だいぶ前から、機会があれば一度訪ねてみたいと
思っていたので、梅園の帰りに寄ってみました。
池上線・久が原駅から商店街→住宅街を10分程歩き
路地の奥のそのまた奥にある木造民家がそうです。
案内ののぼり旗が出てなかったら通り過ぎてしまったかも・・
館長の小泉和子さんが、昭和の暮らしを残し時代を見つめ
直す‘よすが’にと 今は無人となった昭和26年築のご自宅を
博物館にし、さまざまな企画展や生活講座を開いておられます。
(個人のお宅だったので、分かりにくい場所にあるのですね)
受付で¥500を支払い、ガラガラと玄関の引き戸を開けて
入ると、「ただいま」と言いたくなるような昭和の世界がありました。
内部は撮影禁止なので、少し見難いですが絵葉書の写真で。
<まずは2階から>
階段を上がると、日当たりのよい和室は子供部屋。
赤い「ダルマ火鉢」を見つけました。懐かしい~!
奥の和室は下宿人用でしたが、今は企画展示室になっていて
この日は医療と出産に関する興味深い展示がされていました。
「吸入器」がありました。我が家でも、冬は毎日使っていました。
大きく口を開けて蒸気を咽喉に当てると、とても気持ちいいんです。
(写真がなくてスゴク残念!)
<1階>
茶の間
ご飯の支度ができています
縁側に足踏みミシン
台所の流し
床板を上げると収納スペースになっています。
<外>は撮影OK
長い板は張り板 こんなものも!
こういう風景、どこの家にもありましたね
懐かしい物との再会で、普段はふり返ってみる
こともない昔の日々に心が一気にタイムトリップ!
私の知らない昭和初期の物からは、私の両親と
同じ世代のつつましく真剣に生きていた人達の
日々を想像して襟を正したい思いがしました。
「昭和のくらし博物館」 http://www.showanokurashi.com
外観、内部共に郷愁を感じますが、システム・キッチンのみが?昭和26年に?と意外な思いをしています。若しかして後に改造されたのかな?とも思いました。何れにしても奇特なことです。殺虫噴霧器は分かったのですがね、丸い輪のついた金網が思い出せない!
全体的に昭和26年当時としては高級住宅ですね。まだ建材も豊かではない時代と思います。
受けて建てられた、初期の公庫住宅だそうです。
一階玄関横に板張りの洋間があるなど当時としてはモダンな
造りで随所に収納の工夫が見られるところから、家主の
こだわりとセンスを感じました。
トタン張りの流しは当時としては珍しいものなんですか?
噴霧器と一緒にあるのは多分‘ネズミ捕り器’では?
玄関や和室など、わが家とはずいぶん違いますが、ちゃぶ台、たらい、ブリキのバケツ、ネズミ捕りなど、(殺虫剤用の噴霧器も)みな見覚えがあります。
台所の床板の下に収納スペースなどもありましたし。
足踏みミシン、写真のものより少し後のものですが、今でも使っています。
子供の頃に夜中に我家の天井は鼠の運動会のようで沢山の鼠が走り回るのがよく聞こえました。もう聞くことはないですね。
あれもこれも知ってる!!昔を思い出しますね。足踏みミシンで母がよく洋服を縫ってくれました。その後は現代のミシンで・・・
洋裁の上手な母に残念な事に私は似なかったようです。
それにしても、古い薬(の箱)まであったのには驚きました。
ホント「よくこんなに!」です。
現役の足踏みミシンをお持ちなのですか。スゴイな!
油差しのペコペコが面白く、いたずらして叱られた記憶があります(笑)
愛情のいっぱいこもった世界でたった一着の洋服、なんと贅沢なのでしょう!
モモさんがお子さんの為に作られた通園(通学?)バッグの
豪華な刺繍に、夜猫子はびっくりしましたよ~
お母様のDNAをしっかり受け継いでいらっしゃるじゃありませんか。
今の子供たちは鼠なんて見たことないかもしれませんね。
十年以上前ですが、北京の胡同(フートン)に住む中国人の
友人の家を訪ねた折に路地で鼠の運動会を見ました。
一瞬何の動物か分かりませんでした。
今は中国でももう見られないでしょうね。