![](http://img.47news.jp/PN/200906/PN2009062001000521.-.-.CI0003.jpg)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201410%2F2014101600307
南山大学などを運営する学校法人南山学園(名古屋市)がデリバティブ(金融派生商品)取引で約229億円の損失を出した問題で、南山学園は16日、UBS証券(東京都千代田区)と野村証券(東京都中央区)を相手取り、計約88億4500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。
南山学園によると、UBSには約67億円、野村には約21億円を求め、それぞれ先月と今月に提訴した。学園は「公的性格の強い私立学校を設置する学校法人に対し、説明不十分なまま、活動に支障を生じさせるようなリスクの高い取引を勧めており、説明義務違反」と主張している。
南山学園は両社を含め証券会社6社と取引していた。別の1社とは訴訟外で和解が成立している。学園は、他3社についても、訴訟が可能で適切と判断した場合は提訴する方針としている。
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OBとして南山大学に一言言わせてもらおう。「お前ら馬鹿か」と。
説明もなにも、デリバティブなんぞに手を出せばリスクがあることぐらい、中学生でも知ってるんじゃないのか。それに今どき、証券会社が説明を省略して売りつけるとは考えられない。私が7年前に小額の投信を買ったときでさえ、くどいほどの説明を受けた覚えがある。訴訟費用に使う金があるぐらいなら、それで損失の穴埋めをした方がよいのでは。
「週刊エコノミスト」によると、南山学園の総資産は877億円であるにもかかわらず、損失計上したのは229億円なのだそうだ。こんな状況にあったにもかかわらず、南山大学のキャンパス、校舎、学部の数、学生数は、私が卒業した頃より遥かに巨大化している。少子化により、若年人口は大幅に縮小しているはずなのに、だ。
これを愚かと言わずして、何と言うのか。こんなことをやっているより、学問や研究のレベルをもっと上げるよう努力していただきたい。卒業してから20年経った今も、相変わらず「学生のレジャーランド」のままなのだろうか。