Willow's Island

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総合国力

2008年02月27日 23時22分29秒 | 時事
 日曜日は、BS1で「BSディベートいま世界経済に何が起きているのか」を見た。世界経済の現状やこれからの展望について、日本、アメリカ、イギリス、中国など各国のエコノミストが語り合う、というものであった。しかしNHKの番組であるにもかかわらず、世界経済における日本の存在は、悲しいほどに無視されていた。日本経済はケチョンケチョンにけなされた、と言っても良い。中国経済は過大評価し、日本経済は過小評価する、というのが世界中のエコノミストのトレンドであるようだ。まあ、この私でさえも「今、日本の株を買うか?」と聞かれれば「絶対に嫌だ」と答えるだろう。(^^)
 どうも最近は世界の中で日本の存在感が薄れているらしい、ということは何となく感じていたが、この番組を見て、やはりそうなのだと確信した。日本の国力は相対的にも絶対的にも10年ほど前に比べてかなり落ちた、といえるのだろう。
 世界各国の国力序列といえば、2年前にこういう記事を読んだことを思い出した。中国社会科学院によると中国が総合国力において日本を追い抜いた、という内容である。総合的な国力で中国が日本を上回っているのは当然その通りだと思うが、どうもヨーロッパを過大評価しているような気がする。私が考える現時点での国力ランキングは、以下の通り。

1位 アメリカ
2位 中国
3位 ロシア
4位 イギリス
5位 フランス
6位 日本
7位 ドイツ
8位 インド
9位 カナダ
10位 イタリア

こんな感じじゃないかと思うのだが、どうだろうか?

メディア社会-現代を読み解く視点

2008年02月24日 21時50分25秒 | 

 図書館で借りた「メディア社会-現代を読み解く視点」という本を読んでみた。私は最近メディア論に強い関心があるため、非常に勉強になった。現代社会はメディアなしには成立せず、我々自身もメディアを通さずにして世の中を知ることなどできない。国民が世の中のことを分からなければ、民主政治も機能しない。メディアのあり方が変われば、社会そのものも変容するということだ。かようにメディアは大変に重要なものであり、メディア・リテラシーを磨くことは現代人にとって必須なのだと思う。
 この本の中で最も面白かったのが、韓流ブームについての考察だ。筆者によれば、このブームにはかなりの「疑似イベント性」が存在するのだそうだ。実は私も同じことを感じていた。実際、チャン・ドンゴンやウォン・ビンの知名度が上がる前に「四天王」なんて売り出し方をされても、正直訳が分からない。筆者によると、デジタル放送の本格化に伴い、日本のテレビ局はコンテンツ不足に悩むようになり、不足の穴埋めのため安価な韓国製ソフトを放送枠に定着させようと、NHKと民放が協同して韓流ブームを作り上げた、ということらしい。そしてブームのターゲットにされたのが、メディア弱者(現代においてもテレビしかメディアとの接触がない人達)である40代、50代の女性だった、というわけである。
 これが真実かどうかは分からないが、かなり面白い視点である。本当にそうだったのかもしれない、と思えるような説得力がある。

少子化問題

2008年02月22日 23時33分19秒 | テレビ

 久しぶりに「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中」という番組を見てみた。今日のマニフェストは、「第2子が生まれたら毎月10万円を支給する」というものだった。私はすぐに「どこにそんな金があるんだよ」とか思ってしまった。仮に何らかの補助をするとしても、なんで子供一人に毎月10万円もかける必要があるのか。どこから金を捻出するのか全く考えず、ただ政府が金を出せばいいという提案など、まったく話にならない。
 今の日本では、女性が生涯で産む子供の数は平均1.32人なのだそうだ。2人目を産まない主な理由は、子育てや教育に金がかかりすぎる、ということらしい。だから、国が金を支給すればいい、という上のマニフェストが出てきたのだろう。しかしこれが本当に根本的な問題なのだろうか。金がないということなら、昔の日本の方がよっぽど生活が苦しかったはずなのに、生まれる子供の数は今よりはるかに多かった。現在でも日本よりずっと貧しい国の方が、出生率もはるかに高い。太田が私の考えと同じことを言っていたが、番組では誰もこの疑問に答えずスルーされてしまったのが残念だ。
 金がないから子供が産めない、というよりも、日本が先進国化して子供一人当たりの価値が非常に高騰してしまい、結果として育てるために大変なコストがかかるようになってしまった、ということではないだろうか。近年の日本で最も生まれる子供の数が多かったのは、終戦直後であった(いわゆる団塊の世代)。この頃の日本は戦争で焼け野原となっており、日本人の死者も膨大な数で、まさに存亡の危機に瀕していた。こういった時期に子供が増えたということは、滅亡の危機に瀕すれば何とかして子孫を残そうとする、生物としての本能が働いた、と考えられないだろうか。ということであれば、誰でも普通に暮らせばどうにか衣食が足りるようになった現代の日本では、生物の本能が働かず、繁殖しようとする力も相当に弱まった、ということが考えられる。これが少子化の根本的な原因ではないだろうか。

