ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

心配の風

2009-05-21 21:01:58 | Weblog

 今日の新患外来、母親と風邪の息子、母親曰く、息子がインフルエンザでないと証明が欲しい。
 「(雇い主から)家族にインフルエンザがいないことを調べてくるように言われた。」
 「それなら、働いている人、お母さんが罹ってないことを調べるべきではないですか。」
 「・・・」?、よく分からん理屈をいうが、ま、雇われ人の立場は弱い。
 「好きにしたら・・・」と検査実施、“陰性”『ほっ・・』
 次に、シンガポールからの帰国者。でも、帰って来たのは5月の初め、待ちが長すぎ、心配し過ぎ。
 インフルエンザが来る前に、“心配の風”が流行、罹患者何人?

 研修医、先週検査を行った方の結果説明。話しても患者さんは不安と質問の堂々巡り、研修医の慣れが足りないことが主因だけど、もうちょっと手助けした方が良かったかな?
 その後、点滴二人依頼。先週よりも明らかに手つきは滑らか、成長。
 外に出てすぐに「今日はうまくなってる。」と事実を持ち上げておく。 

※ 卓球・バドミントンは中国、強すぎて敵がいない。
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夏 vs 新型インフル

2009-05-20 23:13:04 | Weblog
 日本全国、夏の前触れのような天気。数年前まで、インフルエンザは冬の病気で夏は流行らないとされていたが、数年前夏に沖縄、北海道で小規模集団発生があり、定説転倒。
 何故冬に流行、夏には流行らずの理由は明確ではなく、気温だとか、乾燥だとか言われてたが、さっきの例で分からなくなった。
 これから夏に向かう北半球と流行らんとするインフルエンザ、どちらの勢いが勝るかというところ。
 これからの現象は疫学的には興味のあるところで、インフルエンザの新たな性質が分かるかも。
 滋賀県、大学生一人インフルなのに、何で高校、中学、小学校、幼稚園まで休校にすると考えるのかビビリ。
 もう神戸では隔離病室が足りないから軽症者は自宅、八王子では隔離病室入りと東西で取り扱いの矛盾は?

 漢字検定、そんなに必要とされてたみたいだったって、今まで存在も何も知らなかった。
 予約外来、一杯詰まって連休の後始末。
 夕方、研修医の胸腔穿刺見学。皮切時、皮膚に緊張が足りず切りにくそう、後でアドバイス。

※ 楽天仙台球場ではジェット風船飛びまくり。
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子供に自宅待機?

2009-05-19 22:13:51 | Weblog
 もう少し日差しが強くなったら夏と変わらん、夏もどき。
 当地方は、新型インフルは流行ってないので、発熱外来の息苦しいテントを訪れた方は極少数。
 でも、日中の来院者、マスク装着者は明らかに増えて、一見2割位が着用。

 阪神地方の休校措置、やはり退屈の虫が起き出して、中高生は外に出る。
 自分たちの学級閉鎖のあの頃を思い出せば、『病気でなくて休めてラッキー!』と外でも遊びまくっていた。勿論、学校の先生が巡回に来たりはしない。
 こんなの当ったり前の子供の反応、身体は正直。
 精々、発病者のいるクラスだけの措置が良いところ。
 微かな記憶でも、学級閉鎖はあったが、休校まではなかった。
 クラスの50%以上が発病なんてならないから、半数以上は余った体力と時間を、まさにもてあましている。
 密着度の少ない運動、ソフトボール、陸上競技や水泳特訓をやってもよさそう。やったら教育委員会からにらまれそう。
 子供の身体は鈍クサ厚労省の先を行って、互いの身体で証明している事実。
 その鈍クサ厚労省の医療担当ブレーンって誰?
 教師の家庭訪問、在宅確認なんてシンジラレナイ仕事でかまいすぎ。

 周囲のみんながマスクをしたら、自分一人はずしてもOKのはず。

 これまで学んだ注意事項を普段のインフルエンザの時にも役立てられたら成長する。

 今日は仕事が軽く、眠たくなりそうな一日。その時間で何とか残務を減らした。

※ “M”厚労相はオオカミオヤジになりそう。 
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柔軟な対応

2009-05-18 22:57:36 | Weblog
 休校措置について、神戸市と大阪市は分かれた。
 神戸市は休校及び要請、大阪市はそれら見送りとそれぞれの自主性が見られ、真似の多い日本では久しぶりに珍しい反応。
 文部科学省は、“柔軟な対応”を求めているものの明確な基準がない。
 これは責任逃れでもあるが、頭を使ってそれぞれでより良い方法を考えろと言う、いい面から見ると大人の対応を求めているとしてもいいはず。
 だったら“自分の頭で考えて行動しよう”、これが答えだ。
 残念ながら私のいる病院は頭を使わず、周囲を見回して世間体に気を使って、みんなと一緒の“仲良し倶楽部”。
 その神戸でも少しは柔軟があった。 
 神戸市は、市立中央市民病院など3施設の患者の受け入れ能力が限界として、重症者だけを入院、軽症者を自宅療養させる方針を決め、夕までに軽症者11人が退院。
 これは現実への妥協だがより良い柔軟な反応。でも、入院ベッドがないから必然でもある。
 修学旅行が中止なんでムゴ~イ。ビビらずに行けばいい。行き先で病気になってもスゴイ思い出、“鳥インフル”じゃないんだから。
 当院の発熱外来、院外の表の仮設テント、入るとシートのむっとする不快な臭い、こんな所で続けて仕事はデケン、1分居たら気持ち悪くなりそう。
 やれと言った人が入って確かめてから実行すべきテント内の実態。

