Willow's Island

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ACTITOPのビデオカメラ

2019年02月24日 08時06分10秒 | 機器

 我が家でビデオカメラは約11年前に買ったパナソニックの HDC-HS9という機種を使っていたが、最近はさすがに古くなってきた。起動するのがとにかく遅いし、動画の音質も悪い。何より撮った動画をパソコンに取り込む作業が、非常に面倒くさい。内蔵メモリの60GB( SD カードは2 GB までしか対応できない)もいっぱいになってきたし、そろそろ替え時かと考えたのである。
 そこで Amazon で色々探して迷った挙句選んだのが、ACTITOPというメーカーのビデオカメラだ おそらくは中国の無名企業(ノンメーカー)であろう。ネットで検索してもどういう会社なのかわからない。昨年買ったスティッククリーナーといい、最近はそういう製品が多くなってるのかもしれない。私は安くてそれなりの機能があれば、ブランド名などは気にしないのである。
 価格は約23000円であった。内蔵メモリがないので128 GB のSDカード(2000円)も一緒に買った。どうやらこの値段で4Kに近い画質の動画を撮ることが可能らしい。それでは動画の容量が大きくなりすぎるのでそのこと自体にあまり興味はないが。それよりも、起動が速いこと、機体が軽いこと、テレビにつなげられること、専用の外付けマイクや望遠レンズなども装備されていること、などがポイントとなった。
 昨日届いたので実際に使ってみたが、やはり非常に軽いと感じた。かなり高かった HDC-HS9に比べても、音質ははるかに良かったと思う。外国メーカーらしく取扱説明書が省略しすぎて不親切であると感じたが、欠点といえばそれだけだった。
 何より良かったのが、パソコンに接続すれば撮った動画ファイルをそのまま簡単に保存できるということだ(ただ Windows Media Player ではなぜか音声しか再生できないため、動画変換ファイルを使って mpeg に変換する必要があるが。)
 使い方の要領さえつかめてしまえば、これは非常にコストパフォーマンスの良いビデオカメラであるといえる。これからはもっと気軽に、子ども達の動画などを撮影できそうだ。

日本のキャッシュレス化は進むか

2019年02月18日 23時47分07秒 | その他

 政府は、2019年10月に行う消費税率10%への引き上げに向けた景気対策として、クレジットカードなどキャッシュレス決済を行った消費者を対象に、ポイント還元を行うことを決めた、とのことである。日本におけるキャッシュレス化の促進と景気対策を両立させようということだろう。
 実際、日本は他国に比べてキャッシュレス化が遅れている。欧米諸国だけでなく、隣の韓国や中国などでもキャッシュレス決済が常識だ。特に中国では現金などほとんど使われておらず、ホームレスでさえスマホ決済をしているのだそうだ(現金はあまりにも偽札が横行しているせいでもあるが)。
 ところが日本は、今でも買い物においては現金決済が普通である。私の職場には1階にコンビニがあるのだが、早朝や昼休み、夕方などは食べ物等を買う職員で非常に混んでいる。にもかかわらず、細かいおつりの計算をしながらチャラチャラと小銭を出して買い物をしている人間が、ほとんどだ。私は気が短いので、これがじれったくて仕方がない。本当に何とかならないものか、と思う。キャッシュレス化がもたらす経済効果はどうなのか、という議論があるが、そういう問題以前に、レジを渋滞させないために是非「脱現金」化が進んでほしいと思っている。
 ちなみに私は、購入金額が千円以上であればクレジットカード(VISA)を使い、千円未満であればスマホの電子決済(Edy又はLINE Pay)を使っており、できるだけ現金は出さないようにしている。電子決済はEdyが最も通用度が高いとは思うのだが、困るのは、「エディで」と言っても「ID(アイディー)」と聞き間違える店員が未だに多いことだ。日本のスマホ決済アプリはそれほど多いわけでもないのに、その中で、何故こんなに紛らわしい名前が存在するのか。個人的には、後発で、なおかつ会員数の少ないIDの方に消えていただければ、などと思っている。
 それか、いちいち口で「エディで」などと言うのも面倒くさいので、スマホにあらかじめ決済アプリの名前(Edy、Waonなど)が明示されたシールを張っておき、そのスマホを店員にかざすだけで「あ、○○(決済アプリの名前)で支払いですね」と理解されるように全国でルール化されてほしい。そうすれば無言のまま、手早く楽な支払いが可能となる。みんながこうするようになれば、レジが渋滞することもないのにな、と強く思う。

