Willow's Island

since 2005

竹中平蔵語録

2009年11月28日 22時58分53秒 | 

 去年の3月にこのブログで紹介した「ニッポン経済のここが危ない!」という本があるが、気になる点があったのでもう一度読み返してみた。この本は竹中平蔵と幸田真音の対談という形をとっており、その中にはまさに竹中の思想を象徴するかのような言葉がいくつか出てきたので、以下に抜粋する。

(P17)
私はアメリカに出かける日本人旅行者に、ニューヨーカーの家を訪れてみることを勧めます。彼らがどの程度の生活水準を享受しているか、一回見てみるといいんです。腰を抜かすと思いますよ。日本人が、いかに自分たちが考えているより貧しいかということが分かると思います。(笑)
(P18)
学生に、君たちは生活に満足しているかと聞くと、必ず満足していると答えるんですよ。「だって、車もあるし、家にエアコンだって入ってるし、特にほしいものないですよ。何買うんですか」と言うから、「きみはモーターボート持っているか。ヨット持ってるか。きみの家の庭には芝刈機があるか」とか、そういうふうに聞くと、「えっ」という顔をする。
(P64)
グレーゾーン規制というのは天下の悪法ですよ。金利というのはお金の価格ですから、高い金利はだめだということは、高い価格がだめだということになる。一種の価格規制をしたわけですよ。・・・(中略)・・・去年の秋頃、アメリカに行くと必ず聞かれましたよ。日本はなぜそんな社会主義のようなことをするんだってね。・・・(中略)・・・でも、多重債務者を救うにはもっと簡単な方法があります。破産法を変えて、破産させてやればいいんです。

 どうやらこの人の脳内では、アメリカやニューヨークで正しいとされていることなら、それだけで自動的に「正しい」ということになるらしい。(^^) 数年前までこういう人が、日本政府において経済政策の中心にいたんだな・・・。今が良いわけじゃないんだけど。

AS ONE デビュー10周年

2009年11月25日 22時24分22秒 | 音楽

 本日2009年11月25日で、韓国のR&Bデュオ AS ONE がデビューしてからちょうど10年になる。日本以上に浮き沈みの非常に激しい韓国の芸能界において、10年も残るということは、本当に凄いことである。
 実は正確なデビュー年月日というのは不明なのだが、彼女達が最初のアルバム「DAY BY DAY」を出したのが1999年の11月25日であり、明らかになっているのがその日付だけなので、今日が10周年と考えてもいいのではなかろうか。韓国の音楽界では日本と逆で、まずいきなりアルバムCDを発表して、その後に収録されている各曲をヒットさせていく、という方法をとっているそうだ。そもそもシングルCDというものがほとんど無いらしい。そういうわけで、ファースト・アルバムの発売日をデビューした日と考えることにした。
 とにかく私の今までの人生において、最も好きになったアーティストがこの AS ONE なのである。10年前に初めて知ってから、AS ONE の同じ曲を数十回は聴いているが、未だに全然飽きない。なんでこんなに好きなのか、自分でも不思議なくらいである。なぜか彼女達の声を聴いていると、すごく心地が良い。
 わざわざ韓国まで行ってもいいので、いつかコンサートに行ってみたいものである。しかし、なぜか公式サイトさえ存在しないため、情報をつかむことさえ困難な状態だ。日本なら、大して有名じゃないアーティストでも公式サイトぐらいは持ってるもんなのに・・・。

COOLPIX S230

2009年11月23日 23時06分16秒 | 機器

 ある日、私が使っていたデジカメ COOLPIX 2100 が、スイッチを押していないはずなのに勝手に電源が入ったり、シャッターも押していないのに勝手に撮影を始めてしまう、という珍現象を起こし始めた。真夜中に消灯した部屋でいきなり電源が入るのは、けっこう不気味である。このデジカメは買ってから6年以上経っているので、もう寿命かもしれない。バッテリーを単三電池で対応できるため旅行用には便利であったが、このようにボコッとしたデザインのカメラは今時流行らないので、持ち歩くのも少しかっこ悪いと思っていたところである。
 それで私は、ついに新しいデジカメを買うことにした。選んだのは、同じニコンの COOLPIX S230 である。最大の決め手は、12,800円という値段であった。デジカメもずいぶん安くなったものである。それでいて大きさもコンパクトで、機能も COOLPIX 2100 よりはるかに良くなっている。今のデジカメなら常識なのかもしれないが、操作はタッチパネル式で、ファインダーも人間の顔を認識し、液晶パネルで顔の周りに四角い枠を表示させることもできる。中でも私が最も感心したのは、被写体が笑顔になった時に自動的に撮影を行う「笑顔撮影」という機能だ。この6年間で、デジカメもずいぶん進歩したものである。

