博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

ドキュメンタリー『故宮』 その1

2006年06月15日 | TVドキュメンタリー
ぼちぼちと北京で買ってきたDVD『故宮』を見てます。全12集のドキュメンタリーですが、取り敢えず前半4集のあらましを紹介しておきます。

第一集「肇建紫禁城」
明・永楽年間の北京への遷都や紫禁城の建築、その他永楽19年に雷による火災で奉天殿等三つの宮殿が消失した故事などを取り上げる。2005年現在の宮殿修築の様子などもあり。

第二集「盛世的屋脊」
清代以後の宮殿の建築・改築について。康熙34年に火災より再建された太和殿、雍正帝以後八代の皇帝が居所とした養心殿、乾隆帝の隠居後の居所となった寧寿宮区と乾隆花園など、故宮の主要な宮殿を歴代皇帝の故事と併せて紹介。太和殿の屋根裏の映像もあり。

第三集「礼儀天下」
元旦、万寿節(皇帝の誕生祝い。番組では特に乾隆58年の祝礼を紹介)、冬至などの年中行事や、皇帝の即位式(番組では康熙帝の即位式を紹介)、殿試、天神地祇の祭祀などの宮中の祭祀儀礼を取り上げる。乾隆末年に英国から使者としてやって来たマカートニーの中国観や、彼が乾隆帝への三跪九叩頭を拒否したエピソードも紹介。

第四集「指点江山」
明清の政治制度の解説。明代については内閣制度や、官僚と宦官との権力争い、正徳年間の宦官・劉瑾の専横を取り上げ、清代については雍正帝の軍機処設置などを取り上げる。これによって清朝の皇帝は独裁的な権力独裁権を手にしたが、道光帝はアヘン戦争の際に戦況に即した迅速な処置を取ることができなかった。

ここまでは建築物そのものの紹介が多いですね。北京旅行記で触れたように現在故宮は改修の真っ最中なのですが、その修築現場の映像がチョコチョコと盛り込まれているのがポイントが高いです。あとはNHKスペシャルの歴史物と同様、やたらとCGで当時の様子を再現しようとするのも特徴といえば特徴でしょうか(^^;)
コメント
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