新版の『書剣恩仇録』ですが、実は先月の北京旅行で精装版DVDの購入を見送ったあと、きっちり長春で廉価版をゲットしました(^^;) ということで第1~6話まで鑑賞。
物語は雍正帝が崩御し、乾隆帝が即位したところから始まります。すなわち原作より前の時点ですね。乾隆帝の即位にあたって彼が実は雍正帝の実子ではなく漢人の子であるという秘密を知る人物を減らそうと、皇太后は「追風七騎」に皇帝の実父陳世倌を暗殺させます。このシーンで「追風七騎」の武器として血滴子(空飛ぶギロチン)が登場。一体どんなサービスシーンだよ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b5/407b74840acadb55442bed32574e1b25.jpg)
父親に次いで母親も殺されそうなところを于万亭が駆けつけて救出。原作では開始時点で既に死亡しているということで出番の無かった于万亭ですが、今回のドラマ版では大物俳優の劉徳凱を据えて序盤の主要キャラになってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f4/bd1c2d73b2db6848b5ac9f7c5588ac92.jpg)
後に反清の秘密結社紅花会を結成する彼ですが、その正体は実は康熙帝の九男の(すなわち雍正帝の弟、乾隆帝の叔父)允禟だった!彼は兄の廉親王とともに謀反を企てたということで死に追いやられたはずですが、なぜか生き延びて武林高手になっていたようです(^^;) かつて雍正帝により兄ともども「アキナ」(満洲語で「犬」の意らしい)、「サスヘ」(同じく「豚」の意)と罵られたことがトラウマになっている模様。
ちなみに乾隆帝を演じているのはやはり大物俳優の鄭少秋(アダム・チェン)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/e2/a04a10c9e98a504033d64071748a2429.jpg)
彼は70年代に放映されたTVB制作のドラマ版や、他のドラマ・映画でも乾隆帝と陳家洛を演じておりますが、こうして見てみると随分老けましたなあ(^^;)
主役を演じているのは『鹿鼎記』の鄭克塽役などでお馴染みの喬振宇。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/bb/cdbc768d4504247625c0ceff7710fe48.jpg)
陳家洛みたいな煮え切らない偽君子には、やっぱり偽君子の鄭克塽をやっていたような俳優さんがぴったり……と思いきや、意外とノリが軽く子供っぽいキャラになっており、まるで君子然としたところがありません。
で、この陳家洛が母の言いつけで于万亭の義子となり、訳も分からないまま新疆に連れて来られた挙げ句に「天池怪侠」袁士霄に「お前、見所があるから武功を教えてやるよ!」と付け回されてムリヤリ弟子にされてしまいますが、その後はホチントンと出会って恋仲になったりと、砂漠ライフを満喫してます。
一方、于万亭は無塵道人や余魚同らをスカウトして紅花会を結成。しかしその裏では自らの正体を知る余魚同の父を殺して他人に罪をなすりつけたり、ホチントンの部族から「七族盟書」を奪ってそれを朝廷の仕業に見せかけたりと、ダーティな所業に手を染めていきます。これは雍正帝の一族に復讐するというだけが紅花会結成の目的ではないなと思っていたら、深夜宮中に忍び込んで乾隆帝に出生の秘密を告げ、「この秘密を天下に暴露されたくなかったら、俺の身分を回復して大将軍王に任命しな!」と脅す始末…… やっぱり朝政の実権を握るのが目的かよ!紅花会の中でも黒白無常や石双英、衛春華ら(すなわち黒白無常以外は原作で読者に名前を覚えて貰えないキャラ。)は于万亭の元からの腹心で、その正体と真の目的を知っているようですが。
しかし于万亭の設定をここまでフリーダムにしてしまってこの後の展開をどうするつもりなんでしょうか。早いとこ于万亭が死んで陳家洛が新総舵手にならないことには話が進まないはずなんですが。となると、于万亭は死んだと見せかけて実は死んでなかった!→ラストバトルは正体を現した于万亭VS陳家洛という展開になりそうな悪寒が……
その他のツッコミ所
○于万亭の陰謀により朝廷側の手に渡ったホチントンの部族の「七族盟書」ですが、原作では部族の象徴の『コーラン』ということになっていたはず。あと、ここまで「ウイグル族」などの具体的な民族名も登場せず。一体何に気を遣ってるんだか……
○陳家洛・ホチントンらを中心とした新疆パートと、于万亭・乾隆帝を中心としたパートに落差がありすぎる件について。于万亭・乾隆帝が登場するシーンはシリアスな雰囲気になっているのに対し、新疆パートではホチントンの師匠「天山双鷹」に黄一飛(『少林サッカー』の大師兄役など周星馳作品でお馴染み)と元秋(『カンフー・ハッスル』の小龍女役などでお馴染み)をキャスティングするなどコメディ色が強くなっており、全体的に浮いてしまっているような感じです。このドラマ、アクションもそこそこのクオリティを保っているので、新疆パートもシリアスにまとめた方が良かったと思うのですが。
