博客 金烏工房

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『包青天之七侠五義』その2

2010年12月19日 | 中国古典小説ドラマ
『包青天之七侠五義』第6~11話まで見ました。

白玉堂は展昭の鼻をあかすために皇宮へと侵入し、それを知った仁宗は激怒。何としても白玉堂を捕らえるようにと命じます。その後白玉堂の暴走を心配した五鼠の残りの4人も開封にやって来て「五鼠、東京を鬧がす」のエピソードが展開されるわけですが、結局白玉堂が都の近辺で略奪をはたらく馬賊の撲滅に尽力したということで仁宗より特赦が下され、五鼠は新たに「五義」のあだ名を賜ることに。

しかしこれでめでたしめでたしという訳にはいかず、白玉堂は腕試しのために再び陥空島を出て中原へと向かいます。その途上で洪玉嬌と侍女の鎖児が賊に襲われているところを助け、成り行きからともに旅をすることに。彼女の生い立ちを聞くと、幼い頃にとある軍人に住んでいた村を襲われて家族や村人が皆殺しに遭い、1人だけ命が助かった彼女は以後親戚のもとで育てられたとのこと。悲惨な身の上話を聞いて、思わず「オレが一生お前の面倒を見てやる」と口走っちゃう白玉堂(^^;)

旅の間、2人はいい雰囲気になって結婚の約束まで取り交わしますが、ある日洪玉嬌と鎖児が急に行方をくらましてしまいます。そして白玉堂は洪玉嬌が実は旅の妓女で、現在は開封の万花楼で働いていることをつきとめて「洪玉嬌はいるか!」と怒鳴り込みますが、彼女から「私がどんな商売してるかわかったでしょ?もういいから帰って!」と拒絶されます。

その後、洪玉嬌は好色漢の大将軍姚維に請われてサシで飲むことになりますが、鎖児に助けを求められた白玉堂は再度万花楼へと乗り込み、そこで姚維の死体と震える洪玉嬌を発見。聞けば姚維に乱暴されそうになった洪玉嬌が彼を刺殺したということで、白玉堂は自分が殺人の罪を被ることにして開封府に出頭しますが……

ということで、今回は白玉堂が中心となる2つのエピソードが展開。ここまで1エピソードが3話前後構成でテンポよく進み、ノリも段々旧作のそれと近くなってきましたね。それぞれ白玉堂のDQNっぽさが目立つ展開となっていますが、白玉堂の行動をめぐって「麻煩」(面倒(をかける))という言葉が連発されるあたり、彼がいかにDQNか読み取れようというもの(^^;)

第11話の後半からは小侠艾虎が登場。演じているのは王莎莎という女優さんで、『武林外伝』の子役莫小貝とか、胡歌版『射英雄伝』の曲霊風の娘なんかを演じていた人ですね。



この艾虎がなぜか腕利きの少年賞金稼ぎという設定になっており、中牟県で妊婦ばかりを狙った殺人事件の犯人を追うことになります。一方、開封府にも被害者の家族が訴え出て、包拯や展昭が直々に中牟県に出向いて捜査を開始することになりますが……

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