Willow's Island

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「半分、青い。」で方言が変だった理由

2019年07月06日 06時43分23秒 | テレビ

 昨日は、某自治体の観光担当者から面白い話を聞いた。彼が話したことは多岐にわたるのだが、その中で少しだけ、NHK朝の連ドラ「半分、青い。」について触れたエピソードがあった。
 彼曰く、「半分、青い。」で登場人物たちが話していた言葉は「まったく東濃弁ではない」(私も激しく同意する)のだが、それには理由があったというのだ。
 なぜあのような変な言葉になったかといえば、脚本を書いた北川悦吏子が美濃加茂出身であり、東濃弁のことなど分かっていなかったせいだというのだ(私は美濃加茂言葉としても、全く合っていなかったと思うのだが)。脚本が間違っているなら、方言指導(尾関伸次氏)が直せばいいじゃないか、と思ったが、どうやらそうはいかなかったらしい。「北川先生の書かれたセリフを訂正することなどできない」ということが理由なのだそうだ。
 つまり、北川悦吏子が東濃弁を知らなかった(もしくは東京生活が長すぎて故郷の言葉をすっかり忘れた)こと、そして大御所の北川センセイには誰も逆らえなかったこと、が原因というわけである。
 そこで方言指導の尾関氏はやむなく、セリフは脚本通りにしたまま、できるだけ東濃弁に近づけるために、すべてのセリフを東濃アクセントにして喋ったものを録音し、俳優たちに聞かせていた、というのである。
 「半分、青い」で珍妙で気持ち悪い「岐阜弁もどき」が話されていたのは、すべて北川悦吏子のせいだったのだ。

健康寿命を延ばすには読書

2018年10月17日 06時23分21秒 | テレビ

 先週の土曜日に放送されていたNHKスペシャル「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン」を見た。 NHK が開発したAI が膨大なデータをもとに、健康寿命を延ばすには読書が最も良いという結果が出したようだ。
 一見わけがわからないようだが、実際に健康寿命が全国で最も長い山梨県では 運動スポーツの実施率が全国最低であるにも関わらず、一人当たりの図書館設置率は全国一位なのだそうだ。運動せずに本を読んでいる山梨県民が最も健康寿命が長い、ということになる。ちなみに我が岐阜県は、健康寿命の長さで全国3位である。
 この AI の回答が正しいとすれば、毎日常に本を読みまくっている私などは健康寿命が相当長い、ということになる。(^^)
 まあしかし、本を読めば健康になるというよりは、本を読む人はもともと意識が高かったり物事を深く考えるため、暴飲暴食などはせず節制された生活を送っているから、ということではないだろうか。本を読んだところで、内臓脂肪が減ったり血圧が下がったりしてくれないしね。

「半分、青い」最終回

2018年09月29日 23時27分57秒 | テレビ

 NHK 朝の連ドラ「半分、青い」が今日終わった。漫画家をやったり、100円ショップをやったり、五平餅を売ったり、扇風機を作ったりと、結局何がしたかったのかよくわからないヒロインではあったが、最後は律と結婚するのだろう。つまりこれは、幼馴染の男女が人生でいろんな回り道をしながら、長い時間を経て、最終的には40歳頃になって結ばれる、という物語だったのだ。典型的なハッピーエンドであり、いい最終回だったと思う。
 私が問題視していた東濃地方の方言だが、終盤になって登場人物たちは少しずつ上手くなっているのが分かった。ネイティブの東濃弁には程遠いのだが、明らかに当初の頃よりはましになっている。最初は方言指導が一体何をやっているのかと思っていたのだが、おそらくこれは方言指導だけの責任ではなく、役者が言葉になれるかどうかという問題もあったのだと思う。関東とも関西ともアクセントが微妙に違う岐阜の方言を、他の地方で育った役者さんたちがスムーズに喋れるようになるには、やっぱり時間がかかったということだろう。
 それから脚本家である北川悦吏子が、東京暮らしが長すぎて、自分が育った地方の方言を完全に忘れてしまい、台詞に表現できなかった、という可能性もある。肝心の台本に東濃弁が上手く表現されていなければ、方言指導とてどうしようもない。
 もっと正直に言えば色々と不満の残るドラマではあったが、岐阜県東濃地方と言う超マイナーな地域を題材として使ってくれたことには感謝している。しかも NHK の朝の連続テレビ小説だ。なおかつヒロインは、私と同学年という設定である。こんなドラマは、これから先一生待っても出てこないであろう。この連ドラにより、岐阜県の存在が多少は全国的に知られるようになったと信じたい。
「半分、青い」半年間ありがとうございました。

