博客 金烏工房

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『楚漢伝奇』その7

2013年08月22日 | 中国歴史ドラマ
『楚漢伝奇』鑑賞を再開しました。今回は第41~46話まで鑑賞。

章邯率いる20万の秦軍の降伏を受け入れた項羽ですが、俘虜となった秦兵が龍且ら楚将や楚兵からあからさまな侮蔑を受け、更に食糧の配給も少ないということで、一気に不穏な雰囲気に。密偵によってその空気を察した司馬欣ですが、手をこまねいている間に秦兵が蜂起。項羽に寛大な処置を求める章邯ですが、結局秦兵を追い詰めて穴に生き埋めに。その虐殺を聞いて虞姫もドン引きしております……

さて、その間に劉邦は秦王子嬰の降伏を受け入れ、項羽に先駆けて咸陽に入城。宮城で胡亥の寵姫と遊びほうけている間に、呂雉や劉太公らが暮らす中陽里の実家では魏の逃亡兵が押し入って大変なことに…… 劉邦と対比させるかのようにこういう場面をねじ込むのはやめろ(´;ω;`) 結局呂雉が魏の逃亡兵を殺害して事なきを得ますが、数々の試練を経て呂雉がだんだん勝ち気な才女からデスクイーンへと変貌していってますね。

咸陽の劉邦も、崤関を守る配下の軍が項羽の進軍を阻止したことが指弾の的となり、項羽側から釈明を求められ、咸陽から㶚上へと退避。そして項羽・范増との会見、すなわち鴻門宴とあいなります。劉邦を出迎えた項羽が「おう、関中王のお出ましだな!」と、いきなり嫌味をかまししたりしてますがw

そして宴の場での項荘の剣の舞や樊噲の闖入などを経て厠へと退避した劉邦ですが、ここでいきなり雍歯が再登場。劉邦から追放された後に項羽の兵士となっていた模様。劉邦に散々悪態をつきつつも逃亡を手助けし、更に曹無傷が項羽・范増に通じていることを教えてやります。ひょっとしてこのことが後の雍歯封侯の伏線になるんでしょうか…… (史実では項羽を破った後、劉邦は以前の裏切りを水に流して雍歯を侯に封じている)

で、項羽が咸陽に入城すると、ともに入城した諸侯が略奪に走り、更に項羽は子嬰に自害を迫ったうえに咸陽を火の海に。その後改めて諸侯を分封しますが、范増らに咸陽に拠点を置いて天下の主となれと薦められても耳を貸さず、秦地は章邯らに任せ、自らは西楚の覇王として彭城に拠点を置くことに。

一方、劉邦は漢中王に封じられますが、そこへ項羽から「これからは戦の機会もないから諦めて故郷に帰れ」と言われた呂馬童が、武人としての活躍の場を求めて劉邦の配下になります。呂馬童と言えば垓下の戦いで項羽を討ち取ることになる武将の一人ですが、こういうキャラの配置だけは丁寧なドラマなんですよね……

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