5月26日(土)にテレビ朝日で「池上彰のニュース そうだったのか!!」を見たが、その中で「アメリカ軍が海外において、最も大規模に基地等を展開している国はどこか?」という話題があった。答えは、1位ドイツ、2位日本、3位は韓国であった。あと、イタリアにも基地が多いらしい。
なぜそうなるかというと、池上さんによると「ドイツやイタリアは第2次世界大戦の相手国だったので、二度とアメリカに歯向かえないようにする必要があったから。それから韓国は、朝鮮戦争は休戦中という扱いなので、まだ駐留しなければならない。」ということであった。それで池上さんによる解説は終わり、次の話題へと移っていった。
私はそれを聞いていて、「ちょっと待て」と強く思った。肝心の日本について、なぜこんなに米軍がいるのか、完全にスルーしていたからだ。
しかし、世界で米軍が多い国としてドイツ、日本、イタリア等がある、という話の流れからいって、日本に米軍が展開されている理由は、ドイツやイタリアと同じだ、と考えるのが自然だ。つまり、旧敵国である日本は、米軍を派遣して押さえ込む必要があるから、ということになる。「アメリカが日本を守るため」という理屈は、明らかにプロパガンダっぽく思える。
今や日本はアメリカの立派な
誤解のないように書いておくと、私は米軍の駐留に反対しているわけではない。むしろ肯定的だ。日米による安全保障体制は、アメリカの都合により始まったものだが、日本にとっても非常にメリットがあると考えている。
それにしても池上さんは、なぜあれほど完全にスルーしてしまったのだろうか。やっぱりこれはタブーだから、ということか。