Willow's Island

since 2005

ホテルビーナス

2005年08月31日 22時16分13秒 | 映画
 レンタルDVDで映画「ホテルビーナス」を見た。
 草剛(チョナンカン)主演の日本映画だが、台詞はすべて韓国語という珍奇な芸術映画である。話題性はあったが、興行的には振るわなかったようだ。韓国でも数日だけの単館上映で終わってしまったようである。私も劇場で見たときは、洗練された映像やCOOLな韓国語が個人的には気に入ったのだが、これじゃ観客は増えないだろうな、とも思った。
 にもかかわらず、もう一度DVDで見ようと思ったのは、この映画の舞台がウラジオストクだからだ。実は、来る9月2日から6日まで、私は夏期休暇でウラジオストクに行くのである。ロシアに行くのは初めてだ。この映画の舞台がウラジオストクだというを最近知り、旅に行く前に見ておこうと思ったわけである。実際、映画では街の様子はそんなに多く出なかったが、「アジアでもヨーロッパでもない」という独特の雰囲気を知ることができた。
 明後日からは、いろんな文化が混在したウラジオストクという街を、じっくり味わっていこうと思う。

容疑者 室井慎次

2005年08月28日 23時53分13秒 | 映画
 今日は劇場で容疑者 室井慎次を見た。期待したほどではない、とか評判が良くないようだが、私はなかなか面白かったんじゃないかと思う。2時間の間、飽きずに見ることができた。柳葉敏郎や田中麗奈の好演が光っていた。田中麗奈は良い女優になったなあ。「なっちゃん」とか呼ばれてた頃がなつかしい。それより何より、真矢みきさんが美しかった。少ししか出なかったが、「踊る2」の時よりさらにきれいになったんじゃないか、と思えた。
 しかしこの映画がそれほど高い評価を受けていないのは、「それはないだろ」というような展開と、映画としての爽快感の無さが原因だろうと思う。たとえ無理のある展開でも、物語のヤマと爽快感があれば見ている人は納得するのだが、この映画にそれはない。だから私としても、「交渉人 真下正義」の方がよかったなあ、と思う。
 これは良くも悪くも日本の映画だな、とも思う。室井慎次のように多くを語らない主人公は、外国の人には理解されにくいだろうな。黙ってると自分が不利になりそうな時も、人のことを考えて黙ってる主人公というのは、西洋人とかアジア人にも理解できるだろうか。

駒大苫小牧高

2005年08月27日 22時53分57秒 | 時事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050827-00000078-mai-spo
 第87回全国高校野球選手権大会で連覇を果たした駒大苫小牧高校(北海道苫小牧市)で、野球部長(27)による部員への暴力行為が発覚した問題で、日本高校野球連盟(脇村春夫会長)は27日午後、臨時の審議委員会を開き、野球部長について有期の謹慎処分、同校野球部に対し、警告処分相当とするよう、日本学生野球協会審査室に上申することを決めた。また、部員の関与が認められないことから、来春の選抜大会につながる秋の北海道大会への参加は問題ないと判断。10月の秋季国体(岡山)についても出場を認めた。続いて行われた選手権大会の臨時運営委員会では、大会規約などに基づき同校の優勝の取り扱いについて審議されたが、優勝取り消しには当たらないとした。
(以下略)
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私にはどうも、この事件がよく分からん。確かに体罰が良いとは思わんが、ここまで大々的なニュースにするほどのことだろうか。甲子園で優勝するぐらいの野球部なんだから、厳しい指導は普通にあるんじゃないのか。殴るのがいいとまでは言えないが・・・。それにしても、学校の責められぶりが極端だと思うのは私だけだろうか。なんかすごい重大犯罪でも犯したみたいだ。それに、本当に野球部長は30回も殴ったのか? それだけ殴れば明らかに顔の形が変形するし、殴ったほうの拳もただでは済まんぞ? とにかくこれだけ学校が責められるのは、駒大苫小牧高が甲子園の優勝校だからか。他の高校でも、ばれていないだけで、同じぐらい厳しい指導をやってるんじゃないかと思うが。優勝校だから責められるというなら、優勝さえしなければ体罰やってもいいのかってことになるし。

