今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

両膝の手術を終えた母

2021年01月26日 | 身内

長年、膝関節症を患っていた母(91)が、昨年のステイホーム生活によって筋力が衰え、とうとう歩行困難に陥った。
長年、薬やマッサージで凌いでいたが、こうなったら最後の手段である手術に踏み切らざるをえない。

選んだ先は、この世界の権威(中川匠医師)がいる帝京大学病院。

手術は両膝の膝関節のすり減った軟骨部分に金属板を入れるものだが、術後のリハビリ入院に片方で3週間、両膝で6週間もかかる。
この長期入院自体が苦痛なので、12月にもともと悪い左膝の手術とリハビリ、年末年始を家で迎えて、正月明けに残りの右膝の手術とリハビリということにした。

幸か不幸か、その期間中は都内にコロナウイルスが蔓延していたので、面会謝絶の安全空間に隔離できたことになる。

2回目の手術の回復(傷口の融合)が意外に早く、そして日に30分のリハビリ以外に暇な入院生活、しかも同室には認知症を示す人がいるので、母は早期退院を希望し、なんと1週間早く退院できた。

膝を曲げるリハビリは自宅でもできる。
なにより、病院の早い消灯時間がリズムに合わず、結果的に睡眠不足だったという。
睡眠不足は認知症に良くない。
数年前、母は脳梗塞で入院していた時(もちろん別の病院)も、同室の老人が数日の間にあれよあれよと認知症に陥った(最初は普通に会話できたのに、うわ言ばかりで会話不能になった)のを目の当たりにしている。
いうなれば、母自身が認知症になる前に退院できたわけだ。

ウィークディの仕事の合間を縫って帰京したら、台所に立つ母の両脚はまっすぐになっていて、手術前のO脚とはまったく別の姿に。

入院中の睡眠不足がたたって、まだ眠気が抜けないそうだが、徐々に生活リズムを戻して、リハビリに専念してほしい。

ちなみに、母の友人たちは、夫に先立たれて一人暮らしが多いそうで、独立した子どもから電話で、外出しゃダメと釘を刺されていて、孤立した生活が辛いらしい。
実際、認知症やうつ病を悪化させたり、運動不足で室内で骨折する老人が増えている。
何も外出それ自体が、ダメなのではない。
マスクを外した会食を避ければいいのだ。
屋外での歩行中はマスクも不要なほどなのに…
過剰防衛は、逆効果を生むことを理解したい。
正しく恐れればいいのだ。
なので私はこうして(ガラガラの)新幹線で名古屋と東京を往復する。