膚につくとカブれます。
種に密生する白い毛を仙人の髭に見立てて、この名。
    
晩秋の頃に‘髭’を見てみたいな~!


ヤブミョウガ(藪茗荷)
ツユクサ科ヤブミョウガ属
白い花が終わると黒い実になります。
    


ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属
別名:アメリカヤマゴボウ
北アメリカ原産で、明治時代に渡来しました。
葉は長楕円形で、根は有毒成分を含みます。
花言葉も「野性」
    
実は熟すと黒くなり、軸が赤くなります。



これは何?
色づいている葉があったので、近づいてみると
こんな実?が・・・
    


コガマ(小蒲)
ガマ科ガマ属
高さが1~2mほどでガマより細く、花穂も華奢な感じです。
花言葉は「予言・素直」

蒲の葉の 右に左に 大靡(なび)き  正岡子規
浅水に 生ふる蒲草の さやさやに 抽けいち白く 夏さりにけり  吉植庄亮


華やかさはないけれど、精いっぱい季節を告げる花たちでした

コメント (2)

足の向くまま

2009-08-29 | 散策

南方海上に台風発生とか・・・青空は今日までのようです。
では「花散歩」のupはお休みして、今日は歩いて来ようっと!


まずは、夏の名残の里山道を・・



鳥居がありました。長~い石段を上っていくと


天照大神神社

神社の由緒は不詳ですが、騒乱の世が終わった江戸時代には
所謂「お伊勢参り」が盛んとなり、おそらくその時代に皇太神宮
天照大神を勧請し此処に奉斉したものと考えられています。
ご祭神は、もちろん天照大神。


畑の傍の道を通って行きます。



    


遠くに海が見えてきました


畑のきれいな花は夏野菜のオクラ。 実も生ってました。
    

ミソハギの花盛り



公園に着きました。
園内をひと巡りして行きましょう。

秋の七草オミナエシ。 白い花はタカサゴユリかな?


ススキにハギに・・・池畔はもう秋の色です。


今日は本当に気持ちのいい青空!



つんのめりそうに急な階段を下りて



ホタルが住むという小川に沿って歩いて行くと


岩戸山 満願寺

臨済宗のお寺で、開基は三浦一族の佐原十郎義連。
19歳で平
家追討に参戦する際、自らの姿を仏像に刻み後世に
名を挙げんと請願。ひよどり越えの一番乗りなどで勲功を挙げ
帰郷したのち、満願達成によって寺号を満願寺としたとか。

石庭の亀島にある「無功徳」の文字は南朝 梁の武帝を
誡めた達磨大師の言葉で、功徳を思い現世利益を求める
心は真正な宗教とは無縁のものだという意味だそうです。

「なるほど!」と納得したところで、散策のゴールとしましょうか
11,156歩

コメント (2)

花散歩⑲

2009-08-27 | 花散歩

強い日差しにも負けずに咲いている花たちから
いっぱい元気をもらいましたよ。

ノカンゾウ(野萱草)
ユリ科ワスレグサ属
中国原産 匍匐茎を伸ばして繁殖します。
八重咲きのヤブカンゾウ(藪萱草)もありますね。
    
萱草の 小さき萌を 見てをれば 胸のあたりが うれしくなりぬ  斉藤茂吉


ヒメノカリス
ユリ科ヒメノカリス属
西インド諸島原産
6本の細長い花被片、漏斗状の副花冠、雄蕊の先にT字型の葯。
芳香があります。 別名:ササガニユリ 英名:Spider lily
    
海岸の道路脇で見つけました。 浜木綿+朝顔みたいでおもしろいですね!


シャリンバイ(車輪梅)
バラ科シャリンバイ属
可愛らしいピンク色の実は、やがて
熟すと黒くなります。
春に白い花が咲いていました。
    


ジンジャー
ショウガ科シュクシャ属
インド~マレーシア原産  我が国へは江戸時代に渡来しました。
花弁に見えるのは仮雄蕊だそうです。 和名:ハナシュクシャ(花縮紗)
白花はよく見かけますが、オレンジ色は初めて見ました。
    


フヨウ(芙蓉)
アオイ科フヨウ属
朝開いて夕方萎んでしまう1日花です。
    

別の場所に咲いていました。 丈が低いのに直径17~18cmもの大輪でした。
    
月出たり 芙蓉の花の 傍らに  正岡子規


こちらはスイフヨウ(酔芙蓉)
ほんのりほろ酔い気分        左は昨日の‘酔っ払い’?
        