則天去私

2008年02月21日 23時55分22秒 | その他

 今日で私も36歳になる。どう言い訳しても、30代後半の中年だ。子供の頃は自分がこんな歳になるとは全く想像できなかった。気分的には20代後半ぐらいのままなのだが・・・。
 私の誕生日である2月21日は、というと「漱石の日」なのだそうだ。36回目の誕生日にして初めて知った。夏目漱石が博士号を辞退したのがこの日だったから、というのが理由らしい。なぜそれが記念日になるのか、まったく謎である。
 夏目漱石の作り出した四字熟語といえば、則天去私である。天に則り私を去る、という漱石の理想を表した言葉だ。一見すごく立派な境地を表しているが、実際こんな人間はいないだろう。もし仮にいたとしても、私はそんな人に近づきたくない。私心がない人間というのは偉いかもしれないが、おそろしくつまらないだろう。「私」があるからこそ、人間は醜くもあるが、同時に愛おしくもある。

バラク・オバマ

2008年02月17日 23時57分37秒 | 時事

 アメリカ大統領候補選びも佳境である。民主党ではオバマとヒラリーが予想以上に競り合っている。当初は「どうせクリントンの女房で決まりだろう」と思っていたが、どちらが民主党の代表になるのか分からなくなってきた。今はどちらかというとオバマの方が有利っぽい。このままいくと、オバマが勝つこともありうる。そうなれば、アメリカ史上始まって以来、初の黒人(有色人種)大統領だ。
 共和党のマケインは、勝つような気がしない。ヒラリーやオバマに比べると、いかにもカリスマ性に欠けるからだ。アメリカの大統領といえば政府首脳というだけではなく、アメリカ全体の象徴でもあるため、容姿やカリスマ性も重要だと思う。
 もしオバマが大統領となれば、アメリカ社会も大きく変わる可能性がある。アメリカには依然として人種差別が根強く残っているが、黒人が大統領となれば、有色人種の大幅な地位向上ということが夢ではなくなる。実際、今のアメリカではヒスパニックや黒人など非白人が多勢を占めるようになってきており、いわゆるWASPばかりがメインストリームを支配することは、できなくなるのではないかと思っている。

アマデウス ディレクターズカット

2008年02月16日 23時53分49秒 | 映画

 先ほど、BS2で「アマデウス ディレクターズカット」を見た。「アマデウス」は私が中学生のころにもテレビで見たことがある。この頃は(今でもそうだが)クラシックにそれほど興味がなかったにもかかわらず、なぜかすごく印象に残る映画であった。それだけ、この映画には人を惹きつける力があったということだろう。音楽は言うに及ばず、19世紀ヨーロッパのセット、衣装、俳優陣の演技、などすべてに「これでもか」とばかり力の入っている映画である。20年以上経った今になっても全然飽きない。いや、むしろ大人になった今の方が楽しめる映画だ。3時間という上映時間がそれほど長く感じない。モーツァルトも良いが、サリエリ役の人は本当に演技がうまいよなあ・・・。
 そういえば2ヶ月ほど前、胎教に良いからという理由で嫁さんにモーツァルトのCDを渡したが、未だに聴いてもらえない。なぜかというと、嫁さん自身が吹くフルートの音色の方が、モーツァルトよりα波があるからだそうだ。