テレビを超えるYouTube の動画

2018年09月24日 07時15分59秒 | テレビ

 今年の1月に買った Amazon Fire TV Stickであるが、私よりも娘たちの方が使用頻度がはるかに高い。なぜかといえば、YouTube の動画を頻繁に見るためだ。毎日必ず2時間は見ているんではないかと思う。特に休日は YouTube 漬けである。子どもがテレビの前ばかりいるのはよろしくないので、もっと外で遊んで欲しいとは思っているのだが、よほど中毒性が高いらしい。
 今、子どもたちが好きなのは「ボンボン TV」というチャンネルだ。20代の男女数人がスライムを作るなどいろんな実験をしたり、コントのようなものをしたりする動画が頻繁にアップされている。これが面白くて仕方がないらしい。まあ、私が見ても結構面白いと思う。
 その前は「HIMAWARIちゃんねる」と言う家族動画ばかりをあげたチャンネルが好きだった。うちの子どもと同世代の女の子が二人いる家族が、高級ホテルに泊まったり家の中でいろんな遊びをしたりするという内容だ。この他にも、おもちゃの人形を動かしてドラマのような動画を作っている「ここなっちゃん」のチャンネルや、メルちゃん人形を子ども達が動かして遊んでいる動画などが好きであった。
 とにかく地上波や BS の番組などよりも、はるかに好んで見ているようである。考えてみれば、これらはテレビ局関係者でもない一般の人たちが自前で作っているに過ぎない(ボンボン TV のクリエイターたちはUUUMの社員らしいので、一般人とも言えないかもしれないが)。作るための経費も、普通のテレビ番組を比べれば比較にならないほど安いのではないか。それなのに、子供達はテレビ番組表にも夢中になってみている。そしてこうしたユーチューバーたちの稼ぐ広告費などは相当なものであるらしい。今の小学生たちの将来なりたい職業の第1位がユーチューバーである、というのも頷ける。
 テレビを見る時間より YouTube を見る時間の方が長い、というのはおそらく、うちの子に限った話ではない。毎日莫大な経費を投じて番組を作っているにもかかわらず、子どもたちに見向きもされないテレビ局の関係者は、この現状をどう思っているのであろうか。本当に聞いてみたい。

半分、青い。のセリフを正しい東濃弁にしてみた 2

2018年05月12日 05時34分31秒 | テレビ
 このブログをアクセス解析してみると、最も閲覧数の多いページは相変わらず洋楽の日本語訳であるが、先月に投稿した「半分、青い。のセリフを正しい東濃弁にしてみた」も、最近はかなり閲覧数が伸びていることが分かった。やはり朝ドラのセリフに関することなので、世の関心も高いのかもしれない。それならもっと、「半分、青い。」を東濃弁に翻訳してみようと思う。(洋楽の翻訳もいいが、私の心の琴線に触れるような曲はなかなか無い)
 セリフを選ぶにあたっては、勝手ながらブログ「Mr.ドラマ(略してミスドラ)」から参照させていただいた。

第25話

鈴愛の祖母の言葉
「鈴愛、おばあちゃんは賛成しとるよ。なんとかなるて。ほりゃ、人生なんか一度きりしかなあで。
ほんな血湧き胸踊る事があるんやったら、飛び込んだらええわ。」