マリーゴールド
キク科
中南米原産 
別名:サンショウギク(山椒菊)は葉が山椒に似ているから。
葉の香りは虫除け効果、根には土中の虫を駆除する作用があります。
    


マンデビラ
キョウチクトウ科マンデビラ属
熱帯アメリカ原産 
つる性でほかの樹木に絡みついて伸びます。ピンクの花も見かけますね。
別名:チリソケイ  ディプラデニア(旧属名)と呼ばれることもあります。
    


ハナトラノオ(花虎の尾)
シソ科ハナトラノオ属
アメリカ中南部原産  我が国へは明治時代に渡来しました。
別名:カクトラノオ(角虎の尾)  高さ60~120cmほどになります。
    


ヤマノイモ(山芋)
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
つるを伸ばしてほかの樹木などに絡みつきます。
小さな白い花は開きません。 葉腋にムカゴが出来ます。
    
ムカゴが楽しみ! ふふ・・・

コメント (2)

花散歩⑱

2009-08-26 | 花散歩

朝夕涼しい風を感じるようになりましたね。
このまま秋へ・・ってことは無いのでしょうけども・・

ってことで、8月に出会った花たちを大急ぎでup しまーす。

アサガオ(朝顔)
ヒルガオ科サツマイモ属
アジア原産  英名:Japanese morning glory
遣唐使によって薬用として中国より渡来したそうです。
種が牽牛子(けんごし)といい、下剤・利尿剤に使われます。
花言葉は「はかない恋」←1日で萎んじゃうから?

ご近所のガレージのフェンスに毎朝たくさん
咲いていて、楽しませてもらいました。


タマスダレ(玉簾)
ユリ科タマスダレ属
ブラジル原産
鱗茎にアルカロイドを含み、誤って口にすると嘔吐・痙攣を起こすとか。
    


センニチコウ(千日紅)
ヒユ科センニチコウ属
熱帯アメリカ原産   
花弁に見える総苞片はカサカサしています。
花色が長く色褪せないところから、この名。
花言葉は「永遠の命・安全」
    



アゲラタム
キク科カッコウアザミ属
南アメリカ原産
花色には青紫・紫・ピンクなどがあります。
花言葉は「幸せを得る・信頼」
    


パープルハート
ツユクサ科セトクレアセア属
別名:セトクレアセア・パリダ  和名:ムラサキゴテン
アメリカ原産  葉・茎が紫色で花がピンクです。
    


ルドベキア
キク科オオハンゴンソウ属
北アメリカ原産 
スエーデンの植物学者 ルドベック氏に因んで命名されたとか。
別名:コーンフラワー  和名:オオハンゴンソウ(大反魂草)
和名は、反り気味に開花し中心が天に突き出すような形だから。
花言葉は「公平・正義」
    


トレニア
ゴマノハグサ科ツルウリクサ属
和名:ハナウリクサ(花瓜草) ・ナツスミレ(夏菫)
インドシナ半島原産  花言葉は「温和・可憐」
    


ミニトマト
ナス科トマト属
アンデス原産のトマトからどれほどの歳月と改良を経て生まれたのか・・
糖度の高い小トマト。昭和50年代後半ごろから需要が急速に拡大しました。
    
この夏、我が家の食卓に大いに貢献してくれました。


ニガウリ(苦瓜)
ウリ科ツルレイシ属
熱帯アジア原産 別名:ゴーヤ
ビタミンCが豊富で夏バテ防止に効果があるそうです。
花言葉も「強壮」ですって。
    
完熟した実は、みごとな程真っ赤っ赤になって割れてしまうんですよね。
初めて見たときは、何かと思ってかなりビックリしました。


ノボタン(野牡丹)
ノボタン科
南アジアに広く分布するそうです。高さ1m以上になる常緑の木。
花言葉は「自然」
    

コメント (2)

鎌倉・気になる建物Ⅱ

2009-08-24 | 鎌倉・逗子・葉山

前回に続き、また建物ウォッチングをしながら歩いてみました。
今回は、鎌倉駅西口からスタートです。


JR駅のホームからも見える「ホテル ニューカマクラ


1924(大正13)年に建てられたホテルで、木製の上げ下ろし窓の
並ぶ外観が敷地内の樹木や背後の山並みと調和しています。

元は「平野屋」という料亭で部屋貸しもしていたそうで、
岡本かの子氏や芥川竜之介氏も宿泊していたとか。
現在も、素泊まり¥4,800~で泊まれるそうです。



山手の方へ入ってくと、扇ガ谷辺りは閑静な高級住宅街で
質の高い「これぞ鎌倉」という雰囲気の邸宅が並んでいます。





最も鎌倉の洋館らしい雰囲気の「K邸
近頃はすっかり有名で、門前で記念撮影をしている人をよく
見かけます。 一般のお宅なのに悪いなぁ・・と気が引けながらも、
今回もやっぱりカメラを向けてしまう私(スミマセン・・)


