「切支丹燈籠」というものがあると聞いて、見に行ってみました。
地下鉄大江戸線「若松河田」駅を出て、「女子医大通り」へ。
ほどなく左手に「東京女子医科大学」
右手に「東京女子医大病院」
さらに、少し先へ行った左手に
「正覚山 月桂寺」
臨済宗のお寺で、関東十刹のひとつです。
創立年代には諸説あるようですが、市ヶ谷にあった
庵が1634(寛永11)年 江戸城の普請に伴い移転し
「遠渓山平安寺」と号したのが始まりのようです。
開山: 雪山碩林和尚
開基: 月桂院(喜連川嶋女)
本尊: 釈迦如来像
お嶋という女人は足利氏の血を引く喜連川家の姫君で
豊臣秀吉の側室。 嶋子とも嶋姫とも呼ばれるようですが
その方の法名から、月桂寺と改号されました。
探すまでもなく、燈籠はすぐ目に入りました。
これですね☆
想像していた燈籠の形ではなかったけれど・・
傍らの説明板によると;
高さ約70cmの白御影石製で、現存しているのは燈籠の
竿(上部の笠・火袋などを支える脚)の部分だそうです。
現在は女子医大の敷地となっている当寺の旧墓地内から
出土したもので、制作年代は不明。
切支丹燈籠というのは、江戸幕府によるキリスト教弾圧を
逃れて所謂‘隠れ切支丹’の人達が密かに礼拝したもので、
全体は十字架を変形させた形状で、下部にキリスト像が
カモフラージュされているとか。 全国各地にあるようですね。
茶人 古田織部が好んだ「織部燈籠」と呼ばれるものの
なかに、切支丹燈籠が多くあるそうです。 織部燈籠って
茶室のお庭によくあるアレですよね。 へぇ、そうなんだ~
帰宅後 web検索して知ったのですが・・
月桂寺の切支丹燈籠は一般には公開されていないようです。
普段は、門扉が閉ざされていて入れないらしく・・・
その時偶々、人の出入りがあって開門していたのかもしれません。
または、お盆の参拝者のために開かれてあった可能性もありますね。
そうとは知らずに行ったのですが、見られて幸運でした~☆
切支丹燈籠の完全な姿というのを、見てみたいものですね!
夏草の中でのたたずまいもいいですね。
一般には公開されていないというものを…運が良かったですよね~。
日常の中でもただ自分が気づいていないだけで、そうした幸運に出会っていることがあるのかも・・
そんな気がふとしました。 お盆だからかな(笑)