新聞に載った

2008年02月11日 12時30分43秒 | 時事

 昨日は日曜日なのに仕事であった。しかしそのおかげで、私も新聞に載ることができた。本日(2月11日)発行の岐阜新聞の18面に載っているこういう記事である。そこに掲載された写真で、手前から2番目の男が私である。もし私の顔を見てみたいという人がいれば、今日の岐阜新聞朝刊を読んでみてはどうだろうか。(^^)
 それとは全く関係ないが、ついにソウルの南大門が炎上してしまった。南大門(崇礼門)といえば、韓国の国宝第1号じゃないのか。韓国の象徴ともいえる歴史的建造物である。朝鮮戦争さえも生き延びた南大門が、近年において一般開放してしまったがゆえに、放火を許すことになってしまうとは・・・。一体どんな奴がやったのだろうか。ともかく象徴が燃えてしまった以上、韓国の面目は丸つぶれである。一体どうするんだ。

ネットカフェ

2008年02月04日 00時54分46秒 | その他

 昨日は名古屋で友人達と新年会をやって、夜はネットカフェで泊まることにした。今までは名古屋で飲み会をやっても泊まるのはカプセルホテルであり、ネットカフェというのは初めてだった。ナイトパック7時間で2000円弱なので、確かにカプセルホテルよりは安いのだが、ネットカフェの椅子の上でぐっすり寝られるのか、少し不安であった。私が利用したのは上の画像のようなリクライニング・シートだ。後ろに倒すことはできないので、寝転ぶことはできない。おかげで私は午前4時までほとんど寝られなかった。 
 ネットカフェに入ったことを後悔し出した頃、よく見るとシートの右側にレバーのようなものがあることに気付いた。それを引っ張るとシートの下部が跳ね上がりフラットになるので、下半身部分だけでも横たえることができる。体を横にして腕を組み、脚を少し曲げて、椅子のアーム部分を枕にすれば、何とか寝られそうである。ただ、アームはやはり枕とするには硬い。そこで、私が着てきたジャンパーをアームにかけ、クッション代わりにしてみた。そうすると、十分に枕として機能することが判明した。こうして私は7時までぐっすり寝ることができた。
 7時間コースだったので7時に起きなければならなかったのは残念だが、ともかく私はネットカフェで眠る方法を会得した。これで、いつ「難民」になっても大丈夫そうだ。(^^)

中国メディアに目立つ日本批判 「ギョーザ」報道増える

2008年02月02日 14時32分33秒 | 中国

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008020202084376.html
 【北京=平岩勇司】中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、中国では一日になり、ようやく事件を伝える報道が増えてきた。しかし、中国の食品会社「天洋食品」から農薬は検出されず、日本の報道への批判も目立つ。
 大衆紙「北京晨報」は国営新華社通信の配信記事を引用しながら「中国当局は迅速に問題の食品会社を検査し、原料に問題はなかった」と、当局の対応と食品の安全性を強調した。文中に「日本に輸出した冷凍ギョーザの中毒事件」と書いてはいるが、日本各地で中毒被害が広がっていることには触れていない。
(以下略)
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 まあ、中国らしいといえば中国らしい反応である。確かに包装袋に小さな穴が見つかったこともあり、どういう経緯で農薬が入り込んだのか、よく分からない。とはいえ、実際に日本で中毒被害が出ていることには触れず日本批判をするだけ、というのはいかにも不公正な報道だ。
 今、この餃子事件のせいで国会が動くほどの大騒ぎになっている。いつも思うのだが、日本は食品関係の騒ぎが多すぎる。明らかに過剰反応ではないかと思う。私もウナギがあたってひどい下痢や熱が出たことがあるので分かるが、確かに食中毒は恐ろしい。しかし、国を挙げての騒ぎにするほどのことだろうか。どうも日本人はひどい潔癖性に陥っているような気がしてならない。
 1,2年前の耐震強度偽装問題でも、実際に地震が起きて被害が出たわけでもないのに、あれほどの騒ぎになって建築基準法が見直されることになり、そのおかげで日本のGDP成長率を押し下げることになった。ちょっと病的ではないか、と思える。