1916(大正5)年に三菱銀行重役 荘清次郎氏の別荘として
建てられ、後に浜口雄幸氏・近衛文麿氏などの別荘として
使われたこともあるということです。設計は桜井小太郎氏。



すぐ近くにある「T邸
鎌倉市景観重要建築物に指定されています。(1998年)




1933(昭和8)年築で、その後若干手が加えられたそうですが
建物南側のベイ・ウィンドウ(出窓)などの意匠に創建当時の
面影が見られます。西側には和館もあったようです。



そろそろ駅の方へ戻りましょう。

蕎麦処「五島
住宅街の中にある重厚な店構えのお蕎麦屋さんです。


元は海軍大将のお屋敷だったと聞いています。
残念ながら改修のため休業中でした。
また次の機会に、ということで今回はちょっと入口だけ・・



駅前から「御成通り」商店街をぶらぶら歩いて行った先に

ハリス記念鎌倉幼稚園
市景観重要建築物に指定されています。(1992年)
    

1910(明治43)年創立の市内で最古の幼稚園です。関東大震災で
倒壊した前園舎に代わり、1925(大正14)年に建てられました。



日本基督教団 鎌倉教会会堂
付属の幼稚園と同時に市景観重要建築物に指定されています。
    

1926(大正15)年にハリス記念鎌倉メソジスト教会として設立されました。
トレーサリーを伴った大きな尖頭アーチ窓など初期ゴシック的スタイルを
持つ、戦前のプロテスタント教会会堂の代表例の1つとされています。

今日は短めの散策で、8,868歩

コメント (4)

御岳山で出会った花たち

2009-08-21 | 花散歩

下界よりは涼しいけれど、夏の花がまだ咲いていました。

まずは、

レンゲショウマ(蓮華升麻)
キンポウゲ科レンゲショウマ属
花が蓮の花に、葉がサラシナショウマに似ているので、この名。

花弁に見えるのは萼片だそうです。 丸い蕾も愛らしい!



オクモミジハグマ(奥紅葉白熊)
キク科モミジハグマ属
高さ30~60cmくらいです。
花の形が仏具の装飾に使う‘ハグマ’に似ているので、この名。
    


ソバナ(岨菜)
キキョウ科ツリガネニンジン属
高さ50~100cmくらい。
淡い青紫色の釣鐘状の花をつけます。
    


ホタルブクロ(蛍袋)
キキョウ科ホタルブクロ属
以前にご紹介しましたね。
今回は、蛍ならぬ蜂が袋に入っていました。


タマアジサイ(玉紫陽花)
アジサイ科アジサイ属
蕾が総苞に包まれ丸いところから、この名。
山のあちこちで、たくさん見かけました。
    


シュウカイドウ(秋海棠)
シュウカイドウ科シュウカイドウ属
これもご紹介済み
この花もあちこちに咲いていて、とても綺麗でした。
    


オニドコロ
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
つる性で雌雄異株。 雄株は直立、雌株は下垂します。
淡緑色の小さな花です。
    


ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑)
ユリ科ホトトギス属
園芸種とは花の形が少し違いますね。
    


オクタマホトトギス(奥多摩杜鵑)
ユリ科ホトトギス属
クリーム色のホトトギスを見たのは初めて!



フシグロセンノウ(節黒仙翁)
ナデシコ科センノウ属
我が国固有種。
高さは40~80cmほどで、鮮やかなオレンジ色の花です。
    


クズ(葛)
マメ科クズ属
和名:クズカズラ(国栖葛)の略称で、奈良・吉野の国栖の
人々が葛粉を売り歩いていたことに由来するそうです。
根は葛根(かっこん)という漢方薬になります。
    