ユンソナ

2005年08月25日 23時15分25秒 | 韓国

日本でタレント・歌手として活動中のユンソナが、日本国内の外国人タレント人気ランキングで3位、女子タレントでは1位となった。
日本の演芸専門月刊誌「日経エンタテインメント」9月号に掲載された「好き・嫌い・ブレイク 外国人タレント人気ランキング」で、ユンソナは40代以上の年齢層から厚い支持を受け、総合3位に入った。
年齢別調査部門では「20代」と「30代」で各3位、「40代」で2位、「50代」で1位となり、「女性」(4位)よりも「男性」(2位)の支持が高かった。
ユンソナを選択した理由では「ルックスがよい」(69.6%)と「キャラクターがよい」(62.3%)が圧倒的に多く、そのほか「情感があり安ど感がある」「韓国で活動する当時の作品を見て好感を持った」という回答者もいた。
ユンソナは「好き部門」で3位、「ブレイク部門」で3位となったが、「嫌い部門」でも7位に入った。
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 知らない間に、ユンソナの人気がずいぶんと上がったものである。日本でのタレント活動も4年ぐらいになるだろうか。その間に日本語も上達し、競争の激しい日本の芸能界を生き抜いてきた。文化も言葉も違う環境で、苦労も多かったと思われる。今、これほど日本人に好かれるタレントになったのは、本人の努力があってのことだろう。
 かく言う私も、彼女はけっこう好きだ。韓国人らしい明るさ、率直さ、遠慮のない話し方、が実に良い。美人であるだけでなく、一人の韓国人女性としての魅力を存分に発揮している。彼女がテレビに出ていることで、韓国人に親しみを感じた人も多いのではないだろうか。その辺が、ペ・ヨンジュンやチェ・ジウなどの「韓流スター」とは違うところだ。
 これからも韓国人らしさを忘れず、日本のテレビ界でがんばってほしいものである。とはいえ、コチュジャンのチューブを持ち歩いて、店の料理にぶっかけて食うのは、もうやめた方がいいと思うが。(^^)

「面白い選挙」投票ダメ、悔しがる在外邦人…判決注目

2005年08月23日 23時29分39秒 | 時事
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050823-00000007-yom-soci
 「刺客」候補や新党設立などで衆院選が盛り上がる中、小選挙区には投票できない人たちがいる。約72万人ともされる海外暮らしの有権者だ。
 一部の在外邦人が、投票権の制限は違憲だとして国を訴えた裁判は、提訴以来9年ぶりに最高裁判決が出されるが、言い渡しは衆院選投票日の3日後。海外では候補者の主張が入手しづらいなどという理由で投票が制限されているのに対し、原告たちは「今こそ外から日本を見る視点が必要なのでは」と残念がっている。
 「日本にいれば、環境相が刺客として放たれた東京10区が私の地元。こんなおもしろい選挙に投票できないなんて」。原告団長で、米ロサンゼルス在住41年の建築家高瀬隼彦(はやひこ)さん(75)が悔しがる。
(以下略)
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 私の選挙区は、郵政民営化反対の野田聖子さんと、その「刺客」佐藤ゆかりさんがぶつかる。これは海外在住者に言わせれば、典型的な「面白い選挙」ということになるだろう。うらやましく思う海外在住者もいるかもしれない。
 確かに理屈からいけば、日本国民である限り、たとえ海外に住んでいても選挙で投票する権利はあるはずだ。「海外の人々は、在留邦人を通して日本を見ている。世界の中で日本が繁栄するにはどうすればいいか。そんなことを日ごろ考えている私たちの意見を国政に反映してもらいたい」という意見には、説得力がある。海外にいれば日本という国を違った視点から眺めることができ、そういった視点を政治に生かしていくことも大切かもしれない、と感じた。
 しかし、小選挙区についても在外投票を実施しようとすれば、おそろしく手間がかかるだろう。海外在住の日本人は、あらゆる県のあらゆる選挙区から来ているはずであり、投票用紙なども全ての選挙区に対応して揃えなければならない。しかもそれを、あらゆる国のあらゆる大使館・領事館で投票できるように揃える必要がある。果たして、外務省の限られた人員でそれが可能だろうか。「海外では候補者の主張が入手しづらいから」ということが在外投票を実施しない理由だそうだが、本当は「とても対応できないから」ということじゃなかろうか。それに、「面白そうだから」という理由だけで41年も海外に住んでいる人のために、苦労してまで投票させてやろうなんて思わないよな。(^^)