社長 島耕作

2009年11月22日 07時08分15秒 | 

 先日、コンビニで「モーニング」を立ち読みしたが、相変わらず「島耕作」はすごい内容だった。孫鋭という中国の大手企業の社CEOが、自分の愛人の子どもを誘拐されて、誘拐犯の暴力団から150億円を用意するように言われ、ためらっていると犯人側からDVDが送りつけられ、それには子どもが指を切断される映像が映っており、「公安にチクると耳や鼻も削ぎ落とす」とか言って脅され、そこでなぜか相談された島耕作がまたヤクザ(?)を使って解決に動く、という話であった。
 いくら何でも、子どもの指を切る描写はやりすぎだろう。漫画とはいえ、これは問題があるんじゃないか。少なくとも海外(香港と台湾を除く)ではありえないと思う。この漫画は一体何を目指しているのか、さっぱり分からない。何かというとすぐに暴力団が登場し、誰かが残酷な死に方をする、というパターンが多すぎる。正直言って、不快だ。
 作者の弘兼は島耕作シリーズを「情報漫画」などと言っているらしいが、この漫画に載っている程度の情報をありがたがっているビジネスマンなんて、本当にいるんだろうか。せいぜい、既にメディアで取り上げられてトレンドになっていることの後追いか再確認、という程度でしかないと思うのだが。もし「島耕作」を読んで「勉強になるなあ」とか思ってるビジネスマンがいたら、そいつはもう終わってるだろう。(^^)

産経新聞 2

2009年11月19日 22時39分00秒 | 時事

 以前、産経新聞について書いた時は、「オピニオンのページが面白い」というようなことを言ったと思うが、どうもそれが怪しくなってきた。読み始めの頃は確かに面白いのだが、いろんな人が寄稿しているわりには、みんな同じようなことばかり言っている。日本の外交については多くの紙面が割かれており、手を変え品を変え様々な角度から論じようとはしているが、結局言いたいことはみんな同じである。つまり「中国こわい。だからアメリカから見捨てられるのがこわい。」という一言だけだ。どうやら中国の増強と日米関係の不和が気になって仕方がないらしい。確かに日米同盟は不可欠なものだが、産経のようにアメリカにどう見られるかを常にビクビク気にしているのも、どうかと思う。同盟国のアメリカなら弱みを見せても大丈夫だと思ったんだろうか。ことあるごとにすぐ「日米関係の修復を」などと言っていると、逆にアメリカに足下を見られて事が不利に進んでいくと思うのだが。

外事警察

2009年11月15日 22時32分45秒 | テレビ

 昨日の夜9時からNHKで「外事警察」というドラマが始まったので、さっそく見てみた。公安警察の外国人テロリスト対策をテーマとしたドラマとのことで、興味を引いたのである。日本版「24」のようなものだろうか、と私は期待した。 
 第1回を見た感想としては、なかなかリアルで面白かったと思う。しかし「24」の持つスケール、激烈さ、迫力とは、比較の対象にはならないな、と感じた。「外事警察」の主人公・住本健司はジャック・バウアーとはまた別の意味での残酷さがあるが、「24」を見た後では、汚ないことやってるだけじゃん、とか思えてしまう。
 でもそれなりに面白いことは面白いので、来週も見てみよう。

スタンドバイミー

2009年11月13日 23時19分53秒 | 映画

 「24」のキーファ・サザーランドつながりで、久しぶりに「スタンドバイミー」を見たくなった私は、さっそくDVDを借りて見た。この映画を初めて見たのは高校1年生の時で、その後も何度か見たが、やはり名作はいつまで経っても面白いし、感動する。1950年代を舞台としたこの映画は、アメリカ人にとってノスタルジーを刺激する作品だと思われるが、私が見てもなぜか懐かしい気持ちになる。
 「スタンドバイミー」に主演した4人の少年達は、私と同世代だ。映画が大成功に終わった後、この4人がそれぞれどういう人生を歩んだのか気になった私は、wikipediaで調べてみた。クリスを演じたリバー・フェニックスは現在でも最も有名な存在であり、将来が期待されたのだが、23歳の時に薬のやりすぎで死んでしまったらしい。若くして亡くなったが、wikiを読むかぎりでは、ずいぶんと濃い人生を送ったようである。その次に有名なのはテディを演じたコリー・フェルドマンだが、こちらも薬をやっていることがばれて、今でも仕事を干されているようだ。ゴードンを演じたウィル・ウィートンは、アメリカ国内のテレビ俳優としてコンスタントに活動を続けているらしい。そして、4人の中で最も成功したと言われているのが、意外にもバーンを演じたジェリー・オコンネル、とのことである。「スタンドバイミー」ではデブで鈍い少年(上の画像で右端)に過ぎなかった彼が、現在ではスマートなイケメンとなっている。(^^) 人生、分からないものだ、とつくづく感じる。

