Willow's Island

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本当はヤバイ! 韓国経済

2008年05月31日 12時06分56秒 | 

 少し前に読んだものなので新しくはないが、「本当はヤバイ! 韓国経済」という本を紹介したい。一部では既に有名になっているので、知っている人も多いかもしれないが、多くの人に読んでもらいたいと思っている。韓国の経済についての本であり、同時に嫌韓本でもある、という少し変わった本だ。経済について語りながらも、著者の韓国に対する軽蔑感が随所随所によく感じられる。
 しかし、それがこの本のポイントではない。何よりも、国際経済についての基本的知識を分かりやすく身につけられるというのが、この本を紹介したい理由だ。著者によれば、韓国経済はありとあらゆる面で見て危機的状況にあるのだそうだ。単に韓国に対する嫌悪感からそう言っているのではない。韓国メディアの報道を中心に、可能な限り客観的な数値を引用し、分析した結果がそうなのだ。このことを理解するには、まず「国際収支」についての基本的知識が不可欠だ。私も知っているようでよく知らなかった国際収支の仕組みを、著者は分かりやすく解説している。本当に韓国に通貨危機が訪れるのかどうかは分からないが、韓国経済の状況が日本よりも遙かに深刻であることは理解できた。国際経済の基本知識だけでなく、、経済は客観的な数値によって冷静に分析すべきものである、ということもこの本から学ぶことができた。お薦めの本です。

キム・ギドク 「弓」

2008年05月25日 23時51分27秒 | 映画

 キム・ギドク監督の「」という映画を見た。大まかなストーリーはこんな感じだ。少女は幼いときに老人によって拉致されてきたのであり、10年もいっしょに小さな船の中のみで暮らしている。少女はこの環境に疑問を抱かないのか、いつもニコニコしている。なぜ老人が拉致したのかといえば、少女が17歳の誕生日を迎える時に結婚し、初夜を迎えるためだ。そのために、この二人は船から一歩も出ずに10年も生活してきたのだ。しかも、彼らの台詞はほとんど無く、二人とも全くしゃべらない。
 つまり、この映画は相当にイカれている。(^^)また、良い意味で非常に気持ちの悪い映画でもあった。全編を通じた薄気味悪さがあるものの、それが不思議な魅力となって、私はこの作品の世界に引き込まれた。ヒロインを演じるハン・ヨルムの不思議な美少女ぶりも、強烈な印象を残した。
 この作品の監督であるキム・ギドクは、韓国映画界でも「異端」とされている。実際、彼の手による「サマリア」「春夏秋冬、そして春」「絶対の愛」など他の作品も見てみたが、明らかに他の韓国映画とは一線を画していることが分かる。というか、どの作品を見ても相当にクセの強い映画ばかりで、「キム・ギドク臭」というべきものがプンプンと臭ってくる。この「」も、もちろんそうだ。
 あまりにも強いクセと毒のゆえか、海外では評価が高いものの、韓国国内ではえらく評判が悪く、叩かれまくっている。韓国人の見たくないものを、映像表現を使って情け容赦なく見せつけているからかもしれない。私は天才だと思うのだが、惜しいことだ。韓国映画界にキム・ギドクがいるのではなく、キム・ギドクという天才がたまたま韓国で生まれた、ということなのだろう。

魔法の城

2008年05月23日 06時40分44秒 | 音楽

 この「魔法の城(マボベ ソン」という韓国歌謡は、7年前にAS ONEが歌っていたので知っていたが、最近になってこのサイトで歌詞の意味を知るようになり、もっと好きになった。15年近く前の韓国で作られたとは思えないほどの名曲だ。元々はキム・クァンジンというアーティストが1994年に発表した曲で、それが大ヒットして以来、知らない韓国人はほとんどいない、と言われるほど有名になったそうだ。今でも韓国ではクリスマスの時期になると、各地でよく歌われるらしい。今まで多くのアーティストにカバーされており、AS ONEだけでなく、イ・スンファン、ソン・ユリ、キム・ジョングク、最近では東方神起なども歌っている。日本では、これほどまで愛される歌謡曲があるだろうか。

AS ONEの「魔法の城」
http://www.youtube.com/watch?v=2fQmK6cCi_8&feature=related
東方神起の「魔法の城」
http://www.youtube.com/watch?v=1gGFfq63w6w
キム・クァンジンのオリジナル
http://www.youtube.com/watch?v=QRuhL_fjPg4
歌詞(あっこさんのブログ)
http://akkouknow.blog55.fc2.com/blog-entry-4.html

日韓の未来に大きな障害?

