以前にも言ったとおり、私の住む美濃加茂市は1割以上が外国人であり、中でもブラジル人が圧倒的に多い。それで市内においてもブラジル料理のレストランが何軒も見られるようになった。美濃加茂市民としてブラジル文化に無関心ではいられないと思い、まずはブラジル料理なるものを食べてみることにした。私は今まで食べたことがなかったのである。それで嫁さんを連れてブラジリアン・レストランに行きたかったのだが、「何が入ってるか分からないからイヤ」とか言われてしまい、やむなく私一人で食べに行った。
レストランの中はブラジル人ばかりであり、日本人は私一人だけであった。この日はバイキングしかなく、他の注文はできなかった。ただし2300円を払えば、バイキングだけでなくシュラスコが食べ放題である。シュラスコというのはでかい肉のかたまりで、ウェイターが各テーブルで切り取って客に食べさせる、という形式になっていた。切り取った肉が、上の写真である。なかなか柔らかくてうまい。一口でシュラスコといってもいろいろあるようで、ローストビーフのようなもの、ウィンナーのようなもの、鶏の心臓、など様々である。鶏の心臓がかなりおいしかった。
バイキングで取ってきたのが、下の写真にある料理だ。手前にある黒いのがフェージョアーダといって、牛の臓物と豆を煮込んだ汁を米にかけたものだ。ブラジルではかなりポピュラーな料理だ。見た目は悪いが、意外においしい。下の写真の奥右側にあるのはハバーダといって、牛の尻尾とジャガイモを煮込んだ料理である。正直、牛の尻尾はうまくない。奥左側にあるのはドブラジーニャといって、これも臓物と豆を煮込んだものだ。どの料理もやたらと臓物が多いが、黒人奴隷が限られた食材の中で開発したものだから、なのだそうだ。
ブラジル料理はなかなかうまいが、やたらと脂っこいため、健康のためには毎日食うものではないと思った。ある程度の年齢以上のブラジル人が、男女を問わず腹が出ている人が多い理由が分かった気がした。