FXと暗号資産(Crypto)とゴールド(金)についての随想です。コメント欄は承認制になっています。
やまはFX・Crypto



米国指標の悪化が欧州懸念を上回っているのか、ユーロドルが意外に健闘している。しかし、HUI(金鉱山株指数)やXAU(金銀鉱山株指数)などが昨晩大きく下げたことに見られるように、またもや、次のいろいろなものの下げの前兆現象が見られるようだ。
 
QE3があるかどうかについては意見が割れているようであり、私はないと考えるが、コメント欄ではむしろQE3の可能性が高いというご意見が多いように思う。いろいろなサイトを見ても、米国でもいろいろな意見があるようであり、なんとも予測はつかない。しかし、株式市場関係者にとっては、QE3は待望している向きが多いだろう。6月末に向けては、QE3の催促相場とでもいう下げ相場になる可能性が高いのではないか。ダウのテクニカルでは、P&Fでは下方ブレークがでており、12000あたりまでの下げが予想される。まずは、そのあたりで様子を見る形になると考えている。



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昨晩は米国指標の悪さでダウが大きく下落したが、予想通りの動きと言えよう。ダウ自身の下落よりも、むしろ株金レシオの下落が目立つ。画像は、ダウゴールドレシオの日足であるが、ごらんのように数ヶ月ぶりの大きな下落となっている。(株価が下落したのに金が下げていない。)ダウが下落し、金も下落するのは、単なる通常のリスクオフの動きであるが、このように、金が強いのは、大きな危機への階梯を一歩上ったということを意味している。金を基準とした株価の実質が大きく下がったということになる。また、GSRやGPRは上がり気味であることから、先の金・銀同時上昇の商品投機相場ではなく、通貨への不信から来る金買いであることもわかる。
 
実際、米国指標悪化、ギリシャ格下げ、日本国債見通し下方修正など、主要通貨は、いわゆる弱さ比べの状況となっており、ここで買える通貨は数少ない。スイスフランや豪ドルが底堅いのはそのせいであるが、いずれ豪ドルは、総売り時には大きく下落する。したがって、スイスフランはこれから数年にわたってもっとも信頼できる通貨となるだろう。私も、前の下げで少し手放したが、現在、クロス円でロングしているのはスイスフラン円のみである。次の大きな下げでは、長期円安への見通しから、そこそこ買い増していきたいと思っている。

ダウゴールドレシオは週足でもサポートラインに達しつつある。2009年以来の堅固なサポートであるので、ここでただちに割れるかどうかは微妙であるが、長期下落傾向は変わっていない。本ブログの中心課題のひとつである株金レシオであるが、そろそろ本格的下落へと向かっていっても良さそうな感じである。金も、株価の大幅下落につれて、もう一度、二度は下げがあると思うが、ダウゴールドレシオがサポートを割ることがあれば、ここからの金の下げは大いなるチャンスということになるだろう。最終段階の上げは、米国債利回りの上昇への転換によるはずだが、それはやはり夏以降ということだ。それまでじっくりとかまえていきたい。

米国指標の悪さから、またQE3の可能性も取りざたされているが、繰り返すが、ひじょうに困難だ。米国の財政赤字への懸念はひじょうに強く、現在の政治状況では、債務上限を上げることも、いろいろな制約が付いてやっとのことになりそうだ。ここで、またさらに無制限に国債買い上げというようなQEの再発動は、議会を通すことができないと考えている。そして、QE3、あるいは、類似の政策が万一とられた場合については、この記事に同感だ。株価は当面上がるだろうが、問題の一時的、先送りに過ぎない。単に破局の規模が大きくなるだけだろう。









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