金融占星術とサイクルからの予測で有名なメリマンの『フォーキャスト2011(日本語版)』が今年も刊行された。さっそく読んでみたが、ここから数年も大荒れになるという予測のようだ。ひじょうに詳細なものなので当該書にあたらないと理解しきれない大部のものだが、ここではすこしだけ紹介しておこう。(ちなみに、昨年版は、株価の大幅回復を予測しており、かなり当たっている。)
1 米国株価
前半は上昇気味。3月に軽くボトムをつけるがその後上昇、11500から13000ドルをつける。6月に急落、7000ドルもあり得る。その後は回復。ただ2012年以降にパニック的な下げ相場がある。
2 日本株価
前半はとりあえず6月まで上昇。目標は11500円から12600円。その後下げて7000円を目指す。
3 ドル円
2011年中に再度80円割れがありうる。売り浴びせで70円ぎりぎりまで行く可能性もある。しかしその後は16年サイクルにより長期の円安となり147円を目指す。
4 ユーロドル
ドルもユーロもどちらも弱さがあるので、予測しにくい。ドルインデクスが70を下回ればドル危機となるが、逆に90を上回ること(ユーロ危機)もあり得る。
5 貴金属
金も銀も2020年まで長期上昇サイクル。金は2000ドル以上を目指す。2012年以降の債務危機では爆発的上昇。2011年では7月から8月に軽いボトムをつけ、一時的に数百ドルの下げもありうる。その後は上昇。
ごくごく一部なのでこれだけではちょっと要領を得ないかもしれないが、自分の見方と大きな差がないので安心した。占星術というと怪しげな感じだが、サイクルの一種だと考えている。なお、メリマンの本は後半は誕生日星座ごとの今年の運勢になっていてこれがなかなか当たるのでおもしろい。8000円と、けっこう高価な本だが、重要変化日の記載もあり、自分としては相当に有用なものだと思っている。検索すれば、トレーダーズショップなど、あちこちのネット通販で販売しているので興味のある方はぜひ購入してご覧いただきたい。
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