獅子文六「わが食いしん坊
どうにも寄り道ばかりして困ったもんです。マルケスの長編が3分の2くらいまで進んでるんですが、単行本で携帯するにはどうにもかさばるので、いきおいこういった手軽な文庫本を持ち歩き、面白いのでそっちばかり読んで先に読了してしまうという悪循環に陥っております。
まぁ読み始めたら必ず読了してから次を読むというきまりもないのでいいんですが。
さて、ユーモア作家として、つとに有名な獅子文六であります。食に関するエッセイ集なんですが、面白いですね。なかなか慧眼の持ち主であります。ちょっと上から目線なところが気にならないでもないんですが、それでも食べ物、酒に対してのこだわりというか、執念というか、なかなかすさまじいものがあります。
若い時は肉ばかり食っていたが、年をとるにつれ魚が好きになったとか、野菜がいいとかいう記述があるんですが、自分に照らし合わせると、どうなんだろうと思います。自分は50代後半ですが、肉も大好きですね。焼肉なんかがんがんいっちゃいます。まぁ時代の違いというのもあるんでしょうね。
とまれ、軽いエッセイにしてはなかなか含蓄のある内容で楽しませてもらいました。
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