ヤマトリカブト(山鳥兜)
キンポウゲ科トリカブト属
我が国固有種で、毒草としてよく知られていますね。
花と見えるのは萼片だそうです。



キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属
伊吹山で覚えたばかりの花ですぐに分かりました~
    


オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
ユリ科ギボウシ属
この花も伊吹山に咲いていました。



キヌタソウ(砧草)
アカネ科ヤエムグラ属
伊吹山では満開でしたが、こうして見ると蕾も可愛いですね。
    


ムラサキツリフネ(紫釣船)
ツリフネソウ科ツリフネソウ属
船をつり下げたような変わった形の花ですね。
黄色い花のキツリフネ(黄釣船)もあります。
    

コメント (2)

青梅・御岳山

2009-08-20 | ハイキング・山歩き

JR青梅線の御嶽駅で電車を降りると、「レンゲショウマ祭り」
開催中とあって平日にも関わらず大勢の人が来ていました。


ここから表参道を歩いて登ってももちろんいいのですが
大方の人は駅前のバス停からバスとケーブルを
乗り継いで10数分、楽々と展望台に到着。私も・・

展望台からの眺め


レンゲショウマ群生地は、展望台のすぐ近くにあるので、
歩くのが嫌な人も手軽に花を楽しめるのがいいですね。

お花を楽しんだら、そのまま傾斜を上っていきます。


上りきった所に武蔵御嶽神社の摂社「産安(うぶやす)」。
木花開耶比売命(このはなさくやひめのみこと)・石長比売命
(いわながひめのみこと)・息長帯比売命(おきながたらし
ひめのみこと)の3柱がお祀りされています。

    

お社のそばに立派な杉の巨木
安産杉」                 「夫婦杉
    


参道に出て間もなく、国指定天然記念物の「神代ケヤキ」。
社伝によれば、日本武尊東征の昔からあったという古木で
幹廻りが8.2mもあるという巨木です。(説明板より)



御嶽神社宿坊



馬場家御師住宅
馬場家は甲斐武田氏の重臣 馬場美濃守の流れを汲む家柄で
この家屋は1866(慶応2)年に第十代当主が建てたと伝わます。
都指定有形文化財 (説明板より)



売店&食堂が並ぶ参道の先は、左手に鳥居と石段。
    

山頂(標高929m)に「武蔵御嶽神社
櫛真智命(くしまちのみこと)ほかをお祀りしています。また
玉垣内に日本武尊の難を救った大口真神(おいぬさま=狼)が、
奥の院には日本武尊が祀られているそうです。

崇神天皇の御世の創建と伝えられる関東の霊山信仰のメッカ。
現在の社殿は1877(明治10)年建立で、都有形文化財です。

社殿前の狛犬さんは筋肉質なスリムボディ。
青銅製(?)
    


神社に参拝したあとは、滝への近道をひたすら下っていきます。
    

やがて、下の方から水音が聞こえてきました!

七代(ななよ)の滝

落差約50mを流れ落ちる水が、文字通り7段の滝を形成しています。
離れた場所から、一度その全容を見てみた~い☆


滝から急勾配の鉄製階段を登ります。これが長くて結構な難所
前を行く大きなリュックを背負った若者2人。 がんばれ~!
    

やっと階段を登りきった左手に「天狗岩
鎖場に挑戦する女性の姿が・・私はそのそばを通って岩石園へ。



岩石園(ロックガーデン)」
沢の流れが苔むした岩の間に約1.5kmの渓流をつくっています。
カエデの滴るような緑蔭では時間がゆっくり流れます・・
冷たい水に手足を浸すと、いい気持ち~! 帰るのを忘れそうです
    

綾広の滝」と、中里介山著「大菩薩峠」ゆかりの「お浜の桂
    
滝は落差約10m、滝つぼの深さは1.2mあるそうです。


ここで渓谷と別れ、登山道を上ってそろそろ帰り道です。
神社奥の院と合流する二叉路にある杉の巨木は、
樹高約60mの変わった枝ぶりで「天狗の腰掛杉」。


風がひんやりしてきたのを感じて、一気に帰心矢の如し(笑)


そういえば、こんなに歩いたのに今日1日大して汗もかかなかったな。
やはり此処は下界よりはだいぶ涼しかったようです。
見事な杉・檜の大木に触れ、信仰の篤さと歴史の長さにも思いを致し、
清々しい気分で 18,148歩

コメント (4)

また会えたね☆

2009-08-19 | 花散歩

毎年この頃になると「今年も咲いているだろうな~」と
気になるのが、奥多摩・御岳山のレンゲショウマの花です。

気になりながら、暑さに負けて(?)なかなか行けない私でしたが
先週末、見に行って来た知人が写メールを送ってくれて
に火が点きました! 「よぉーし、今年は行くゾ~


で、がんばって会いに行ってきましたよ~
3年ぶり・・・やっとまた会えたね☆


はにかむ乙女のような花でしょう?
「可憐」の二文字がぴったりです


     