2008年05月20日 03時31分11秒 | 韓国

 【ソウル19日井田哲一】日本の文部科学省が中学の新学習指導要領解説書で竹島(韓国名・独島)を「わが国固有の領土」と明記することを検討している問題で、韓国政府は「未来へ向かおうとの(日韓両国の)努力に大きな障害となる」(柳明桓(ユミョンファン)外交通商相)と反発、韓国メディアも批判的に報道している。
(以下略)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/93737.html
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 竹島が日本の領土であることを教科書に明記すると、「大きな障壁」になるのだろうか。確かに韓国側の反発は相当に激しいことが予想される。しかし、竹島は50年以上前から日韓にとって「大きな障害」であり続けたはずだ。今に始まったことではない。竹島の存在に目を背けて、日韓の未来は無い。この領土問題は現在もこれからも続いていくことであり、決して過去の問題ではないからだ。韓国は「領土問題ではない」などと言って国際司法裁判所への提議を拒否しているが、欺瞞に過ぎない。韓国による侵略があってから日本政府は絶えず領有権を主張しており、明らかに竹島は領土問題である。既に竹島自体が「大きな障壁」であり、これを無視して先に進んでいくはずがない。
 この竹島問題について韓国に気を使うだけで、国民に何の教育もしてこなかった今までの日本が異常だったのである。韓国に気兼ねして日本は何も言えない、という異常な関係こそが、改めるべき「古い時代」だ。つまり「新しい時代」だからこそ、日本も言うべきことを言っているだけだ。私は、今回の文部科学省の方針を支持する。

最近、テレビがつまらんのだが

2008年05月18日 01時38分47秒 | テレビ

 どうも最近はテレビを見ても、大して面白くもない芸人が同じようなギャグ(しかも幼稚で笑えない)を何度も繰り返したり、似たようなクイズ番組で頭の悪いタレントが「珍回答」をすることでウケを狙ったり、どうでもいいようなグルメ情報を流し続けたり、というような内容の番組ばかりのような気がする。見ているだけで知的水準が下がっていきそうな番組が、近頃特に増えていると感じているのは、私だけだろうか。それとも、私が年をとりすぎて最近の風潮について行けなくなっただけなのか。テレビなんて昔からくだらないもの、といえばそうなのかもしれないが、最近は余計にひどくなっているような・・・。私にとってまともなテレビ番組といえば、NHKのニュースかドキュメンタリーぐらいしかなくなっている。もしかして本当に日本人の知的レベルが下がってきているのでは、と心配になってきた。

ガソリンの暫定税率

2008年05月13日 20時40分40秒 | 時事

 暫定税率が復活したことによって、またガソリン代が急騰した。先週までマスコミは「庶民の財布を直撃」などと言って政府批判を繰り返し、自民党の支持率もかなり落ちたらしい。しかし、よく考えてみれば暫定税率など、平成5年から変わっていないのではないか。たまたま4月は野党の反対でなくなっただけのことで、ここ10年以上は同じ状態が続いてきたはずだ。こういつまでも続くというのに「暫定」というのもずいぶん欺瞞的だが、それなら平成5年の時点でもっと反対の声を上げるべきではなかったのか。平成5年と言えば私が大学4年の頃であり、新聞などもよく読んでいたと思うが、今のような政府批判があったことは覚えがない。ガソリン代の高騰は、中国やインドでの需要が大幅に増したこと、世界中の投資資金が石油などのエネルギーに集中していること、が原因だ。つまり一部の金持ちによる投機がガソリン高騰の一番の原因ではないか。暫定税率よりも、こっちの方がタチが悪いような気がするが、マスコミは取り上げる気はないようだ。

永沢君

2008年05月10日 23時58分34秒 | 

 古本屋で見つけた、さくらももこの「永沢君」という漫画を読んだ。これがかなり面白い。
 永沢君は、言わずとしれた「ちびまる子ちゃん」のキャラクターであり、彼が中学生のころの話だ。永沢君は中学生になっても相変わらず暗い少年であり、性格もかなり悪い。親友の藤木君さえ、完全に馬鹿にしている。現実にこれほど毒ばかりを吐いている奴がいたら、絶対に友達などできないだろう。しかし、読んでいる私は少しも嫌にならないどころか、ますます好感がわいてくる。(^^) 永沢君の徹底したダメ人間ぶりが、非常に良い味を出しているからだ。いわゆる「心温まる話」などは一切なく、台詞だけを読めばブラックで殺伐とした内容なのだが、さくらももこが描くと、なぜか笑えてくるから不思議だ。
 これは一流のブラックユーモアである。今、さくらももこは中日新聞ですごくつまらない四コマ漫画を描いているが、本来はもっと毒のある作品を描くべき作家なのだろう。新聞の四コマなど向いていないのかもしれない。

人前式結婚

2008年05月06日 23時38分52秒 | その他

 今日は、北名古屋市の小さな式場で従妹の結婚式に出席した。参加人数も20人あまりの小規模な式であった。
 やはり結婚式というのは良いものである。従妹とは、彼女が子供の頃から会っていないような気がするが、いつの間にか笑顔の似合う若い女性へと成長していた。本当に幸せそうな従妹の姿を見て、私まで思わず目が潤んだ。(^^;)
 今回の結婚式は、人前式であった。神式や教会式のように神様を相手に結婚を誓うのではなく、式に参列した関係者が、二人の結婚を承認するのである。宗教的な要素はなく、誓いの言葉、指輪交換、結婚証明書の署名、といった儀式が式場の司会者によってのみ進められていく。宗教の影響力が強い国(アメリカや韓国など)から見れば、理解しにくいものかもしれない。しかし、国民の大半が宗教を深く信じているわけではなく、親戚付き合いなど人間関係の方が重視される日本においては、こういう人前式の方が実は合っているのではなかろうか。

