ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

ガウンテクニック

2009-05-01 23:33:15 | Weblog
 ガウンテクニック=患者に対して行う医療行為の際、医師や看護師の皮膚やユニフォームが患者の血液や体液で汚れないようにするために大きめのかっぽう着のような衣類を重ね着するもの。
 夕方の会議、新型インフルエンザ疑い患者が来たときの対応の話。
 「マスク、手袋を着け、ゴーグルを掛け、ガウンテクニックをする。」と言う。
 患者さんから、ウィルスはそこそこに散らばるだろうけど、医療者はウィルスの入り込みやすい吸い込み口の鼻と口を覆い、患者側も主たる吹き出し口の鼻と口を覆えばまずまずのレベル。それ以外はキリがない。
 “エボラ出血熱”ならばキリまでやってもいいだろうけど、今回の豚由来の新型インフルエンザでは、そこまでするの?
 患者さんを運んだエレベーターも消毒するなんて事も言うし、日頃何か言ってる方々も何も言わないし、だったら・・・
 「ガウンテクニックがいるって、本気で考えてるのですか?」
 口が滑りまくってしまって、ちょっとヤバイ空気。
 空気なんて、全く読んでなかった。
 でも、疑問に感じた事や思ったことを言い合わないと会議じゃない。
 昨日、高校生が入院した病院も、それに似たようなことをやってたし、病院に入る方全員にマスク装着と手指のアルコール消毒をさせていたTV映像をみせた。
 こんなTV映像を見ると、やってないところは“非難”の目で見られるかも。 
 流行期に入り掛かったら、来る方にマスクをさせるのは一つの方法だろうが、いまだ、疑問符付きのたった一人の出現に対してはやり過ぎ場面。
 高校生は帰国後数日たっており、インフルエンザ潜伏期は大概が1~2日で、発症日数が初めから合ってない。それなのに、心配し過ぎ、この例は杞憂。

 昨日は一人に、今日は大勢に『ガウンテクニック不要』と大きな声で言ってしまい、取り返しは付かない。でも、今回の豚由来新型インフルエンザに対しては不要と判断。
 判断ミスだった時はよ~く考えよう。

 一人退院して、ゴールデンウィーク前に患者さん減少、全体も減少傾向。

※ 厚労省、米軍機の検疫もしてよ、そしたら見直す。
コメント
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