ブログのリンクには前から入れてあったが、右下に小さなグラフとして、米国債のイールドカーブのグラフを置いた。一般にイールドカーブとは、短期債から長期債までの利回りを左から右に折れ線グラフで描写したもので、平らだとフラットカーブ、右上がりが強いとスティーブカーブ、右下がりだと逆イールドカーブと呼ぶ。
通常、スティーブは、将来の金利の上昇を意味し、景気回復の傾向を示唆する。フラットは、将来の金利低下を予測し、景気の低迷を示唆する。逆イールドは景気の大幅な悪化を意味することが多い。ここのPIMCOジャパンの解説などが参考になる。
現在はFF金利が2パーセントであり、それに合わせて短期の2年国債は2.40パーセント、長期の10年国債金利が3.87パーセントでその差は1.4パーセント程度しかなく、フラット傾向にある。教科書通り、将来の景気減速を示唆するものである。
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これは短中長期の差分を見て、今後の金利がどう動くと市場は予想しているか、と見るべきなんですね?
根底にあるのは「金利上昇区間=景気↑、金利下落区間=景気↓」と。
直しました。
はい、基本的にはまさにその通りです。よっくんさんのブログでも時々言及されてますので、解説記事を書きました。笑
銀は商品の代表ということで。
欧州のほうは長短金利が逆転したりしてもう大変でございます。ユーロの利上げが終了したらユロドルは本当に1.3とかに戻ってしまうかもしれませんね。そしたらユロ円は120円くらいでしょうか。
金曜日の値動きでそう感じました。
逆に言えば、ドルは今の問題さえ綺麗さっぱりにしてくれたら文句なく買いまくれるのですが…。
ちなみに、ユーロは利上げサイクルが終了しそうです。本気で。
きびしいものがありますね。
ちばはむさん
チャーリー中山氏も、ユーロは長期低落で1.4までは行くという見解だそうです。
となると、どうしてもドル高(ユーロ安)と円高が共存する世界を来年以降想定せざるを得ないと思います。ただ、ユーロ安を「ドル高」と表現するのが言い方がまずいのかもしれません。
円 > ドル > ユーロその他
と言えばいいだけなのかも。
その仕掛けを知るためにも、ドル安ではない、ドル円下降を早く見てみたいものです。
今は物価高が上方向に引っ張っていますが、このフォローもないとあっという間に利下げ効果が出てきます。
それにしても良い表現がないのでしょうか。この世界、日本語の専門用語がダメ過ぎです。
まずはそこから変えて行こうかな。