博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『神雕剣侠』第1巻/『金鵬王朝』

2006年06月09日 | 小説
『神雕侠侶』の日本語訳本・『神雕剣侠』文庫版第1巻が発売になりました。全5巻で、毎月1巻ずつ刊行される予定です。

ドラマの日本語版DVDとのタイアップということで、オビには主役を演ずる黄暁明と劉亦菲の写真がバーンと載っております。徳間もようやく金庸物のタイアップにまともに取り組むようになったんですねえ。前作の『射英雄伝』の文庫版も一応ドラマ版とのタイアップということになってましたが、文庫版が刊行されたのはDVDの発売とCSでの放映からだいぶ後になってからですし。

しかしこうなると、原作本とドラマ版の訳題を『神雕侠侶』か『神雕剣侠』のどちらかに統一した方が良いような気がしますねえ……

で、『陸小鳳伝奇1 金鵬王朝』を読了しました。あらすじその他はサイト本館の方をご参照ください。

小学館文庫版を読んでから随分と時が経っているので、オチや細かい展開をすっかり忘れていていい具合に楽しめました。カッコいいキャラクターに、緻密に計算されているようで実は思いつきで展開させているようなストーリーと、古龍武侠小説の魅力を久々に味わわせていただきました(^^;) ここから一歩歯車が狂うと、『多情剣客無情剣』のような話の展開なんかあってないような作品とか(これはこれで楽しめましたが)、『聖白虎伝』のような破壊的な駄作が出来上がってしまうわけですね……
コメント
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