博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『日本語の歴史』

2006年06月28日 | 日本史書籍
山口仲美『日本語の歴史』(岩波新書、2006年5月)

奈良時代から明治・大正の頃までの日本語の変遷を追った本です。奈良時代の章では万葉仮名に注目し、平安時代ではひらがな文の登場、鎌倉・室町時代では係り結びの法則の消滅、江戸時代では町人のべらんめえ調に注目するといった具合に、限られた紙幅の中で各時代のポイントをしっかりと押さえた構成になっています。

当然古文の文法の話もかなりと出て来ますが、昔高校の古典の時間に習ったことを思い出させてくれるような記述になっております(^^;) 話し言葉だけでなく書き言葉も時代の流れに沿って着実に変化していったのだなあと、ごくごく当たり前のことをしっかりと認識させてくれる本です。
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