FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



極力起こらないで欲しいのだが、かなり切羽詰まっている。もしロシアがウクライナ侵入すれば、アメリカの金融制裁が、われわれトレーダーの関心事となる。ロシアに対してSWIFT(国際銀行決済システム)から除外するということが言われている。これは技術的には実行は可能だ。米ドルの決済を担っている主要銀行は、シティバンクやJPモルガンチェースと言ったアメリカの銀行だからだ。これはかなり痛いが、ロシアがそれを迂回するための手段はいろいろとある。可能性があるとされているのは、中国元、中でもデジタル元の利用だ。これはあり得るだろう。そして、もうひとつはビットコイン等の暗号通貨である。

また、米国はSWIFTからロシアを除外することは可能ではあるが、ロシアの民間人に多大な被害が出る上、EUとの間の資源の輸出入にも問題が生じる。政治的にはむずかしい部分がある。また、ビットコインについては、米国で使用停止させる方法はあるが、もしビットコインの価値をゼロにするような規制を行うと、これは米国経済にもどんな影響が出るかわからない。要するに、金融制裁は、「技術的」には可能なのだが、効果が出るものはみな副作用が強いのだ。形ばかりの制裁になってしまう可能性も高い。金融制裁の効果が出ない場合、軍事力を使うべきだという圧力が米国内にも出てくる可能性があるだろう。


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ウクライナ侵攻が間近に迫ったという報道が多い。ドル円は、ドル買いと円買いの両方の圧力で動いていないが、ここまでの流れから見ると、開戦時には、上昇する可能性が高いと思う。最近の円は、自主性が弱く、ドル相場に依拠しているからだ。つまり、ユーロと同じ動き(やや緩慢)になるということだ。
 
もし開戦するなら、あと1日2日だと思うが、ここまでの動きで見ると、その報での為替の動きは、ドル円上昇、ユーロドル下落、ポンドドル上昇、ユーロ豪ドル下落と考える。クロス円は高安まちまちだろう。
 
コロナ禍に続き、世界史が大きく動く時が来たようだ。ロシア侵攻開始は、五輪の閉会式が終了する20日(日曜)22時(北京時間)前後となるだろう。北京で20日の22時は、キエフやドネツクで20日の16時となる(東京で20日の23時)。



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ロシアの米国への回答がでたようだが、中欧や東欧やバルトからの米軍撤退を要求するなど、ハルノートも真っ青のもののようだ。これが実質的な最後通牒とするならば、ロシアの侵攻は間近である。当然、市場も反応しており、予想通り、ドル円下落、ユーロ豪ドル下落、株式下落、ゴールド上昇などの反応になっている。もし侵攻があるなら数日以内だろう。振り落とされないようにシートベルトをしっかりとしめておくことが必要だ。
 
また、米国などが本格的に関与する場合には、サイバー戦となるので、インターネットの不具合が予想される。FXでも暗号通貨でも株でもネット取引をしている場合のネット途絶による流動性リスクには十分に注意する必要がある。こういう時は、どれくらい大きな動きがあるかわからないので、念のためあらかじめストップロスは入れておくべきだし、むやみに大きな金額のトレードはそれだけで危険である。米国が直接関与するようなことになれば、ドル円で5円から10円幅の動きはありうる。



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昨日のエントリーで書いたロシア侵攻、キエフ占領は考えられるかぎり悪い方のシナリオで、ここまでが今回の限界というところである。これよりも軽いものとしては、もともと親ロシアの東ウクライナを占拠して、そちらのロシア寄り勢力を支援することで、ウクライナ政府に圧力をかけるといいうものであろう。しかし、これはもともとある内戦的な動きを激化させる可能性がある。

この他のシナリオとしては、結局侵攻はせず、NATOと何らかの裏取引をして、ウクライナの中立化(いわゆるフィンランド化)を実質的に図るような交渉が成立するというもの。また、最悪は、ウクライナ侵攻からNATOの参戦を招く(=第3次世界大戦の勃発)というパターン。

このように、軽いものから重いものまでいろいろとシナリオはありうるので、すべてに対応したトレードメニューをたてるのは難しい。臨機応変の短期的トレードと、伝統的な保守的トレード(ゴールドの現物保持)などを取り混ぜて行う必要があると思う。