第26話

晴の言葉
「なんで、あんたが13社も受けて落ち続けたか分かる? 分かっとる? あんたが、何でも本当の事書くやでよ。左の耳が聞こええへんって、履歴書にわざわざ書くやでよ。
ええ? 鈴愛。世の中は、ええ人ばっかやなあ。悪う人もおる。
あんたは、ほういうことを知らんで生きてきた。
家族はあんたに優しい。律君も菜生ちゃんも、あんたに本当にようしてくれる。
あんたは、世の中の厳しさを知らへん。嫌な面を知らん。
それは本当にありがたあとことやと、お母ちゃんは思う。感謝しとる。
ほうやけど、ほんなあんたを東京に出すわけにはいかん。
ほんな漫画なんちゅう競争の世界でやってけるわけ、あらすか。」

仙吉の言葉
「わしは賛成や。行きゃええわ。この歳になるとさあが、先が分かってまう。
先は分からんちゅうのは、どえらな贅沢な気がする。夢は見とるだけで贅沢もんや。
叶わんでも、ほの時間がええ。夢見とる時間だけでも、元取れるわ。」

晴の言葉
「私のせいか知らん。私があの子にスズメなんちゅう名前付けたもんやで、遠くに飛んでってまう。。」

宇太郎の言葉
「ほんな、遠くには飛べえへんやら。スズメやで。飛行機やなあで。」

晴の言葉
「あんたは楽しいばっかでええわ。お母ちゃんは、お母ちゃんは寂してたまらん。
あんたはもう18かしれんけど、お母ちゃんの中には、3つのあんたも5つのあんたも13歳のあんたも、全部おる。まんだおる。大人や、まあ大人やって言われても。。」

鈴愛の言葉
「律さあ、将来ノーベル賞取るんやらあ? なんか発明して、エジソンが取り逃がしたノーベル賞取る。雨の音がきれいに聞こえる傘。律、作りゃあ。約束。」

半分、青い。のセリフを正しい東濃弁にしてみた

2018年04月07日 06時28分43秒 | テレビ

 今週月曜からついに、岐阜県東濃地方を舞台とした朝ドラ「半分、青い。」が始まったわけだが、やはりというか、不安が的中した。話自体も面白くないが、それ以上に東濃弁が実に中途半端だ。東濃弁らしきものにしよう、という意図はあるようだが、私に言わせれば全くなっていない。少なくとも昭和の時代に大人の間で話されていた東濃弁ではない。方言指導は一体何をやっておるのか。
 そこで私がもし方言指導するなら、セリフをどう修正するか、考えてみた。以下が、第3話、第4話、第5話からそれぞれ一部のみ切り取り、正しい東濃弁に修正してみた。太字が修正した部分である。


第3話

宇太郎:お父ちゃん、晴さん、産んでから二日しか経っとらん。難産やったし、持病あったやらあ、腎臓。蛋白とか、?とか。先生言うには、今は安定しとるんやけど。まあ、いっぱいっぱなんやて、晴さん。

仙吉:おお、おお、これとかどうや、え? 美代子。姓名判断で見てったら画数も悪な

宇太郎:人の話聞きゃあて。名前を付けるっちゅうのはだあじ(大事)なことで・・・。俺は、あんなに痛思いして、持病もあって、おそがあ思いして、ほんでも産んだのは晴さんなんや・・・。名前、名前はあつに付けさしたりたあ

廉子:久美子はええの?

宇太郎:え?

廉子:あんた、女の子やったら久美子って付けたかったんやらあ

宇太郎:なんで知っとる?

廉子:んなもん、知っとるわ。あんたの小さ頃の日記帳に書あたったがね。大好きな久美子ちゃん、振られてまったけど、もし生涯、子どもができたら、女の子ができたらって・・・。

宇太郎:お母ちゃん! 勝手に見たろ!

廉子:ほんなもん、見るわ。親やがね


第4話

和子:これからおやつにする。食べて行かん?

鈴愛:これから、なおちゃん家で、みんなでベストテンごっこ!

和子:シフォンケーキ、焼きたてや


和子:ほんなら、ゆっくりしてきゃあね。


和子:お菓子の力で引き留めった。

弥一:なんでえ?