※ 日本、患者数は圏外から一気に世界第四位に浮上。
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あっという間に二ケタ患者数

2009-05-17 23:09:30 | Weblog
 国内はきっと東京近辺が最初と思ってたら、昨日の報道で神戸、京阪神地方から国内感染は目立って始まった。
 そしたら、どんどん増えてすぐに二ケタの患者数、影にはもっといるはず。。
 インフルエンザの流行をまじめに調べたら、毎年のもきっとこんな感じで増えていってるのかなと考えられる。
 例年は定点観測といって、決められた医療機関からの報告をもとに調べていってる。
 米国では例年の季節性インフルエンザは人口の7~10%の2~3000万人が感染、だったら日本でも5~1000万人位は感染してる可能性。
 少なくとも毎年100万人以上は罹ってる。
 夏に向かう季節で逆方向でも、日本の人口(1.2億強)の1%としても120万人。
 いつもは数なんて気にしてないだけで、インフルエンザの感染力からしたら、100万人が罹っても当ったり前の数。
 首相と厚労相も“鳥でなく豚”だったんだから、もう正直に振り上げた拳をおろしてもいい頃。

 出勤、病棟は挨拶程度にして図書室へ少々。原稿もやっと7割出来たが作っていくと、迷って進まない。

※ 空から“ウィルス降臨”でジェット風船中止。
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冷静に対応

2009-05-16 23:30:48 | Weblog
 神戸の新型インフルエンザ患者さんは、国内で誰かさんから貰った。
 この経緯から、いつものインフルエンザでも、知らないときに誰かさんから貰って発症。その一番初めの誰かさんはよく分からない。
 他国からか来たりして、患者としてはっきり病状のある場合は、その方が第一号決定。
 でも今回のはニュースから見る限り、不顕性感染者から貰ってしまったようで、この発症は厚労省が空港などで足取りをたどった努力から、インフルエンザはそっと始まることもあり得ることの実証としてもよさそう。
 この発症についての疫学的考察が出来る部分だけは検疫のたまもの。
 “M”厚労相、今まで煽って「・・・冷静に対応・・・」と今度落として、また出番。
 神戸では東方の学校は休校、祭りも一部中止にしたようで、この先例がこれから後の自治体の見本になったり、足かせになったり、右へ倣え?
 後の自治体は自己判断がし難くなり、ビビル。
 
 出勤はなし。夕方、大都市に行くとマスク装着者は100人に1人以下。関係ないけど、前を歩いていた二人連れ、突然某パンフレットみたいなものを空き缶廃棄用の丸い穴に突っ込んで捨てる。危ないから何も言えない。 

※ 民主党党首選挙も足かせがきつかった。
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信頼の気

2009-05-15 20:59:21 | Weblog
 今日はドック健診をやる。この季節は少なめでも、結果の解説が長いと時間が掛かり、個々に色々話すのが一番大変。
 勿論、精神神経科ほどではないが、それぞれに合わせて前向きに取り繕っていく。

 先日来、頼んだことが進まない。うまくできないのなら、「出来ない」とか「難しいです」とでも言ってくれたらいいのに、結果を聞きに来ないのをそのままにして、だんまり。こんなのが3件もつづくとうんざり。
 以前のを加えるともっとあるぞ。
 出来た・出来ないよりも、もっと大事な信頼の気が小さくなってくる。
 何で、何処でこんな仕事ぶりを学んだのか、今度聞いてみよう。
 聞いたら、きっと“だんまり”だろうけど。
 あの“A”首相でも、「ない」と「ある」と返事位はする。
 でも、偉そうには言えない。

※ パナもソニーも、来年3月期になっても赤字予測、大丈夫?
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研修医腹腔穿刺