木蔭の斜面に約5万株だそうです


花いっぱい ファンもいっぱい・・

コメント (2)

滋賀・ 近江八幡へ

2009-08-17 | 他県

近江商人発祥の地 近江八幡にやって来ました。

空はピーカンで汗が止まりませんが、
‘野次馬の目’は本日も健在ですよ!(笑)

八幡堀の水と昔ながらの町並み、そしてモダンな洋館・・
というのが私の近江八幡のイメージですが果たして・・?
さあ、散策に出かけましょう☆


まずはこの町の象徴ともいえる場所から・・

「日牟禮(ひむれ)八幡宮」

千有余年の歴史をもつ近江八幡の総社で、永く
近江商人の守護神として篤い崇敬を集めてきました。
ご祭神は誉田別尊(ほんたわけのみこと)・息長足姫尊(おき
ながたらしひめのみこと)・比賣神(ひめかみ)の三柱です。


後ろの山は標高286mの八幡山。
豊臣秀吉の甥で養子となった豊臣秀次を祀るお寺があります。


神社の近くにある白雲橋の下が「八幡堀」

1585(天正13)年 秀次が八幡城を築くと同時に構築された
掘割で幅約15m 全長5km。秀次が北陸や関西からの物資を
満載した船すべてが八幡港に寄港するようにしたため、八幡の
町と琵琶湖とを結ぶ運河として大いに賑わったものです。
この掘割こそが八幡商人を生んだ源流と言えるでしょう。
(説明板より)

    
青い空や周辺の緑、白壁の土蔵などを映してとても涼しげ。
水に沿って歩いてみずにはいられません!





今度は水辺を離れて、町なかを少し歩いてみることにしましょう。


「森五郎兵衛邸」

森五郎兵衛氏は初め煙草・麻布、のちに呉服・太物など手広く扱い、
江戸日本橋や大阪本町に出店するなど活躍されたそうです。

「旧西川氏住宅」

(玄関への路地)
蚊帳・綿・砂糖などを商い江戸日本橋にも出店し、
九州島津藩指定御用商人をつとめるなどの豪商でした。
昭和初め、子孫が途絶えたため土地・建物が市に寄贈され
大規模な町屋として国重要文化財に指定されています。





「旧伴家邸宅」


「市立資料館」



和の文化が色濃く残る町ですが、趣ある洋風建築も多く見られます。
これらの設計を手がけたのが、近江八幡名誉市民第1号となった
アメリカ人のウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏(1880-1964)です。

1905(明治38)年商業学校の英語講師として来日し、その後建築家として
日本各地で多くの西洋建築を設計しました。また合名会社を創立して
メンソレータムを初めて輸入し、日本に普及させた実業家でもあります。 
帰化後、夫人の姓から日本名は一柳(いちやなぎ)米来留氏。



「旧ウォーターハウス氏邸」

1913(大正2)年築。

「ダブルハウス」

1921(大正10)年築の二世帯住宅。



「旧八幡郵便局」

1921(大正19)年竣工。1960(昭和35)年まで局舎として
使用されました。 現在はギャラリーになっています。


「ヴォーリズ記念館」

1907(明治40)年築のヴォーリズ氏の旧居です。
氏が残した遺品や資料などが展示されている
そうですが、見学は要予約とのことで残念!




「白雲館」

1877(明治10)年に当時の金額で6,000円を投じて設立された
八幡東学校。近江商人が子弟教育の充実を図り費用の殆どを
寄付で賄ったということです。1994(平成6)年に解体修理され、
創建当時の姿が復元されました。 国登録有形文化財。
現在は観光案内所&市民ギャラリーとして利用されています。


ただ漠然と足の向くままに歩いてしまいましたが
もっと下調べをしてから歩きたかったです・・・

時間をかけて、もう少しゆっくり散策してみたい町でした。

コメント (2)

滋賀・彦根城へ

2009-08-16 | 他県

長浜市から琵琶湖沿いにR2を南下し、「彦根城」に来ました。


1603(慶長8)年 井伊直継公が先代直政公の遺志を継ぎ
幕命による7ヶ国12大名の協力を得て
、約20年と
いう歳月をかけて1622(元和8)年に完成しました。

