Willow's Island

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星一徹のモーレツ人生相談

2008年10月30日 23時48分26秒 | 

 図書館で借りた「少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~」という本を読んでみた。主に昭和40年代の少年マガジンの紙面を紹介したもので、当時は漫画以外にもいろんな特集があったことが分かる。いかにもその時の時代性を反映したような内容ばかりで、かなり楽しめた。
 中でも特に私にとって強烈だったのが、「星一徹のモーレツ人生相談」だ。言わずとしれた「巨人の星」の重要キャラクターである星一徹が、マガジン読者からのお悩み相談に答える、というものだ。昭和44年から45年にかけて連載された企画で、文責は原作者の梶原一騎先生であった。して、その問答内容というのが、タイトル通り「モーレツ」としか言いようがないのである。以下が、その一例だ。

(質問)
おじいちゃんは、テストで百点とったら千円くれると言いました。このまえ、ほしい模型があったので、友だちの百点のテストを自分の名まえにして、千円もらいました。友だちは、五百円くれなければばらすといいます。お金はもうありません。どうしたらいいでしょうか。(三重県・小六)
(一徹の答え)
 けしからんおじいちゃんじゃ。日本人が真に日本人らしかった明治の世に生まれた人とも思えん。なんたるありさまよ。そもそも、人間の努力の結果を、しかもまだ小学生をつかまえて、おてがるに金銭で評価するとは何ごとぞ。そんなことだから、きみのごときろくでなしのまごができる。
きみは、もっとけしからん。わしだったら、足こしたたぬまでぶちのめしてやる。
 新聞配達でも何でもして、千円を自力でかせぎ、おじいちゃんに返し、いさぎよくすべてを告白し、おわびすべし。さすれば、おじいちゃんのほうも反省なさろう。
そのあとで、その最低の友だちを、五百円のかわりに五発ぶんなぐって、絶交せい。

 どうだろうか。今の時代なら、相談者の親から抗議が来ることは必至だ。(^^) 相談したこの小学生もしょうもないガキだが、だからといって「ろくでなし」とか「ぶちのめしてやる」とか言い放題である。星一徹の発想、言葉の使い方、考え方など、いかにも昔の人間という感じで清々しいほどだ。こういうことを子どもに言える大人というのは、今はもういないのではないか。そういえば、相談者の小学6年生も、今では50歳ぐらいになっているはずだ。時代も大きく変わり、一徹のような男は姿を消してしまったのだろうか。
 実はこの相談には息子の飛雄馬も答えており、「百点で千円なんて、うまい話。今後は、自力でどんどん百点をとり、おじいちゃんにうれしい悲鳴をあげさせたまえ。」などと言っていた。一徹の回答に比べれば、かなり少年に対して理解のあるものとなっているが、これはこれで問題があるような気がする。(^^)

他ブログ紹介

2008年10月26日 12時16分33秒 | その他

 最近は特に仕事のこと、子どものこと、家を建てること、などの関係で結構忙しく、疲れて9時頃には寝てしまう生活が続いている。おかげでブログの更新も遅れ、残念ながら中身の濃い記事を書くだけのエネルギーも減ってしまった。今年の目標であった週3回の更新は果たせないままだ。こんなことではいけない。
 それに比べて、私のブログよりはるかに内容が充実して、更新頻度も多いブログというのが存在する。そういうブログは結構多いが、中でも私がたまたま見つけて気に入っているブログをいくつか紹介したい。よくこれだけやれるなあ、と感心するが、私には真似できそうにないものばかりだ。

日刊!彩賀ゆうの『似顔絵』コラム
http://saiga.seesaa.net/
書いているのはプロの似顔絵作家さんだろうか? 精度の高い芸能人の似顔絵と、少々辛口なタレント評が楽しい。世の中にはいろんな見方があるものだ、と感心する。

社稷鐘馗譚
http://blog.goo.ne.jp/hichoh-uesa-69
東京在住の主婦が書く時事評なのだが、これがかなり濃い。良い意味で、とても女性が書いているとは思えないセンスだ。時事評なのに、かなり笑える。使われている画像もすごい。こんな画像を一体どこから集めているのだろうか。

Doblog - 世界読書放浪 -
http://www.doblog.com/weblog/myblog/33838
世界各国について書かれた本の書評。とにかく記事の量がすごい。よく毎日これだけの本を読めるものだ。もちろん読書量だけでなく、それぞれの本に対するレビューも質が高い。私はこういうブログを書けるような人になりたい。


