OpenAIの出してきた新兵器のCode Interpreterは大人気だが、確かに従来のプログラムの概念を変革する今のAIならではのものだ。GPT-4の有料機能の一部だが、機能は大きくわけて二つ。一つはアップロードしたファイルを分析してチャートや絵やパワポや分析文章などを作成する。裏でPythonプログラムが動くわけで、要するに自動プログラミングの高度なやつだ。もうひとつは、アップロードしたプログラムコードを分析して、アドバイスしたり改良したりする。Pythonの普通のライブラリでできることはみなできるので、普段からプログラミングをやっていると実に使いやすい。
下のチャートは、みずほ銀行のサイトから落としてきた為替の対円データのcsvファイルを入れて、適当に分析しろと言って書かせたもの(ドル円・ポン円・ユロ円・豪ドル円の対照チャート)。こんなのは一瞬で書く。これだけでは特に使いようもないが、対ドルのデータなども合わせていろいろとやってみると面白いと思う。
従来のChatGPTの弱かった数値的な部分をプログラミング能力で補った新型のAIと考えるとわかりやすいだろう。会社でのちょっとしたレポート作りには文句なく推薦できる。パワポの下書きまで作ってくれるのだから、手間要らずだが、そのうち社員が要らなくなる将来が見えてくる。なにしろ、現段階でも、各国の法規・経済・文化などの知識を持ち、数十カ国語の読み書きができ、通常以上のPythonプログラミング能力を持つわけで、こんな人材はざらにはいない。まじでヤバイとしか言いようがない。