ドル円ばかりやっているこのブログだが、この半年でのクロス円の伸びはすごい。特に欧州通貨。ポンド円とか、スイスフラン円が最高値を更新し、とんでもない値になっていて、欧州に留学・出張などの友人たちは悲鳴をあげている。ちなみに、豪ドル円、カナダ円などは2022年の高値とほぼ同じくらい。つまり、2022年の円安時の値に至っていないのは、ドル円だけなのである。この全面的な「円安」状況が、いずれドル円にも及ぶ(150円に達する)と考えている。元来、円とドルは非常に連動性が強く、いっしょに動く(日本は米国の経済植民地的なところがある)。そのため、ドル円は動きが比較的穏やかであるという特徴を持つのである。
クロス円、特に欧州通貨の月足を観察すると、2022年の高値は、今回の次の高値への途中の傾斜のほんのわずかな突起に過ぎない。ぜひ、ボンド円やユーロ円やスイスフラン円の月足をゆっくりとご覧いただきたい。ただ、ポンド円などは伸びすぎていて、5波をすでに作ってしまったような気配もある。高値からの後追いは危険。月足での一端の下降を待ってからの押し目買いの方が安全だろう。その面では、ドル円も慎重に見ていくのがいいとは言える。