 ところで関係ないが、昨日は名古屋で友人二人と酒を飲んだ。二人とも投資をしており、今回のサブプライム・ショックでひどいダメージを受けたとのことだ。一人は中国株に1500万円ほど投じて、評価額が3分の1になってしまい、損失額は1000万円以上になるらしい。もう一人は信用買いに手を出してしまい、こちらも1000万円以上の損なのだそうだ。私の投信も評価が半額になってしまったが、金額からいえば、まだかわいい方だったのだ。(^^;)上には上がいるものである。

MyLittle Lover

2008年10月15日 23時55分37秒 | 音楽

 最近、何の番組だったか忘れたが、テレビでMy Little Loverの曲を聴く機会があった。10年以上前に聴いたことのある「Hello, Again ~昔からある場所~」という曲で、かなり懐かしく感じた。昔は結構好きだった曲である。あと「白いカイト」なんかも今聴くと懐かしい。そういえば、マイラバ自体が最近はどうしているのか、あまり聞かない。90年代中盤に数年だけ流行ったグループで、廃れるのも早かったと思う。今この人達の音楽を聴いても、懐かしいという感じはするが、なぜ一時はあれほど人気があったのか、正直よく分からない。
 マイラバだけでなく、こういうグループや歌手は結構多いのではないか。音楽業界の入れ替わりは非常に激しく、10年以上経っても第一線に残り続けるアーティストというのは、それほどたくさんいるわけではない。一時的にヒットしても、数年程度でアルバムを1枚も出せなくなってしまうケースが多いように思う。特にマイラバの歌唱力などは、海外では「プロの歌手です」といっても信じてもらえないレベルだ。ボーカルの人も大して美人じゃない。にもかかわらず、十数年前は女子高生を中心にヒットしたのは何故なのか、とか考えてしまう。
 結局、日本において音楽が流行るのは、歌唱力は全く関係なく、時代ごとの感性、センスに合わせることができるかどうか、そういうプロデュースをできるかどうか、ということなのだろう。これは他の国でも同じことだとは思うが、特に日本は、歌唱力や曲の精度が無視されすぎな気がする。

オカマ掘られた

2008年10月12日 10時54分51秒 | その他

 金曜日の晩、仕事を終えて車で帰っている途中、信号待ちをしていると、いきなり後ろから「ドォォッン!」と強い衝撃を受けた。後続車が誤発信したことによって私の車に衝突したのだ。おかげで私の車は後部がかなり凹んでしまった。幸い、加害者は普通の陶磁器業者で、いっしょに警察に行って事故の顛末を報告し、とりあえずは物損事故とした。体に痛みなどは無いが、何かの後遺症があるかもしれないので、念のため昨日は病院で頸部辺りの検査を受けた。軽度のむち打ちで、湿布を2,3日張っておけば治りそうな感じである。病院を出る頃に保険会社から電話があって、当初は以下のようなやりとりをした。

保険会社の人:「○○○(私の本名)様ですか? 今よろしいでしょうか?」
私       :「はい」
保険会社の人:「お名前は○○○なおよし様でよろしかったでしょうか?」
私       :「は? なおよし? 私の名前は△△ですけど」
保険会社の人:「失礼いたしました。なおよし様と聞いていたもので・・・。△△様の漢字を教えてください。」

 この後、事故の詳細、当時の状況、病院での検査にかかった費用、などを質問され、私はそれに答えていった。今後のことについては、火曜日に担当者からまた連絡が来るらしい。
 おそらく加害者から保険会社に連絡があったのだろうけど、どうにも腑に落ちない。「なおよし」と私の名前は似ても似つかないからだ。保険会社だって加入者である私の名前ぐらいは電算システムで管理しているんじゃないのか。事故の当事者であり当の保険加入者でもある私の名前を間違えるものなのか? 
 「なおよし」で思い出すのは、美濃加茂市長の渡辺直由氏だ。もしかして、保険会社は名前をわざと間違えてみて、本名を言わせることによって徹底した本人確認をしたのかもしれない。わざと間違えるにあたっては、私が美濃加茂市の住民なので、美濃加茂市長の名前を適当に使ってみた、ということではないか。もし私が多治見市民なら、「まさのり」とかいう名前で間違えられたのかもしれない。でなければ、どこから「なおよし」なんて名前が出てきたのかよく分からない。