大阪・西国諸藩への備えの役目から急いで築城したため、
大津・佐和山・安土など旧城から石材や瓦・木材などを
多く活用し、天守部分は2年足らずで完成させました。


佐和口から入城して


お濠端の広い道を通り


表門橋を渡って石段を上がると


廊下橋(非常時には落とし橋に)と
「天秤櫓(てんびんやぐら)」


「天秤櫓」の正面です。

上から見ると、荷物を下げた天秤のようにコの字型をしています。
両端の二重櫓の正面が右(東)は江戸、左(西)は京に向いて
いるとか。天秤櫓は、彦根城だけに見られる珍しい形だそうです。
国指定重要文化財です。

門の左右の石垣の積み方が違っているのが分かります。
右側の石垣は築城当時の「牛蒡積み」、左側は幕末に
積み替えたといわれる切石の「落とし積み」です。  


さらに石段を上がって、
「太鼓門櫓」

本丸への最後の関門です。東側の壁を取り払って
柱の間に高欄をつけ、廊下にしている珍しい形です。
登城合図の太鼓の音を響かせるためかと考えられています。
これも国指定重要文化財。


国宝の天守閣が見えてきました!

牛蒡積みのどっしりとした石垣の上に建つ
3層3階(3階建て3重屋根)の美しい天守閣です。

嘗ては此処に、藩主の居館である「御広間」や
「宝蔵」「着見櫓」なども建っていたそうです。


比較的小規模ですが、屋根は切妻破風・入母屋破風・唐破風を
多様に配し、2・3階に花頭窓、3階に高欄付きの廻り縁を巡らせる
など、外観を重視した変化に富んだ姿になっています。
(以上、パンフレットより)

折角なので、天守閣に上がってみました。




壁には、下向きに鉄砲穴が開けられています。


城下が見渡せます。

左手には琵琶湖も・・

反対側には黒々と佐和山、その後方に伊吹山も見えます。



城内北東にあるきれいな庭園に入ってみました。

「玄宮園」
名勝近江八景を模して造られた縮景園で、第4代藩主
直興公により1677(延宝5)年に造営されました。


鳳翔台(茶室)                楽々園
    



井伊家14代に至る260年間1度の国替えも城攻めも
なかったので、こうして貴重な史跡として残っているのでしょう。
徳川幕府の重臣 井伊家三十五万石の居城にふさわしい重厚で
風格あるお城は、今も彦根の、いえ日本の財産ですよね。

コメント (2)

滋賀・黒壁の街 長浜

2009-08-15 | 他県

琵琶湖の北東に位置する「長浜市」にやって来ました。


姉川の合戦勝利の功により湖北三郡を与えられた
羽柴秀吉が1574(天正2)年 城及び城下町を整備して
今浜を「長浜」と呼び改め、大いに繁栄しました。

1615(元和元)年 長浜城は廃城となりましたが、それ以降も
北国街道の宿場町として多くの人や物資の往来で賑わいました。
    

現在の長浜は、城下町の名残をとどめる碁盤目に整備された
道筋に沿って江戸~明治の黒漆喰の和風建造物群が立ち並ぶ
「黒壁スクエア」と呼ばれる区域を中心に、独特の情緒のある
町並みをめざして町おこしが進められています。


「黒壁ガラス館」
1900(明治33)年築の元第百三十銀行長浜支店の建物で
洋風土蔵造りに黒漆喰壁という和洋折衷の様式です。
    

「黒壁銀行」と親しまれていたこの建物を中心に、1988(昭和63)年から
江戸の面影を残す古い町並みを活かした町づくりが進められていて、
江戸・明治の古建築を活用した美術館・ギャラリー・ガラス工房・
レストランやカフェなどが並び、観光客を集めているようです。


 



    






道沿いに、さりげなく立派な門がありました。
「豊臣秀吉公茶亭門」

門の奥は嘗ては長浜城の外濠で、琵琶湖に通じていたとか。


通りの奥にお寺の山門が見えてきました。


無礙智山大通寺
浄土真宗のお寺です。ご本尊は阿弥陀如来。
正式名称は「真宗大谷派長浜別院」  別名「長浜御坊」


山門は総欅造り。 スゴい彫刻で飾られた大変立派な門です。




ご本堂(阿弥陀堂)

寺伝によれば、承応年間(1652~1654)に東本願寺から
移した建物といわれていますが、その後幾度か大改修が
施されています。 (説明板より)