マッカーサーが見た日本の降伏

2005年08月21日 23時59分04秒 | テレビ

 BS1で「BS世界のドキュメンタリー マッカーサーが見た日本の降伏」を見た。
 1945年に日本が無条件降伏した時代と、マッカーサーをはじめとする連合国側の代表者たちの姿を、当時の貴重な映像を通して見ることができた。フランスで作られた番組なので、日本人とは微妙に違った視点で語られている。もしNHKが同じような番組を作ろうとしても、これほど冷静に語ることはないかもしれない。外国製のドキュメンタリーは、そういう意味で勉強になる。
 この番組の中で、一つ非常に気になることを聞いた。終戦協定のソ連代表が、日本を共同で統治しよう、とマッカーサーを説得していたというのだ。実際、ドイツと朝鮮は分割統治されており、日本もそうなる可能性があった。しかし、マッカーサーはソ連側のそのような提案を一蹴した。原爆を落として終戦を早めたことにより、日本に関してはアメリカが圧倒的な優位にあったためだ。
 日本は唯一の被爆国であり、どんな理由があっても、一般市民に対する核兵器の使用は絶対に許されるべきではない。広島・長崎の惨劇から60年経つが、人道に反するアメリカの行為は忘れてならない。日本国民は、ほぼみんな同じ気持ちだろう。だがしかし、本当に原爆が投下されていなかったら、どうなっていただろうか、と考える。終戦後の日本の処理はアメリカとソ連が対等になり、日本も南北に分断されていた可能性が大いにある。もし日本の北半分がスターリンのソ連に支配されていたら、死んだ日本人は数十万人では済まなかったかもしれない。歴史に「もし」はないというけれど、こういう嫌な可能性について考えてしまった。

ガンダム

2005年08月20日 14時40分50秒 | テレビ

 昨日の夜、BS2をつけたらガンダムをやっていた。なんと9時間スペシャルで一気に放映するそうだ。私は1時間程度しか見なかったが、懐かしさを感じながら見ることができた。
 思えば、第1シリーズのガンダムがやっていたのは、私が小学校低学年のころだった。あのころは連邦とかジオン軍とか言われてもよく理解していなかったような気がするが、ロボットのデザインがかっこいいなーとか思いながら見ていた。当時のロボットアニメといえば、ヒーローが仲間と手を組みながら同じ悪者を毎回倒していくだけのものが主流だったが、ガンダムだけは何か違うな、ということだけは分かっていた。
 今考えれば、当時アニメといえば子供のものというのが常識だったはずだが、そんな中、サンライズはよくあれだけ複雑で内面的な主人公のアニメを作る気になったものである。メカのセンスといい、作品世界といい、いろんな意味で革命的なアニメだったといえる。ロボットアニメは「ガンダム以前」と「ガンダム以後」で明確に分かれる。
 ところで、25年前にアムロのような主人公が支持されるようになったということは、当時あたりから、日本の若い男性も単純な男らしさだけが指標ではなくなった、ということだろうか。ちょっと考えすぎか。

スパイウェア

2005年08月17日 23時59分36秒 | その他
 最近はどうも、パソコンの調子が悪い。変なポップアップ広告が頻繁に出たり、インターネットのセキュリティ設定が変更できなくなったり、このgooブログにもなぜかログインできなかったり、という具合だ。
 原因はどうやら、biglobeに新しく接続したとき、一気に侵入してきた無数のスパイウェアであるようだ。YahooBBのときはスパイウェアなど無縁だったので、すっかりファイアーウォールの設定を忘れていたのである。
 スパイウェア対策ソフトをいくつかダウンロードして試してみたが、完全に除去することはできなかった。「システムの復元」で1ヶ月前の状態に戻そうとしても、なぜか復元することができない。システムの深部まで侵されてしまったのか。他の機能はともかく、gooブログにログインできないと記事も投稿できないわけで、非常に困る。
 悩んだ私は、データのバックアップをとり、「OSの再セットアップ」を決行することにした。再セットアップすると今までのデータが完全に消えてしまうわけで、これをやるには勇気がいる。しかし、安全なネット生活を送るためには、やむをえない。
 再セットアップの終わった今、システムは完全に正常な状態で、快適なネット環境も復活することができた。ネットに接続する前に、あらかじめファイアーウォールをガンガンに効かせたためである。これがあるとWinnyやWinMXを利用することができないが、もともと合法なものではないし、あきらめるしかない。
 今回の件で、私は2つのことを学んだ。
1.ファイアーウォールは必須である。
2.biglobeはやめた方がよい。
ということである。

