博客 金烏工房

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『隋唐演義』その6

2013年03月24日 | 中国古典小説ドラマ
『隋唐演義』第33~38話まで見ました。

単雄信は瓦崗寨寨主で顔なじみの翟譲に自分たちを受け入れてくれるよう頼み込みますが、瓦崗寨の乗っ取りを恐れた面々により話し合いは不調に終わり、山東義軍と瓦崗寨側との間で戦争に。結局秦瓊ら山東義軍が勝利し、瓦崗寨の幹部らを追い出しますが、元寨主の翟譲は新生瓦崗寨のメンバーとして留まることになります。

その直後、突如として地面に大穴が空き、その穴から地下に広がる空間を探索した程咬金は皇帝の衣冠と印璽を持ち帰ります。それらは北斉と南朝の陳が対立していた時代にこの地で即位した趙威のものでした。そしてそれを天意と解したする徐茂公の勧めで程咬金は皇帝として即位し、国号を大魏と定め、秦瓊や徐茂公らがそれぞれ大元帥・軍師などの官を授けられることに。



上の画像は皇帝の衣冠を身につけた程咬金ですが、どう見てもコスプレというか服に着られている状態ですね(^^;) 皇帝の価値が下落しまくってますなあ。そもそも元の持ち主の趙威自体戦乱のどさくさに紛れて即位したという設定になっているようですし……

その瓦崗寨に宇文成都が玉郡主を都に連れ戻そうとやって来ますが、郡主は宇文成都にリストカットの跡を見せられ、「あんた何やってんの?!ヽ(´o`; 」とドン引きしてしまいます。好きな娘にリスカの跡を見せつけて気を引こうとするのはだめっ!絶対!しかしオレの大好きな宇文成都さんがどんどんメンヘラになってきていて見るのが辛いw

一方、李淵は煬帝より見せしめとして単雄信の二賢荘の掃討を命じられます。李淵の次男李世民はこの件で単雄信の恨みを買うのは得策でないと、女子供の命を助けようとしますが、宇文化及の策謀により結局荘民の虐殺が行われてしまいます。そして悲報を受けた単雄信と盈盈の兄妹は李家を仇敵視することに…… これまでの作品では李淵が単雄信の兄を誤殺したことで両者の遺恨が発生するいうパターンでしたが、今回はこうやって因縁が生じるわけですね。

しかしその感傷に浸る間もなく靠山王楊林の軍勢が瓦崗寨に攻め寄せ、「一字長蛇陣」を布陣します。その陣を破ることができるのは羅成だけ!ということで父親に監禁されていた羅成が密かに瓦崗寨に到来しますが、当の羅成は「陣図が無いとどうしようも無いね」ということで、楊林の軍営に忍び込んで陣図を盗み出すことに。何かいい加減な展開ですねw

そうそう、このパートで物語中随一の梟雄李密も初登場してます。煬帝から大運河の工事を任された麻叔謀に仕官しておりますが、李密の野望はこれからだっ!

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