2009-05-14 23:32:36 | Weblog
 今日は新患外来。研修医の先生は当直明けで若干精気が落ちている。
 「元気、大丈夫?」「ハイ、大丈夫です。」と口はOK。
 早速新患を診て貰うと、テンポと回転が不十分。
 突っ込みを入れすぎないようにして、フォロー。
 昼頃になると、疲れが出てきたみたいで、頑張ってるのは分かるけど、脳鈍行。
 ひどめの方はいなかったので、まあ何とか。
 昼過ぎに点滴を一人やってもらう、静脈穿刺実習訓練。
 高齢の方で、静脈はよく浮き出ているが、刺そうとするとウナギのようにうねって逃げる。手前を軽く抑え気味に引いて、刺そうとして押されたときにうねりを起こさせないようにする。ウナギをさばくときに、まず頭部を固定するように片方を押さえ込んで動きにくくする感じで、穿刺終了。
 少しして、先日の方の腹腔穿刺。結構腹が張っているので、どこから刺してもいけそうに考えたのが甘かった。
 教科書的に盲腸の反対側、腹の前面から刺す。腹水は引けるが勢い弱く排液不良。
 単純に、仰向けの腹の上から刺すと、先端は腹水池の水面の上の方だけしか届いてない。
 まずい、それなら仰向けになった腹の横腹から刺そう。これなら、水中半ばに届く見込み。
 エコーで確認していくが、腹の脂肪は前面よりも側面の方が厚く、短い針だと届かない。長い針に替えて刺し込んでいくと、血液の逆流で研修医、ギクッ!
 腹の中に届く距離ではないので、そのまま進めさせて到達。
 横からだと楽に十分、排液できた。
 この研修医は、先日から同じ方だけど、もう3回も腹腔穿刺を続けてやってイメージ少しはつかんだはず。そして、実施前に未見学、口頭演習だけでも丁寧にきちんとやれば出来ることも分かったはず。
 腹の場合、初めに超音波で腹水の位置確認が出来たら、真っ直ぐ進めば途中に障害はない。
 勿論、側に私が付きっきり、時々緊張。協力してくれた患者さんにも感謝。

※ “A”首相、任命責任ないと言ったり、あると言ったり。 
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70日処方が4日分

2009-05-13 23:15:36 | Weblog
 今日の再来予約患者さん、血糖値が前回に比べてグ~ンと上昇。
 「太った?調子悪かったの?」
 「薬、飲んでなかった。」
 「え、何で?」
 「薬、足りなかった。4日分しかなかった。」
 「カルテにはちゃんと70日分出てるで。」
 「でも、4日分しか入ってなかった。」
 どうも、院外薬局さんが処方箋を読み違えたようで、開けて少なかった患者さんも面倒でそのままにしていたみたい。
 どうして、足りないと言わないのか。薬が足りんとマズイって思わないのかなって感じだけど、患者さんの中には少なくてもそのまま済ませてしまおうと考える方が結構潜んでいる患者心理の証拠。
 薬無しで食べまくって、ものすごい高血糖になったら、昔の様に糖尿病性昏睡になってたかも。
 処方箋を書くところまでは眼が届く。その先は分からなく、信じるしかない。
 この会話は“ガッカリ”。
 もう一つ、いつも診てる方、連休前に不調になり、連休中に更に悪化し救急車で入院していた。
 不調になったら、連休でも休みに拘わらず相談すれば、ひどくなりきらなかったかもで、その心理にもよく遭遇する。
 早いほど、当たり前だけど改善率も高い。
 今の“新型”インフルエンザでも、早期治療が当ったり前。
 みんな知ってるけど、“つい、ちょっと・・・”と甘い気持ちが出ちゃう。

 明日はまた研修医と先日の方、腹腔穿刺予定、まだ言ってない。

※ 新型インフルエンザ、防護服着てガラス戸越し面会、ド○○。
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手抜きのたたり

2009-05-12 21:08:58 | Weblog
 今日は午後に出張するので非外来。入院患者さんも減り、院内仕事は宿題以外は楽勝。
 テレンコしてると眠くなりそう。まどろむと気持ちいいけど、後の宿題が増えるジレンマ。
 4月30日に頼んでおいたことが出来てなく、今日までじっと待ってたが全然出来る気配もない。
 今日の様に時間のとれる日に、「何で出来てないの、何処で引っかかっているの?」とわざわざ聞きに行く。
 うまくいってなければ、そのことをさっさと教えてくれたらいいのに、それこそ、告げ口っぽいが、意見考えが行ったり来たりして、世の中回っていくはずなのに、
何でまわそうとしないのか、分からない。
 直接自分に利害もなく、ただ、面倒だっただけ?
 でも、「出来ませんでした」とか「うまくいきません」位、言ってくれても良さそう。頼んだ若いのに対して、ちょっとがっかり。
 やっぱり、その程度の認識だったと考えるべきだろう。
 自分と波長の合わないことは山ほど、そんなもんかと思っていくと平穏かもだけど、ちっとも面白くない。
 “偉そうに言わないように、つい口が滑ったときは直後にそっとフォロー。”これは私が老獪になった証拠。

 私の勤務先では“新型”インフル疑い患者を診る場所、床に全面シートをひく予定、『シンジラレ~ナ~イ』。と言うべきだった。
 会議の席では『早く終われ!』と黙って時の過ぎるのを待ってしまった。
 まあ、言っても聞く耳持たなそうだったし、これもある。
 私の頭の中では、連日の教育効果で未経験でも、今回の“新型”インフルエンザはもう終わってしまいそう。

 いずれもきちんと議論することに手を抜いてしまっている。

※ 今日の朝青龍は手抜きで負け。
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