Rest In Peace, 円楽師匠

2009年11月09日 22時42分34秒 | テレビ

 三遊亭円楽師匠がお亡くなりになった。本当に寂しいことである。
 私は若い時から笑点が好きで、よく見ていた。今は歌丸師匠が司会をやっているが、私の中では今でも笑点の司会といえば円楽師匠だ。学生の時には図書館で円楽師匠の落語テープを借りて、よく聴いていた。それほど笑える噺は多くなかったが、暖かみのある江戸っ子の語り口で、私は師匠の落語が好きだった。
 昨日の笑点は追悼スペシャルで、いつものメンバーが円楽師匠について思い出話を語ったり、師匠をネタに大喜利をやったりしていた。湿っぽくならず、ユーモアに溢れた番組になって、本当に面白かったと思う。私は笑点のメンバーがますます好きになった。円楽師匠が司会の大喜利がもう見られないのは本当に残念だが、これからも毎週、笑点を見続けていこう。

24 シーズン6

2009年11月07日 23時04分40秒 | テレビ

 職場の同僚があまりにも強力に勧めてくるので、最近また「24」のDVDを見始めた。このドラマについては一昨年にシーズン4を見た時にも取り上げたことがあるが、再び見るのはそれ以来である。現在はシーズン7が出ているのだが、新作はレンタル料が高いので、私はシーズン6のDVDを1週間100円で借りて見ている。
 やっぱり24はすごく面白い。内容がますます過激にエスカレートしてきた感がある。ロサンゼルス郊外で核爆発が起きたり、ジャック・バウアーが自分の弟を拷問にかけたり、実はバウアーの父親がテロの黒幕だったり、とストーリー展開を面白くするためにはどんな無茶苦茶も発生させるのが、このドラマだ。(^^) おかげで最近は毎日、先月買ったDVDドライブが大活躍である。
 こないだ初めて知ったのだが、主人公のジャック・バウアーを演じるキーファ・サザーランドは、あの名画「スタンド・バイ・ミー」に出演していたらしい。不良グループのリーダー、エース役だったのだ。たしか映画の前半に、エースがクリス(リバー・フェニックス)をねじ伏せてタバコの火を顔に付けようとする、というシーンがあった。24でやってることとそう変わりがない、というのが面白い。(^^)
 キーファ・サザーランドの実生活も、その過激な役柄にふさわしいものであるようだ。このウィキペディアの記事を読むと、飲酒運転で実刑をくらって清掃業務に従事したり、ブルック・シールズにぶつかった相手に怒って頭突きをくらわせたり、と「何やってんだこの人は」というようなエピソードばかりである。読んでいると笑えてくる。(^^)

金のつぶ 梅風味黒酢たれ

2009年11月04日 06時28分42秒 | 食べ物

 私は独身の頃から現在に至るまで、朝食は納豆を食べている。結婚した直後は朝食にパンを食べていた時期もあるが、私が高血圧のため塩分を控えようと米食に戻したので、また納豆を食べることになったのである。納豆は美味しいので、毎朝食べても飽きない。
 その中でも、今年に入って初めて食べたミツカンの「金のつぶ 梅風味黒酢たれ」が最高に美味しい。納豆に黒酢を入れると味がこんなに上質になるとは思わなかった。今までスーパーで売っている納豆はいろいろ買ったが、これが間違いなく一番だと思う。ただ、からしが付いていないので、辛味が好きな人には物足りないかもしれないが。
 同じミツカンの「あらっ便利!」というのがいろんな賞を受けたらしいが、私は正直言ってそれほど便利だとは思わない。それよりも「梅風味黒酢たれ」の方が革命的なんだから、何か賞を与えてはどうか。