和子:律は、ほら、喘息やし、ちょっと変わりもんや。鈴愛ちゃんみたな子、おってくれると助かる

弥一:同じ日に生まれたんやもんなあ。


第5話

宇太郎:ばあちゃん亡くなって1年になるんや。囲碁クラブとか、復帰しやあたら

仙吉:囲碁とか、おんし、年寄り扱いしやあすな

宇太郎:ほんなら、昔取った杵柄、ギターとか弾けばどうやな? じいちゃんの歳でギター弾ける人、そうそうおら

仙吉:今さら。

宇太郎:まあ、元気なことばっか言やあすな。こっちまで元気のうなるわ。

仙吉:ほら、すまなんだわおんしも、「年寄り慰めとる」みたな言い方、まあちょっと工夫したらどうなんや? うまこと人をその気にさせなかんで、商売っちゅうのは。

宇太郎:何言ってやあす。食堂みちゃな、その気にさせる人なんかおらんやん。部下がおるわけやなし。

仙吉:ふーん、生涯一ヒラやな。

宇太郎:一国一城の主や、つくし食堂の。

仙吉:たあけらしいわ。

ブラックリベンジ 最終回

2017年12月16日 06時53分03秒 | テレビ

 先週のことであるが、日テレの「ブラックリベンジ」というドラマを見終わった。木村多江主演の、週刊誌報道を利用した復讐劇である。登場人物は、ほぼ全員がひどいゲスだ。復讐の怨念に燃える木村多江の目つき、「絶対に許さない・・・」というセリフが、非常に迫力あった。エピソードごとに果たすゲスへの復讐も、爽快なものがあった。
 そんな「ブラックリベンジ」の最終回であるが、やはりというか陰惨きわまりない結末となった。暗いドラマだが、すごく面白かったと思う。
 この結末の詳細は、公式HPのストーリー欄のとおりであるが、何か「どこかで見たような」気がしてならなかった。少し考えて思い出したのは、韓国映画「オールドボーイ」だ。復讐の根幹となる秘密が「オールドボーイ」と非常によく似ている。「ブラックリベンジ」は日本版「オールドボーイ」だったのである。「オールドボーイ」は元々日本の漫画が原作なので「日本版」と言うのも少し変ではあるが。

警視庁いきもの係

2017年09月03日 07時20分44秒 | テレビ

http://news.livedoor.com/article/detail/13498826/
 少し前の話になるが、デイリー新潮でデイブ・スペクターが日本のテレビドラマについて痛烈な批判をしていた(上記リンクをクリック)。デイブ曰く、

 最近は日本でもCSやBS、HuluやNetflixで日常的に海外ドラマを観ることができます。海外ドラマを観慣れてくると、日本との差は一目瞭然。下手な役者に薄っぺらい脚本、ベタな演出、安っぽい映像技術と、日本のドラマには負の要素が詰まってる。しかも、予算は削られる一方でしょ。知らぬが仏を決め込んでいるのはテレビ局関係者だけです。
<略>
 原因は、日本のドラマがキャスティング先行で進められるから。テレビ局がドラマ制作で大事にしているのは、視聴者ではなく芸能プロダクションとの関係です。テレビ局の幹部がプロダクションに接待されて、「うちの子、頼みますよ」と言われたら断れない。加計学園と同じで忖度なんですよ。それで「大抜擢」されるのは、演技力どころか一般常識もないカワイイだけのタレント。スターバックスのバイト面接でも落ちるような、ね。結局、テレビ局がプロダクションの意向を汲んで「大抜擢させた」だけのこと。バラエティ番組と変わらない仕組み。


 ・・・とのこと。「その通りだよなあ」と私も思った。日本には大人の鑑賞に耐えうるドラマが無いのだそうだ。さすがに全てのドラマがそうだとは言い切れないが、デイブがそう言いたくなるもの理解はできる。
 しかし、大人のドラマは駄目だとしても、では子ども向けのドラマはどうか。少なくともフジテレビで放送中の「警視庁いきもの係」は、十分すぎるほどに「子どもの鑑賞に耐える」ドラマだと思う。
 わが家の長女と次女は、この番組を毎週録画して必ず見るだけでなく、その録画したものを月曜日から土曜日までの間で毎日1回ずつ以上は再生して見ているのだ。つまり、同じエピソードを必ず7回以上は見ている、ということになる。すごいハマりようだ。特に次女などは、録画なので何回も見られるにもかかわらず、テレビで「いきもの係」が流れていないと泣き出すほどである。3歳なのに、登場人物の名前はすべて覚えてしまった。わが家においては、まさに今年を代表するメガヒットドラマなのである。
 この「警視庁いきもの係」もデイブに言わせれば、橋本環奈主演ということ先行で作られたくだらないドラマの一つに過ぎないのかもしれない。しかし、アメリカやイギリスのテレビ局は、うちの子をこれほど夢中にさせるドラマを作っているのだろうか? 一度デイブに聞いてみたいものである。

