昨日のエントリーで書いたロシア侵攻、キエフ占領は考えられるかぎり悪い方のシナリオで、ここまでが今回の限界というところである。これよりも軽いものとしては、もともと親ロシアの東ウクライナを占拠して、そちらのロシア寄り勢力を支援することで、ウクライナ政府に圧力をかけるといいうものであろう。しかし、これはもともとある内戦的な動きを激化させる可能性がある。
この他のシナリオとしては、結局侵攻はせず、NATOと何らかの裏取引をして、ウクライナの中立化(いわゆるフィンランド化)を実質的に図るような交渉が成立するというもの。また、最悪は、ウクライナ侵攻からNATOの参戦を招く(=第3次世界大戦の勃発)というパターン。
このように、軽いものから重いものまでいろいろとシナリオはありうるので、すべてに対応したトレードメニューをたてるのは難しい。臨機応変の短期的トレードと、伝統的な保守的トレード(ゴールドの現物保持)などを取り混ぜて行う必要があると思う。