ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

鎖骨下は一勝一敗

2009-07-02 23:08:08 | Weblog
 今日のノルマは若いのとの二連続鎖骨下静脈穿刺。
 新患外来で手間取ると、尾を引くと気になっていたが、天気予報の通り、10時前後から、外は強烈な雨。
 これで、病院へ行こうと考えていた軽症患者さん、“今、出るのは止めよう。”と新患患者さん数、後半伸びず少なめ。研修医も物足りなかったかもだけど、たまにはいいか。
 若いのも午後に余裕あって、二件あるので早めに始めたかったけど、スタッフの関係で開始は結局15時過ぎ、これが後にたたる。
 まず、一人目で事前に超音波エコーを当てると、静脈らしい影が映り、比較的楽に出来そうな感じで開始。
 麻酔の探索針ですぐに静脈に当たり、太めカテーテル針に変えて刺すが“ん?”
 探れども、霧中。もう一度、麻酔の細い針で探索しOKで、カテーテル針に。
 然るに、またもや霧中で、モヤモヤの施行が続き、4時近い。
 「代わる?」と声を掛け、先輩の意地を見せて、一件目終了。
 ここで若いのには、他病棟の仕事が入り、二件目までに間が空き、開始が更に遅れる。
 二件目は5時頃に始まり、この患者さんは体型的にも難しそうで重たい予感。
 事前の超音波エコーでも、静脈は見にくく、予感の始まり。
 若いのも慎重に始めたが、血管には全くかすりもせず、時間だけが過ぎる。
 6時近くになって交代。確かにこの方、静脈が深く難しい。探索針の皮膚への刺入角度は皮膚に対して60度以上の感じで、そのまま行くと動脈や肺を突き刺しそうな不安を覚える。
 それでもなんとか静脈に命中。しかし、カテーテル針に替えた時、微妙にずれたようで、静脈に刺さらない。仕方なく、もう一度細い探索針に替えて探るが、今度はこれでも、霧中に入り込み、探れども不明。
 どこかでずれてしまったようだが、迷路の出口が見えず、これ以上は患者さんと周囲へ負担を掛けすぎと挫折、“ギブアップ、残念”。
 一番始めの予定通り、もっと早く始められていたら、時間に焦らされずに余裕があった。余裕のない仕事はミステークの確立が高まる。
 確かに二件目は開始前の、物品・位置決め・イメージの確認余裕もなかった。

 結果、一勝一敗でも昨日の気力の弱い感じは消えてたのは、グーッ。 

※ 4年も前から、故人献金だったら言い訳むなしい。
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