物語は雍正帝が崩御し、乾隆帝が即位したところから始まります。すなわち原作より前の時点ですね。乾隆帝の即位にあたって彼が実は雍正帝の実子ではなく漢人の子であるという秘密を知る人物を減らそうと、皇太后は「追風七騎」に皇帝の実父陳世倌を暗殺させます。このシーンで「追風七騎」の武器として血滴子(空飛ぶギロチン)が登場。一体どんなサービスシーンだよ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/b5/407b74840acadb55442bed32574e1b25.jpg)
父親に次いで母親も殺されそうなところを于万亭が駆けつけて救出。原作では開始時点で既に死亡しているということで出番の無かった于万亭ですが、今回のドラマ版では大物俳優の劉徳凱を据えて序盤の主要キャラになってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f4/bd1c2d73b2db6848b5ac9f7c5588ac92.jpg)
後に反清の秘密結社紅花会を結成する彼ですが、その正体は実は康熙帝の九男の(すなわち雍正帝の弟、乾隆帝の叔父)允禟だった!彼は兄の廉親王とともに謀反を企てたということで死に追いやられたはずですが、なぜか生き延びて武林高手になっていたようです(^^;) かつて雍正帝により兄ともども「アキナ」(満洲語で「犬」の意らしい)、「サスヘ」(同じく「豚」の意)と罵られたことがトラウマになっている模様。
ちなみに乾隆帝を演じているのはやはり大物俳優の鄭少秋(アダム・チェン)。
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彼は70年代に放映されたTVB制作のドラマ版や、他のドラマ・映画でも乾隆帝と陳家洛を演じておりますが、こうして見てみると随分老けましたなあ(^^;)
主役を演じているのは『鹿鼎記』の鄭克塽役などでお馴染みの喬振宇。
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陳家洛みたいな煮え切らない偽君子には、やっぱり偽君子の鄭克塽をやっていたような俳優さんがぴったり……と思いきや、意外とノリが軽く子供っぽいキャラになっており、まるで君子然としたところがありません。
で、この陳家洛が母の言いつけで于万亭の義子となり、訳も分からないまま新疆に連れて来られた挙げ句に「天池怪侠」袁士霄に「お前、見所があるから武功を教えてやるよ!」と付け回されてムリヤリ弟子にされてしまいますが、その後はホチントンと出会って恋仲になったりと、砂漠ライフを満喫してます。
一方、于万亭は無塵道人や余魚同らをスカウトして紅花会を結成。しかしその裏では自らの正体を知る余魚同の父を殺して他人に罪をなすりつけたり、ホチントンの部族から「七族盟書」を奪ってそれを朝廷の仕業に見せかけたりと、ダーティな所業に手を染めていきます。これは雍正帝の一族に復讐するというだけが紅花会結成の目的ではないなと思っていたら、深夜宮中に忍び込んで乾隆帝に出生の秘密を告げ、「この秘密を天下に暴露されたくなかったら、俺の身分を回復して大将軍王に任命しな!」と脅す始末…… やっぱり朝政の実権を握るのが目的かよ!紅花会の中でも黒白無常や石双英、衛春華ら(すなわち黒白無常以外は原作で読者に名前を覚えて貰えないキャラ。)は于万亭の元からの腹心で、その正体と真の目的を知っているようですが。
しかし于万亭の設定をここまでフリーダムにしてしまってこの後の展開をどうするつもりなんでしょうか。早いとこ于万亭が死んで陳家洛が新総舵手にならないことには話が進まないはずなんですが。となると、于万亭は死んだと見せかけて実は死んでなかった!→ラストバトルは正体を現した于万亭VS陳家洛という展開になりそうな悪寒が……
その他のツッコミ所
○于万亭の陰謀により朝廷側の手に渡ったホチントンの部族の「七族盟書」ですが、原作では部族の象徴の『コーラン』ということになっていたはず。あと、ここまで「ウイグル族」などの具体的な民族名も登場せず。一体何に気を遣ってるんだか……
○陳家洛・ホチントンらを中心とした新疆パートと、于万亭・乾隆帝を中心としたパートに落差がありすぎる件について。于万亭・乾隆帝が登場するシーンはシリアスな雰囲気になっているのに対し、新疆パートではホチントンの師匠「天山双鷹」に黄一飛(『少林サッカー』の大師兄役など周星馳作品でお馴染み)と元秋(『カンフー・ハッスル』の小龍女役などでお馴染み)をキャスティングするなどコメディ色が強くなっており、全体的に浮いてしまっているような感じです。このドラマ、アクションもそこそこのクオリティを保っているので、新疆パートもシリアスにまとめた方が良かったと思うのですが。
日本語版に、というと抵抗がありますが(^^;
いや、アクションシーンはそこそこ見応えがありますし、新疆パート以外はそれなりの水準を保っているので、むしろ日本語版のリリースをプッシュしたいところです(^^;) MAXAMさん、いかがですか?(笑)