Willow's Island

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駐米中国大使館の住所が「劉暁波プラザ1番地」に?

2016年02月21日 20時18分27秒 | 中国

http://www.sankei.com/world/news/160217/wor1602170006-n1.html
【ワシントン=加納宏幸】米上院が首都ワシントンの中国大使館前をノーベル平和賞受賞者で投獄中の民主化活動家、劉暁波氏にちなんで「劉暁波プラザ」に改称する法案が可決したことについて、米国務省のトナー副報道官は16日の記者会見で改称に慎重な考えを示した。下院で法案が可決しても、オバマ米大統領が拒否権を使うとの見解を明らかにした。
<以下略>

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 産経新聞の国際欄を読んでいると、ベタ記事であっても注目に値する面白い記事に出くわすことがある。2月19日付の上の記事がそうだ。なぜかあまり大きく報じられていないが、今のアメリカの状況を知る上で重要な記事だと思う。
 ワシントンにある中国大使館前の広場を「劉暁波プラザ」と命名する動きがある。これは明らかに、中国に対する強烈な当て付けである。しかもこの法案は、上院において全会一致で可決された。おそらく下院でも可決されるだろう。この事実は、アメリカの国政をあずかる議員が、中国に対して厳しい目を向けていることを明確に示している。米中の対立は不可壁、ということである。もはや「G2」などという寝ぼけたことを言っている国は、韓国ぐらいのものであることが明白になった。
 しかし残念ながら、ヘタレのオバマが法案に拒否権を行使するそうだ。オバマによる無能外交が中国を増長させたことに、未だ気付いていないようである。次の大統領が誰になるのか分からないが、対中外交はオバマよりマシになることが期待される。

 ところで、私も今日で44になる。40代前半最後の歳だ。もはや「アラフォー」とさえ言えなくなったな。

爆買い、というが・・・

2016年02月16日 22時58分47秒 | 中国

 今は中国の春節であり、中国人観光客が大挙して日本に押し寄せ、例によって「爆買い」の効果が期待されるそうだ。最近は日本でも外国人観光客がずいぶん増えたが、中でも中国人の使う金の額は断トツらしい。欧米人よりもはるかに多くの金額を使うということは、中国本国ではろくなものが売っていないということだろう。
 誰が使おうが金に色はないので、こうした「爆買い」は良いことだと思う。中国人であれ、国内で大量消費をしてくれれば日本経済への良い影響があるからだ。売り上げが伸び悩んでいる商店にとっては朗報だろう。
 しかし、このような「爆買い」をこれから先も当てにし続けてはならない。今の円安傾向が変わって円高に振れたり、中国経済がますます悪化したりするようなことがあれば、知らぬ間にパタッと中国人が来なくなる、という可能性も大いにあるからだ。
 そして何より、中国は一党独裁国家だ。これから日中関係が少しでも悪化するようなことがあれば、共産党政府が自国民の日本行きを事実上禁止する、なんていうことも大いにありうる。
 まかり間違っても、中国人による「爆買い」を最初からあてにするような経済体制を作るようなことだけは、絶対にやめなければならない

アメリカ大統領選に思うこと

2016年02月11日 06時29分04秒 | 時事

 2月9日のニューハンプシャー州予備選では、共和党はドナルド・トランプが、民主党はバーニー・サンダースが勝利したようだ。何とも両極端な結果である。アメリカ人はもう少し賢いと思っていたが、過大評価だったようだ。極右のトランプや極左のサンダースがもし大統領になるようなことがあれば、それこそ「アメリカの凋落」が明確に始まったということになるだろう。アメリカ人も、完全に自国内にしか興味を示さなくなったということか。
 選挙権のない私が言うのもなんだが、大統領には共和党のマルコ・ルビオ氏になってもらいたい。私の知るかぎりでは「尖閣は日本の領土」と明言した唯一の大統領候補である。しかも、私と同い年だ。
 しかし現実的に考えて、大統領になれるのはヒラリー・クリントンが最も可能性が高い。国務長官時代に中国に対して厳しい発言をしていたような時もあったが、本質的にはかなり親中的な人物ではないか、と私は疑っている。

なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争

2016年02月06日 06時32分07秒 | 

 話題の「なぜ私は韓国に勝てたか 朴槿惠政権との500日戦争」を発売日にさっそくアマゾンで購入した。「クネの名誉を毀損した」とかいう訳の分からない理由で起訴され、1年以上も韓国で拘束された、産経新聞ソウル支局長による手記だ。事件の発生から、どのように検察の取り調べや裁判が進行していったか、克明に記録されている。
 彼が無罪判決を得たのは、間接的にアメリカの圧力があったからではないかと思われるが、重要なのは、そこに至るまでの経緯だ。加藤氏はクネに適当に謝罪するなり遺憾の意を表明するなりするよう、執拗に圧力をかけられていたらしい。しかし加藤氏はそれを全てはねのけ、断ってきた。そして、堂々と無罪を勝ち取ったのである。場合によっては本当に有罪になっていた可能性もあるというのに、すごい勇気だと思う。
 これを読んでつくづく思うが、韓国は未だ後進国である。そもそも法律や司法制度というのが何のためにあるのか、どのような経緯で近代国家において成立してきたのか、ということを全く理解していない。当の検察や裁判官でさえ、だ。言論の自由についても、どのようなことをすれば致命的に損なうことになるのか、をまるで理解していない。どうやら韓国人にとって、法律や司法制度は時の権力者や世論のためにあるものらしい。
 韓国は、日本や他の欧米諸国と価値観を共有していない。これを明確に知ることのできる本である。