リスクオフ時に買われる3通貨であるが、その買われ方には個性がある。また、前に書いたように、サブプライム以前と今とでは違う。以前は円が絶対で、最強から再弱まで大きく変動した。今は、ドルが大きく動く。スイスフランはその中間だ。そのあたりを見極めていくと、かなりトレードが楽になるようだ。
テクニカルともファンダメンタルとも違う、なんというか、通貨の動きの論理性によるトレードと言えよう。たとえば、今回のような円高でスイス円が下がっても、(今の相場では)ほぼ絶対にそのままの大下落はあり得ない。しかし、戻りは、円安あるいは、ドル安によって必ず想定できるので、先ほどのように、95円台から96円台に鋭く戻ることは必然だ。
ドルとユーロのように大きな性格の差がある通貨の場合(つまり、ユーロドル)などは予測がむずかしいが、この3通貨のように似ていて、かつ、動きがマイルドな円とスイスフラン(つまり、ペアではスイス円)は現在もっとも短期の動きの予測が容易な通貨だと考えている。
同じような考え方によれば、ドル円も、この夕方から、円高による下落から、ドル安による下落に移ったので下落局面もそろそろ終わりだろう。今週末か来週初めには、ドル円の81円台への上昇となると考えている。
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やはり暴落の前には一度楽観的な上げがあるのではと
思っています。
最後の上げになるか?
ドル円の下落の性質が変化したのがきわめて明確にわかって面白いですね。通常のテクニカル分析ではこの上昇・下落の性質の差は一切無視しているのが残念ですね。それらも加味した分析方法があれば、予測精度も向上するでしょう。
ともあれ、ここでのドル円やクロス円のロングはかなりいい線ではないでしょうか。