桜庭一樹「少女七竃と七人の可愛そうな大人」読了
今、非常に気になる作家で「私の男」というのが話題になってるのだけど、先日ブックオフに行ったらこれがあったので「まずこれを読んでから」と思って買ってきた次第。
最初の部分は、なんだかやたら説明的でもったりしてて「桜庭一樹って、いうほどおもしろくないじゃん」なんて思いながら読み進めていったところが、それは、あまりにも」的外れな感想であったと思い知らされた。
すっごくおもしろいです。読ませます。
主人公の七竃がとびっきりの美人であるのは、母親がいんらんだったからであると、そこでまず「ん?」と思うわけですね。
母親は25の時分に1ヶ月で七人もの男と寝るわけですが、それで生まれたのが七竃で、七竃の幼馴染の桂雪風とは、実は兄弟であるようなことも示唆されていて、物語の興味は尽きません。
舞台が北海道の旭川というのもこの物語にしっくりくる感じだし、会話が妙に古風なのもおもしろかったです。
新年早々、すごい本に出会いました。