FOMCはややハト派的な感じでドル安になったが、円安の勢いの方が勝っている。日本の利上げといってもどうせたいしたことはないし、米国の利下げも、選挙対策の口だけに終わる可能性もある。米国側の落ち着きどころ(ターミナル・レート)は皆が想定している通りで、3.5%が限界。日本がそれに追いつくことは当面なさそうである。
円安についての当面の課題は介入ということになるが、これは前から書いているとおり簡単ではない。日銀が十数年ぶりの大きな決断をした直後に財務省が為替介入をしては、日銀の顔を潰すことになる。自分が担当者なら間違いなくそう思う。昨日の財務相の会見でも「介入の可能性については述べられない」ということであり、過去によくあった「介入の判断については、すべての可能性がある」という言い方とは明らかに違う。152円153円での介入はないと感じている。
ということで、自分のトレードは、しばらくは中期のドル円ロングを保持したまま、短期の玉を動かしていきたい。安心できる為替相場ではないかと思う。ゴールドが高値更新なのはまったく意外だが、これは地金なので放置。ビットコインもATHの後上下しているが、長期チャートを見れば問題ない動き。半減期より前に、900万円より下げることはまずはないと考えている。株はそういうことで、NVIDIAとマイクロソフトだけはおまけで買っている。数年後のAGIの実現を狙っていることは前から書いている通り。メインのトレードではないが、AGIの実現した世界を想像するためのひとつの研究材料である。Claude3-Opusを使っている人も多いと思うが、AIがAGIに一歩一歩進んでいることを実感させる。