円山応挙・狩野山楽などの襖絵があるそうです。
拝観は午後4時半までで、残念ながら拝観できませんでした




往時の長浜は北国街道の陸運と琵琶湖を利用した
水運により、京都と結ぶ物資の集散地として商業が
大いに栄えた町であったことが偲ばれます。

コメント (2)

伊吹山の夏の花たちⅢ

2009-08-14 | 花散歩

(前回の続きです。)

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)
ユリ科ギボウシ属
蕾の様が欄干飾りの擬宝珠に似ているところから、この名。
    

キヌタソウ(砧草)
アカネ科ヤエムグラ属
果実の形が砧に似ているところから、この名。
(「砧」って、実物を見たこと無いけど・・)
4枚の葉が輪生し、3本の葉脈が特徴です。
    

クルマバナ(車花)
シソ科トウバナ属
円形の花部が数段になっているのを車輪に見立てて、この名。
高さ20~80cmほどになります。
    

ツリガネニンジン(釣鐘人参)
キキョウ科ツリガネニンジン属
高さ60~100cmくらい。釣鐘状の愛らしい花ですね。
若芽は山菜として食用になるそうです。
    

シュロソウ(棕櫚草)
ユリ科
強い毒性があり、殺虫剤の原料に利用されていました。
茎の下部にシュロのような繊維を纏うところから、この名。
茶色(実際は暗紫色)の花が変わっているな~と思いました。


ノリウツギ(糊空木)
ユキノシタ科アジサイ属
樹皮の内側の粘る物質が和紙作りに利用されていたので、この名。
高さ1m以上になり、ガクアジサイに似た花が円錐形に咲きます。
    

クサボタン(草牡丹)
キンポウゲ科センニンソウ属
我が国固有種。高さ1mほどです。
葉の形がボタンに似ているところから、この名。
淡い紫色の花は、先端がくるりと反り返って愛らしい!
     

カワラナデシコ(河原撫子)
ナデシコ科ナデシコ属
別名:ヤマトナデシコ(大和撫子)
花弁が細く裂けているのが特徴です。
葉や茎は、尿道炎・膀胱炎に薬効があります。
    

サラシナショウマ(晒菜升麻)
キンポウゲ科サラシナショウマ属
若菜を茹でて水に晒し食用にすることから、この名。
この花が咲き出すと、伊吹山の夏も終わりに近くなります。
まだ少しでしたが、一面に白い花が揺れる様は素晴らしいでしょうねぇ!
    

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)
シソ科イブキジャコウソウ属
朝鮮半島・中国・モンゴル・ヒマラヤなどに分布。
日本では伊吹山に多くあるところから、この名。
発汗作用があり風邪に効くそうです。


わずか小1時間の間に、こんなにもたくさんの花たちに
出会って、夢中でずっとシャッターを押していました(笑)

また再会できたとき、どのくらい名前を覚えているかな~?
9,396歩

コメント (3)

伊吹山の夏の花たちⅡ

2009-08-13 | 花散歩

(前回の続きです。)

イタドリ(虎杖)
タデ科イタドリ属
別名:スカンポ
高さ50~150cmくらいになります。
根茎は虎杖(こじょう)根という漢方薬になります。
    

クガイソウ(九蓋草)
ゴマノハグサ科クガイソウ属
4~6枚輪生する葉が幾層にも重なっていることから、この名。
高さ1mほどになり、花から2本の雄蕊が突き出しています。
    

ルリトラノオ(瑠璃虎の尾)
ゴマノハグサ科クワガタソウ属
伊吹山の固有種の珍しいもの。瑠璃色が大変美しい!
クガイソウと花がそっくりですが、対生する2枚葉で区別します。


イブキトラノオ(伊吹虎の尾)
タデ科イブキトラノオ属
高さ50~120cmくらい。 白~淡紅色の
小さな花は、花弁が無く萼片が深く5裂しています。
    

キンミズヒキ(金水引)
バラ科キンミズヒキ属
黄色い花を金色の水引に見立てて、この名。
漢方では、別名:リュウゲソウ(竜牙草)
粘膜を収縮させるカテコールタンニンを含むため、煎じて
口内炎のうがい薬に、また下痢止めの薬に利用します。
    

ヒメフウロ(姫風露)
フウロソウ科フウロソウ属
別名:シオヤキソウ(塩焼草)は塩を焼いたときのような
臭いがあるため。高さ20~60cmほどです。
小さな花弁に濃い筋が2本入っています。
    

イブキフウロ(伊吹風露)
フウロソウ科フウロソウ属
我が国固有種。「エゾフウロ」の変種で伊吹山特有のもの。
花弁の先端が3裂しているのが特徴です。
    

エゾフウロ(蝦夷風露)
フウロソウ科フウロソウ属
高さ50~40cmくらい。これらフウロソウの仲間は
伊吹山山頂お花畑が分布の西南限とされています。


メタカラコウ(雌宝香)
キク科メタカラコウ属
やや小ぶりで、根茎の清涼感のある香りが
宝香(竜脳)に似ているところから、この名。
    

コメント (2)

伊吹山の夏の花たちⅠ

2009-08-12 | 花散歩

今回伊吹山で出会った花たちをご紹介しますね!

