博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『将夜』その2

2018年11月22日 | 武侠ドラマ
『将夜』第7~12話まで見ました。

唐王の王弟・李沛言が謀反を決行する一方で、その一味が朝小樹率いる魚龍幇の制圧にかかります。そして朝小樹&寧欠のコンビは卓爾の仇討ち(彼が殺害されたのも親王李沛言のクーデター計画を嗅ぎつけてしまったからでした)ということで、親王の配下を相手に雨夜の中大立ち回りを繰り広げます。


で、親王の謀反も事前にそれを察していた唐王・李仲易によってあっさり制圧。すべてが片付いた朝廷では、「朝二哥」こと朝小樹や魚龍幇の後ろ盾は誰なのかというのが群臣たちの話題になりますが、朝議の場で「魚龍幇の大哥は朕だ!」と宣告する唐王。朝小樹が宮廷から出られない唐王の代理として民間にあり、その目となり耳となっていたということのようです。ちなみに唐王を演じるのはレオン・ライです。


ついでに回想シーンで、アダム・チェン演じる「夫子」がかつて唐王の後継者として李沛言ではなく李仲易を指名したことが触れられます。「夫子」は「書院」の創設者であり、また唐国の太祖の友人として、歴代の唐王の後ろ盾になってきたとのこと。ただひとりの兄弟ということで李仲易は弟を許しますが、李沛言の方はしおらしい顔をしつつ、まだまだ王位を諦めきれない様子……

そしてこの件を機に朝小樹は朝廷の仕事から退くと唐王に宣言し、魚龍幇の幇主の座も兄弟分に譲って旅に出ることになり、一方の寧欠は暗侍衛に任じられます。そして寧欠が都城に来た目的のひとつ「書院」の入学試験の日を迎えます。この「書院」に三皇子も入学することになっており、唐王の代理で李漁が入試を視察することに。しかしその野外射術の試験で李漁の暗殺を図る燕国の刺客が紛れ込み、寧欠は刺客と対峙することになりますが、そこへ助っ人として「夫子」の二番目の弟子の君陌が登場。


このシルエットの出し方といい、刺客の倒し方といい、その絶大な力を目にして弟子にしてもらおうと追いすがる寧欠にかける「二層楼で待つ」という言葉といい、すべてがカッコいい。このドラマ、アクションシーンでの厨二的な演出がいちいちカッコよく、中学生が作ってるんではないかと思ってしまいます。

で、何とか入試に合格し、「書院」への入学を果たした寧欠は、「旧書楼」(図書館)で塞がれている経穴の限界を突破する方法を探る一方で、かつて父親の将軍林光遠を陥れ、寧欠の一家を破滅に導いた副将軍陳子賢を追い詰め、父の死の真相やその黒幕を知ろうとしますが……

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2 コメント

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思わず (みらん)
2018-11-25 19:14:49
スレとは関係ないコメントですみません。
6年位前に、「東博で清明上河図を見るのに200分待ち」などと
たまーにコメントを残していた者です。
忙しくて、なかなかコメントも残せなくなりましたが、
『ろうやぼう』の時は、しっかり拝見しておりました。

さて本日、本屋さんで『中国古代史研究の最前線』を発見‼️
筆者のお名前を見て、もしやこちらのブロガーさんではと
その場で検索したところ、ドンピシャ‼️
嬉しくなって、思わず購入させていただきました。
とても濃い内容にワクワクしてます。勉強させていただきます!
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Unknown (さとうしん)
2018-11-25 20:11:09
>みらんさま
拙著をお買い上げありがとうございます!

大変申し訳ないのですが、東博の清明上河図の話題とかコメントで出てたっけ?とすっかり忘れてしまっております……
いい加減なブログ主でアレですが、今後も見守っててやって下さい。
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