Willow's Island

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白い巨塔

2005年10月25日 23時57分09秒 | 映画

 日曜日は、県民文化ホール未来会館で日本映画「白い巨塔」を見た。1966年のモノクロ映画である。山崎豊子の小説が原作で、映画だけでなくドラマも大ヒットした伝説の作品だ。最近も唐沢寿明主演でドラマのリメイクもされたようである。
 「白い巨塔」の名前は有名であっても、私は見たことがなかった。白黒映画などめったに見ない私は、1966年の映画がどんなものか興味もあった。
 見てみると、確かにこれは良い作品であった。2時間半の長い映画だが、飽きることなくストーリーを追うことができた。話の筋がはっきりしているため、登場人物は多いものの、比較的分かりやすい。最後までどうなるか分からない展開も良い。40年前の映画なので映像も演出も古くさいが、ストーリーで魅せる映画だな、と思った。ただ、私的にはラストがどうしても腑に落ちなかった。映画はやっぱり普通に勧善懲悪の方がいい。
 1966年当時の大阪をリアルに見ることができたのも良かった。「血と骨」などでも昔の日本が再現されていたが、あれはCGで作った昔にすぎない。それに比べ「白い巨塔」は、当たり前だが本物の昔の世界である。
 それで気付いたことだが、主人公である財前助教授の暮らしぶりは、現在の私よりも遙かにリッチなのである。(^^) 当たり前かもしれないが、40年前であっても医者というのはやっぱり金持ちなのだ。