允姫 (ユニ)

2008年10月09日 20時21分51秒 | 

 少し前のことになるが、韓国の女性漫画家・黄美那(ファン・ミナ)による「允姫 (ユニ)」という漫画を読んだ。日本ではほとんど売られていないと思うが、ブックオフでたまたま見つけたのである。これは古い作品で、日本語版でも1995年に出版されている。本国ではもう少し前に出されたと思われるため、90年代前半の作品なのだろう。
 主人公の允姫 (ユニ)はソウルの新村(シンチョン)でカフェを営んでいる30歳の女性で、貧しい共同住宅で浪人中の弟と共に暮らしている。允姫を中心として、幼馴染の元恋人、離婚した元夫、共同住宅に住む人々、離婚時に親権を手放した子ども、などとのドラマを描いた、かなり大人な雰囲気の漫画である。私は、かなり質の高い漫画であると感じた。実際、黄美那は韓国の漫画界でも大御所的な存在らしい。90年代の韓国でこれほど面白い漫画があったとは、正直思っていなかった。これはおそらく漫画喫茶にも置いてなく、古本屋でさえ入手するのは困難と見られるが、ぜひ読んでいただきたい作品である。
 韓国の漫画といえば、ワールドカップの日韓共催があった2002年ごろに、日本で韓国の漫画がいくつか出版されたことがあったが、どれもつまらなかった。厳しいことを言えば、絵、ストーリー、アイデア、キャラクター、のすべてが日本の漫画を大きく下回っていた。なので、「韓国漫画の発展はまだ遠い先のことかな」と思ってきた。しかし、この「允姫」は日本の漫画と比べても全く遜色のない水準だと思う(多少、絵は荒いが)。韓国漫画も捨てたものではないことを知って、何だか嬉しい気分になった。
 この黄美那という作家は、他にも「李さんちの物語」という4世代同居の大家族を描いた漫画も出している。私は20代の時に読んだことがあるが、これもかなり面白いお薦めの作品だ。こちらの方が対象年齢も幅広く、「允姫」よりは遥かに入手しやすいと思う。

土地

2008年10月05日 01時35分47秒 | マイホーム

 最近は家を建てるための土地を探しているのだが、これが意外に難しい。可児市内でも東の方であれば桂ヶ丘、桜ヶ丘のように新興の住宅街があって、私はそういう所に住みたいと思っていたが、嫁さんは生まれ育った西可児に非常に強いこだわりがあり、断念せざるをえない。西可児にも若葉台、長坂、光陽台、鳩吹台などの団地が多い。可児市は名古屋のベッドタウンとして成長してきたので、団地や住宅街が大変多いのである。しかし、上に挙げた西可児の団地はどれも古びた感じで、築20年以上あるような家ばかりが目立つ。正直言って私はそういう所に住みたくない。西可児でも虹ヶ丘という町は唯一比較的新しい団地なのだが、ここにあるのは建築条件付きの土地ばかりで、しかも北向きしか残っていない。そうなると、団地以外で住宅向きの土地を探すしかないのだが、これが非常に少ない。一つだけ良さそうな土地があるが、北向きなのが少し気になる。今日私が出かけた不動産屋では、「西可児で南向き住宅用の土地なんて、長坂に1件あるだけだよ。後はもうない。」なんてきっぱりと言われてしまった。西可児地域を扱う不動産屋にはほぼ全てあたってみたが、どれも似たような結論しか出てこない。やはり良い土地を見つけるのは簡単なことではないのだ。

結婚2周年

2008年10月01日 22時57分13秒 | その他

 今日で私と嫁さんが結婚してちょうど2年になる。はやいものである。実は昨日、私は嫁さんに「明日は10月1日だね」と言ってみた。当然「結婚記念日」という反応を期待したのだが、嫁さんから返ってきたのは「ごみの収集日が変わるね」という言葉のみであった。我々が結婚した日のことなど、すっかり忘れていたらしい。2年という月日が経ち、我が家の家族も1名増えた今、もはや「新婚」と呼べる時期は過ぎ去ったのだろう。それにしても、結婚記念日を忘れるのはちょっと早過ぎやしないか。(^^;)