後期高齢者医療制度

2008年05月05日 23時24分39秒 | 時事

 悪名高い後期高齢者医療制度が始まって、一ヶ月ほど経った。私の職場である病院ではまだそれほど問題になっていないが、少し前までのニュースにおいては、とにかく非難囂々の嵐だった。新聞でもテレビでも、この制度を擁護する発言は聞いたことがない。75歳以上の高齢者という「弱者」から負担を強いることがよっぽど腹に据えかねるのだろうか。テレビなどでは散々政府の対応を批判した後、必ず決まり文句のように言われるのが、「まず政府が無駄使いをなくせ」という台詞である。たいていはこれが結論となり、それで話は終わってしまう。
 しかし、じゃあその「無駄使い」というのは具体的に何か、どの費目を何円ほど政府予算から削ればいいのか、という話にまでは及ぶことは皆無だ。行政の無駄を指摘する時によく言われるのが、「年度末になると予算消化のために道路工事が増える」という言葉だが、これはおかしい。予算というのは、具体的な目的があって前年度に要求され、年度当初に費目ごとに細かく配分されるものなので、「とにかく消化したいから」という理由で年度末になっていきなり配分されるものではないからだ。それに、財源不足に悩む役所の世界で「予算消化」という言葉は完全に死語である。実際、公共事業費は以前と比べて大幅に減額された。新規の道路建設事業など、今はほとんどないだろう。しかし、こういった支出抑制が福祉や医療などの分野にちょっとでも及ぶと、ものすごい騒ぎになるのである。
問題は、バブル以前の時代を想定した税制のまま、高齢化や格差が進むにつれ、行政に対する需要はますます増えていった、ということだろう。このままの体制が維持できるわけないので、政府支出をもっと減らすか、増税するか、しかないのだが、具体的に何の支出を減らすか、などということはテレビや新聞などでは誰も言わない。それによって不利益を被る人達から猛烈な抗議を受けるからだ。ましてや、増税賛成、なんてことは余計に言えない。だから大マスコミができることといえば、抽象的な行政バッシングをすることぐらいしかないのである。
 高齢者の負担を増やさなければならないことは確かに残念だが、じゃあ現実的にどうすれば現在の医療レベルをこれからも維持できるのか、真剣に議論している人は少ない気がする。

聖火リレー騒動

2008年05月04日 21時09分59秒 | 時事

 年度が変わって転勤となり、帰宅時間は早くなったものの、やはり気疲れすることが多いせいか、家に帰るとすぐに眠くなってしまう。体力が落ちているのかもしれないが、ブログ更新に回せるエネルギーが少なくなったように思う。もっと余裕をもって仕事をこなせるようになればよいが。
さて、世界各地で聖火リレーが行われた後、次は中国本土においてリレーが行われようとしている。今までどの国においても(北朝鮮などを除いて)、厳重な警備体制が敷かれたにもかかわらず、チベット独立派と中国人との小競り合いや暴力的な騒ぎが起きている。長野においても、日本人が何人も怪我を負わされたらしい。
 私は、今回騒ぎを起こしている連中、チベット側と中国側の双方ともに不快感を覚える。中国政府によるチベット人への人権弾圧、民族文化抹殺行為は許し難いが、だからといって何の罪もない聖火ランナーに危害を加えていいはずがない。あの程度のことをやって中国がチベットを独立させるはずもないし、仮に聖火リレーが妨害によって失敗したとしても、北京オリンピックそのものが中止されることもないだろう。結局、世界各地で迷惑行為となっただけのことだ。
 しかし、「愛国主義」を掲げて「がんばれ中国」を叫び続ける中国人も、同じように馬鹿馬鹿しい。なにが「がんばれ中国」だ。オリンピックの聖火は中国のためにあるのではない。人類のためにあるのだ。偏狭なナショナリズムに利用してほしくない。それに、「愛国」ならどんな行為も正当化されると思っているのか、チベット側よりもはるかに暴力的だ。調子にのるな、と言いたい。
 世界各地で起こる「Free Tibet」運動に対抗して、中国国内ではナショナリズムが燃え上がり、反仏運動なども起きているらしい。やや大げさに言えば、中国VS世界、という状況を呈している。北京オリンピックのテーマソングは「北京はあなたを歓迎する」というらしいが、世界は北京を歓迎していないのである。
 果たしてこんな調子で、北京オリンピックは成功するのだろうか。中国の人権弾圧に怒る人々は北京オリンピックのボイコットを呼びかけているが、私は賛同する気にならない。オリンピックは中国のためにあるのではなく、世界中のアスリート達のためにある。メダルを勝ち取るために必死の努力を重ねてきた選手達にとって、大会の中止はあまりにも残酷だ。