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<自民党処分>野田聖子元郵政相ら26人に離党勧告

2005年10月28日 23時33分20秒 | 時事

 自民党は28日、党紀委員会(森山真弓委員長)を開き、先の通常国会で郵政民営化法案に反対した50人(衆院30人、参院20人)の処分を決めた。衆院では、衆院選後に郵政反対派が結成した新党の衆院会派に加わり、首相指名選挙で綿貫民輔・国民新党代表に投票した野呂田芳成元農相を同日付で最も重い除名処分とした。首相指名選挙で小泉純一郎首相に投票するなどした野田聖子元郵政相や平沼赳夫前経済産業相ら26人は次に重い離党勧告処分とし、衆院選不出馬の3人は2番目に軽い戒告処分とした。
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 思った以上に厳しい処分が出たようである。テレビで見る小泉首相は冷静に見えるが、参議院で郵政民営化法案が否決されたとき、実は腑が煮えくり返るほど怒っていたに違いない。今の自民党は小泉党であり、小泉氏にできないことはないような状態だ。自民党においてこれほど大量の処分が出るというのは、かつてなかったのではなかろうか。自民党は、派閥同士の腹のさぐり合いでバランスをとってきたような政党なのだが、どの派閥にも属さない人が圧倒的支持を得て総裁になると、こういうこともできるのである。
 しかし、郵政民営化に反対した人=自民党に反した人、ということになってるが、いつの間にそうなったんだろうか。私は郵政民営化に賛成だが、それが自民党の党是だという意識はなかった。かつて自民党では郵政族も力を誇っており、その中で小泉氏が一人で民営化を叫んでいたような印象しかない。小泉チルドレンを除く自民党議員で、本気で郵政民営化が国益につながるものだと信じている人は、どれだけいるだろうか。なんかその割には、国民に民営化後のビジョンを示せないでいるような気がするのだ。どうも腑に落ちない。
 小泉首相は来年の9月で自民党総裁を辞めるそうだ。いろんな面で行き詰まりが感じられる今の日本において、小泉氏のような強い決断力がある首相が必要かなとは思うが、さすがにもう来年ぐらいで辞めるのがよかろう。このままエスカレートすると独裁っぽくなって、日本人の情緒にも合わないし。