シモツケソウ(下野草)
バラ科シモツケソウ属
我が国固有種で、高さ30~90cm。
下野国に多かったことから、この名。
ピンクの絨毯を敷き詰めたような様は大変艶やかです!
    
 

アカソ(赤麻)
イラクサ科カラムシ属
茎・葉柄が赤くなることから、この名。
生命力が強く地下茎を伸ばして繁茂します。高さ50~100mほど。
縄文時代より、茎から繊維を取り出して糸にしていたそうです。
    

ミツモトソウ(水元草)
バラ科キジムシロ属
別名:ミナモトソウ(水源草)
高さ50~100m。谷沿いの湿地などを好みます。
名前の由来もおそらくそんなところからでしょうか。
    

ヤマアジサイ(山紫陽花)
アジサイ科アジサイ属
高さ1~1.5mになり、ガクアジサイ(萼紫陽花)に似ています。
花のように見えるのは萼で中央に小さな両生花がつきます。
    

フジテンニンソウ(富士天人草)
シソ科テンニンソウ属
テンニンソウの一種で、特に富士山周辺に多く分布するのでこの名。
高さ1mほどで淡黄色の唇状花をつけます。
    

ワレモコウ(吾亦紅・吾木香)
バラ科ワレモコウ属
根茎に含まれるタンニンの作用を下痢止めに利用します。
若芽を揉むとスイカのような香りがするので、別名:スイカグサ
花弁は無く暗紫色の萼片がつきます。秋の七草のひとつですね。


キリンソウ(麒麟草・黄輪草)
ベンケイソウ科マンネングサ属
葉は肉厚。高さ10~50cmでよく群生します。
生命力の強さを麒麟に見立てて、この名。また黄色い星型の花が
密につながり、輪を描くように見えることから「黄輪草」とも。
    

シシウド(猪独活)
セリ科シシウド属
我が国固有種で、高さ1~2m。
乾燥させた根が風邪やむくみの薬になるそうです。
線香花火かレース模様のような花もステキです!
    

ミヤマコアザミ(深山小薊)
キク科アザミ属
ノアザミより小型で、ハリネズミのように棘がいっぱい!
止血・消炎・利尿の漢方薬として利用されます。
    

コオニユリ(小鬼百合)
ユリ科ユリ属
高さ1mほど。根は「百合(ビャクゴウ)」と言い、薬用・食用に。
オニユリと似ていますがオニユリは葉腋にムカゴが出来、
コオニユリは出来ません。
    

コメント (2)

滋賀・伊吹山へ

2009-08-11 | ハイキング・山歩き

滋賀県と岐阜県の境にある「伊吹山」は標高1377m。
古くから草本植物や薬草の宝庫として知られており、
この時期、山頂付近には高山植物が咲き乱れて
まさに‘百花繚乱’。多くのハイカーが訪れます。


先週末、私も旅仲間を誘ってお花を見に行ってきました。

R365から「伊吹山ドライブウェイ」で山頂駐車場まで上がり、
そこから西遊歩道の緩やかな勾配を登っていきます。
ベストシーズンとあって、登り口には行列ができ・・


いろいろなお花を眺めたり写真を撮ったりしながら、
山頂までの約1kmを40分くらいかけて登っていきました。



左右はどこまでも花・花・・



だいぶ登って来て、雲が近くなりました。


ピンクの絨毯のようなシモツケソウの群生の中に
白いシシウドや黄色のメタカラコウが背を伸ばしています。


左手遠くに琵琶湖が見えてきました。


あれが竹生島かな。


目を転ずれば・・


こんな看板もあったけれど・・


山頂までずっと、お花の途切れることがなく・・




下り道もお花たちに見送られて・・


下界より数度涼しい風に吹かれながら
楽しい空中散歩でした。
いつかまた来てみたいな!

コメント (2)