終戦記念日

2005年08月15日 23時24分22秒 | その他
 今年も終戦記念日がやってきた。ちょうど60年になる。毎年思うのだが、一体いつになれば、日本を含む世界は、あの頃の戦争を引きずらずに済むのだろうか。歴史にこだわっているのは韓国や中国だけではない。言うまでもなく、日本だって60年前の記憶から自由ではないのだ。確かにひどい戦争であり、被害者の方たちが安らかに眠るよう祈っているが、ただ感傷的に「戦争を繰り返さないように」と言うだけの段階は終わったんじゃないか、という気がする。そりゃあんな戦争はやらない方がいいに決まってるが、じゃあ、どうしてあのような戦争を行うことになったのか、どうすれば戦争が避けられたのか、という問題が、国民の間で十分に議論されているとは思えない。「繰り返しません」とだけ言って考えることをしなければ、何も解決するわけない。中国や韓国との関係以前に、まず日本人があの戦争を冷徹に見つめることが必要じゃないか。もうそろそろ、終戦記念日というだけで湿っぽくなるのは卒業できんのかなーと思う。

亡国のイージス

2005年08月14日 23時58分48秒 | 映画

 今日は映画館で「亡国のイージス」を見た。12億円をかけ、防衛庁も全面協力したという、力の入ったアクション映画だ。この映画のレビューも好意的なものが多い。少なくとも「戦国自衛隊」とか「ローレライ」よりも良いらしい。私は期待して見に行った。
 ところが、そう期待したほどのものではなかった。海上自衛隊が撮影協力しただけあって確かに迫力があるし、俳優たちの演技もうまい(意外にも吉田栄作が健闘)。しかし、どうもキャラクターに感情移入できない。映画の世界に完全に入り込めなかったわけで、これは致命的だ。ヨンファ、副艦長、仙石、如月などの主要キャラの行動には、それぞれ重大な背景があるはずなのだが、映画を見ただけではしっかりと伝わってこない。2時間では限界があったのだろうけど。
 脚本も無理があったように思う。いくら息子が「ダイス」とやらに殺されたとしても、自衛隊の二佐が北朝鮮の工作員と組んでイージス艦を乗っ取らせるものだろうか? 戦闘機によるミサイル発射直前になって、偵察衛星から仙石の旗信号が解読される、なんてのも脚本としてはなんかしょぼい。
 あと、「国家とは何か」「国防とは何か」を問うことがこの映画の主題だと思うけど、これも中途半端だった。すごく抽象的な言葉で「この国は守る価値があるか」とか言ってたけど、それだけじゃ伝わってこない。1億2千万人の人命があるんやから、守らなあかんやろ、価値もくそもあるかよ、とか私なら思ってしまう。
 そして最も致命的だったのは、北朝鮮工作員たちに説得力が全然ないことだった。映画の中では朝鮮語が一度も出てこないのだ。中井貴一演ずるヨンファがしゃべるのは流暢な日本語だけで、唯一の韓国人俳優チェ・ミンソ(上の写真の子)も、台詞が全然なかった。工作員の役はみんな韓国人俳優にやらせて、台詞は字幕付きにすればよかったんじゃないか。でも、そうすると日本人自衛隊員とのコミュニケーションがはかりにくく、話がスムーズに流れていかず、余計に説明不足な映画になってしまうか・・・。
 結局、長大な原作世界を説明するには2時間は短すぎた、ということだろう。