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まだまだ分からないが、ウクライナ侵攻がありうる状態になってきた。もし侵攻があると、キエフまで占領される可能性が高い。おそらくウクライナからの抵抗は弱いだろう。比較的短時間で大勢が決する可能性が高い。その後、ロシアが暫定政権のようなものを立てて、東ウクライナのドネツク側の親ロシア勢力との連携を図る。そのようなシナリオの場合の相場の動きとしては次のように考えられる。

ゴールドや原油はいずれにせよ高騰する。ゴールド1900ドル、原油100ドルを当面のメドとしておきたい。株は下落する。情勢が不安定な間は、ハイテク株を中心に、低迷すると考えられる。もちろん、一部、資源株や金鉱株、その他戦争関係の株は上昇するだろう。為替は、欧州不安により、米ドル高、そして、オセアニア高となるだろう。ドル円は当初は下げるが、あとで上がるという不安定な動きとなる。ビットコインも当初は下げてからじり高となると考える。だいたいのシナリオはこんなところでごく常識的なところのつもりだ。これ以外の特殊な要因はないのではないか。


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今日は日本国債の10年物の利回りが急激に上がっている。さっそく、日銀が買入をアナウンスして金利上昇を冷やそうとしているようだ。世界的な利上げムードの中、日本だけが従来のゼロ金利政策が続けられるかどうか、市場が試しているのだと思われる。前にも書いたとおりだが、この流れは今年1年継続していく。どこまで日銀が耐えられるか、非常に疑問である。とはいえ、この日銀の態度は、円安を容認することに繋がる。円安によるインフレは緩やかならば政府のデフレ脱却の方針にも合うからだ。ということで、どうなっても、円安への流れは止められないと感じる。非常に徐々に緩和策から引き締めに転じながら、おだやかな円安とインフレで景気回復を図るという政府・日銀の両面作戦が、どうなるか、お手並み拝見である。



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今日もコロナ感染者は多い。前に書いたように、ピークは都内で2.5万人程度と考えているが、ピークの持続時間が長くなりそうなのが懸念材料である。なにしろ、伸び率の減少率が非常に弱い。この調子だとだらだらと続き、重症者と死者が積み上がるという最悪の経過が予測される。緊急事態も出しにくいし、岸田内閣に黄色信号が点いてきたのではないか。コロナの時期はとにかく環境が悪い。この時期に首相となった、菅氏、岸田氏は運が悪い。

トレードは相変わらずドル円の押し目買いを徹底している。短期の円の自主性は殆ど無い状態で、ドルの従属変数(逆方向)で動いているだけだ。長期では、円の凋落になると考える。



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昨晩書き込んだのは午後9時でまだ大きな動きは見えなかった。その前のECBの利上げでユーロ高になっていた程度だ。しかし、NYでは、またもやダウ下落。そして、FaceBook(メタ)の大暴落と、大嵐に見舞われた。今年の相場変調は簡単に収まるものではない。各国のインフレと中央銀行の利上げがさらに続くからだ。次の焦点は日銀の動きだろう。今の弱い日本経済の基調で、果たして金融引き締めができるものなのか?しかし、さらにインフレが強くなれば、やらざるを得ないだろう。その時に株価はどうなるか。ドル円はどうなるか。まあ、ちょっと考えて見れば、この先、安定した一年になるはずがないことは誰にでもわかる。今年はまれに見る、トレードのチャンスの時期となるだろう。


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相場は嵐の前のなんとやらという感じで膠着しているので、今日はコロナの話。
日本の感染者(人口あたり)を対数目盛で見ると、このようになっていて、前から言うとおり、完全に直線的トレンドラインに頭が揃っている。したがって、今回の感染増もそろそろピーク(来週あたりか)でせいぜい都内で2.5万人というところだろう。このチャートからわかることは明白だ。感染者は波が来るごとに指数関数的に増加するので、次の波がくれば、全国で数十万から100万人が毎日感染するようになり、感染を避けることはできなくなる。しかし、ワクチン接種者の50代以下にはリスクは個人的には非常に小さくなるだろう。しかし、高齢者のリスクは高く、またもや病院が重症者対応で大変なことになると思われる。逆説的だが、感染者数が増えれば増えるほど、個人が重症化するリスクは減るが、病院が大変なのは変わらない。普段の生活の日常はだんだんと返ってくると思われるが、たぶん、医療体制はかなり様変わりすることになるだろう。風邪だけでも見てもらえる皆保険的医療はお終いになる可能性が高い。ビジネス的にはそのあたりに商機がありそうだ。



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