<追記>
 9月3日放送の第9回は、大人の私が見ても非常に面白かった。注目は、「歌のお兄さん」として有名な横山だいすけが演じる四十万巡査だ。普段はダジャレ好きな軽い役回りでまだ「お兄さん」という感じが強かったのだが、今回のエピソード終盤でいきなり、下の写真のような強面を見せたのである。当然だがこんな顔、「おかあさんといっしょ」では絶対に見ることはなかった。これはなかなかすごい展開だ。おそらく、交番勤務の巡査というのは仮の姿で、本当は宗教団体をマークしていた公安だった、というところではないか。次週の最終回がすごく気になる。


プリンプリン物語 復活

2017年07月02日 21時43分38秒 | テレビ

 38年前にNHKで放送していた伝説の人形劇番組「プリンプリン物語」が、次の水曜日からBSプレミアムで復活するようだ。
 これをリアルタイムで見ていた頃は私も小学生で、特に熱心に見ていたわけではないのだが、何だか懐かしい気分になる。メインキャラだけでなく、脇役、悪役に至るまで何やら珍妙かつ奇天烈な面々ばかりが出ていた、という印象が強い。
 今改めてこの劇を見てみると、子どもだった時分とはかなり違う見方ができることに気付いた。放送が始まるのは5日からだが、しばらく見続けようと思う。
 ところで、主役のプリンプリンを演じた石川ひとみは現在、57歳なのだそうだ。あと2年と3ヶ月弱で、還暦である。上の動画も現在のものだが、容姿といい、歌声といい、とてもそんな年齢とは思えない。それどころか、未だにアイドル的な雰囲気を強く醸し出している。
 これはすごいことだ。なぜこれほどの人材が、30年以上も、半ば引退したような地味な存在であり続けたのだろうか。私としては、「史上最高齢の女性アイドル」として活動していただきたいと思っている。(^^) 意外と、往年のファンがまだまだ付いてきてくれるんじゃなかろうか。

NHK朝の連ドラ「半分、青い」

2017年05月25日 04時32分57秒 | テレビ

↓要クリック↓
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/1000/263632.html
 知人に教えてもらって初めて知ったのだが、来年の4月から始まるNHK朝の連ドラは、北川悦吏子(岐阜県出身!)脚本による「半分、青い」に決まったとのことだ。なんと、岐阜県東濃地方が舞台のドラマである。まさに私の故郷だ。
 しかもヒロインは、1971年生まれという設定らしい。1月~3月生まれでなければ、私と同学年ということになる。これはますます、見なければいけない。ヒロインが障害者(片耳が聞こえない)という設定も、初めてではないだろうか。
 登場人物のセリフも、やはり東濃弁なのだろう。ついに朝ドラのヒロインが、「ほんなバッカな! たーけたこと言っとってかんてー」とか言うのだろうか。東濃弁の使われ方には、目を光らせていこうと思う。

【物語】
大阪万博の翌年、1971(昭和46)年。岐阜県東濃地方のとある町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生の時、病気で片耳を失聴してしまう。そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった。
高校卒業後、彼女は持ち前のユニークな発想力を生かして少女漫画家を目指し、バブル真っただ中の東京に出る。師匠にしごかれアシスタント仲間と切磋琢磨(せっさたくま) して修業に打ち込むが、やがて挫折。結婚して一人娘を授かるものの、家計は火の車。ついには夢追い人の夫から離婚されてしまう。バブルはいつの間にか終わり、世は低成長時代。度重なる失敗の末、シングルマザーとなって故郷に戻った鈴愛は、そこで思わぬ転機を迎えることになる……。