日本発のインスタントラーメンが韓国に与えた影響

2019年02月15日 05時11分04秒 | 韓国

 NHK 朝の連ドラ「まんぷく」を見ているが、先日の回で主人公の立花萬平は、苦労の末、インスタントラーメンの開発に成功した。これは現実の世界で言うところのチキンラーメンだと思われるが、立花萬平のモデルとなった安藤百福は1958年にチキンラーメンを発明して以来、日本及び世界の食を変えた。
 今やインスタントラーメンは日本だけでなく、世界中で食されており、韓国やインドネシアなどは一人当たりの消費量は日本よりもはるかに多いほどである。アメリカなどでも普通に売られている。これはものすごい影響力だ。
 中でも最もすごいのが1960年代に韓国の飢餓状態を救ったことではないだろうか。韓国初のインスタントラーメンは、1963年発売の三養ラーメンである。これは日本の明星食品から無償で技術提供がされ、製造されたものだ。それだけでなく、企業秘密ともいえる原料の配合表(レシピ)まで明星から三養に伝えられた、とのことだ。これによって作られた三養ラーメンは非常に安く売られ、韓国の食料事情を改善することに大いに役立った。当時は世界最貧国であった韓国の飢えを救ったということは、日本からの協力として最も貢献度の大きいものの一つだったのでは、と思う。
 ところが現在の韓国人は、そんなことを全く知らないようだ。豊かになった今の韓国人にとっては、インスタントラーメンがどう伝わったのかなどは、どうでもいいことなのかもしれない。しかし、日韓関係が戦後最悪と言われている今だからこそ、韓国で日常食となっているインスタントラーメンが、日本で苦労の末に開発され、そのレシピを韓国の企業に伝えたのが日本人であった、という歴史を韓国人にはもっと知ってもらいたい。

この件について詳しくは、以下の記事を参照。
https://www.sankeibiz.jp/business/news/161224/bsc1612241611001-n1.htm

モーリー・ロバートソン 「よくひとりぼっちだった」

2019年02月04日 06時24分09秒 | 

 最近はインテリ外国人の代表格としてテレビで出ることの多いモーリー・ロバートソン氏だが、有名になったのはわりと最近だったと思う。私は彼のことを30年ほど前から知っている。高校生の時に図書館で彼の著書「よくひとりぼっちだった」を読んだからだ。今はすっかりハゲ親父であるが、上の写真を見てわかるとおり、若い頃はなかなかのイケメンだったのだ。
 この本を読めばわかるが、彼は大学に入るまで日本とアメリカでそれぞれ半分ずつ学校教育を受けており、両方の国で辛い思いをしてきたようだ。 日本の初等教育・中等教育も色々言われてはいるが、アメリカよりはまともなんだなあ、と言うことがよくわかる 。というより、アメリカでは日本で言うところの文部科学省の縛りというものが非常にゆるいので、学校ごとの差がめちゃくちゃ大きいのかもしれない。良く言えば自由ということなのだが、良い教育を受けられるかどうかはその人の運と家庭環境次第ということも言える。学校を選択できる幅は、日本よりはるかに大きいようだ。つまり「勉強がやりたければ、いくらでも機会を与えるよ。嫌ならやらなくてもいいけど。その代わり、結果責任は自分で負ってね。」というわけである。これを読んだ高校生の当時、やっぱりアメリカはドライなんだなあ、と感じたのを覚えている。
 ただし、読み物としてはものすごく面白かった。現在は国際政治のご意見番とも言える存在になったモーリー・ロバートソンが、どのように10代を過ごし、成長していったのかもよくわかる。
 この「よくひとりぼっちだった」は、今は絶版となっており買おうとすれば高くつくが、各地域の図書館にはまだ閉架に置いてあるんじゃないかと思う。日本とアメリカの教育に対する考え方の大きな違いを知る上でも、ぜひ読んでいただきたい一冊だ。