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N響アワー

2024-06-03 | Weblog
家庭環境の変化でクラシックを聴く機会が10倍くらいに増えた。長くため込んでいたCDが再び可動し、コンサートチケットも再び漁り始めた。NHK録画放送もよく聞いており、昨日のN響アワーも鑑賞したのだが、久しぶりに辛口感想を。
プログラムはドイツの職人指揮者ヤノフスキによるシューベルト4番とブラームス1番だったのだが、前半のシューベルトは恐ろしいほどにつまらなかった。楽団員もただ淡々と黙々と演奏しているだけにしか見えなかった。きちんと弾くことだけを狙ったかのような無感動的な演奏。こういうスタイルなのか?時間の無駄にしか感じない。後半のブラ1もまるで早回し再生のようにサクサクと進んでいく。最後のコーダでやっと少し熱が入ったが、そのせいでか、オケが最後の最後で一瞬崩壊しかけた。指揮者が連れてきたゲストコンマス(ドレスデンフィルのコンマスらしい)が、あまりコンマス的な働きをしていないようで、2楽章のソロもいまいちだった(オーボエは上手だった)。1.5流の海外オケのコンマスって意外にこういうのが多い(ミュンヘンフィルのコンマスの室内楽も非常にがっかりした思い出あり)。過去のN響のゲストコンマスで、凄いな!と記憶しているのは、シュターツカペレのミリング教授だな。ブラ1の後にはブラボーも飛び交っていたが、現場ではそんなに立派な演奏に聞こえたのだろうか?日本人って高額で買ったチケットには文句言わずに拍手を惜しまない癖があるように思う(本当は逆で、高いチケットほど批判的に聞くべき)。ドイツ正統派でワーグナーもまとめられるとかでN響には大事な指揮者だろうが、もう1度聞きたいほどの演奏ではなかったな、というのが正直な感想です。ビオラは目立つ首席に引っ張られてザクザクと頑張っていたのが印象的

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