一人暮らしの大学生

　高熱で、ちょっと腹痛の若い人が来た。
　問診すると、一人暮らしの大学生、顔色が青く、インフルの検査を希望される。
　インフルっぽくはないけど、希望も強く検査を実施。
　ちょっと待ってもらって、勿論陰性の結果を話していると、更に、顔色が蒼っぽくなって、横になって貰い、とうとう点滴。
　一人暮らしなので、点滴で改善してこないと、気の毒だけど、入院かなと思って、点滴中に見に行くと、熟睡。
　脈をとっても、全く動かず、勿論、目も覚めない、爆睡状態。
　それで、そのまま寝かして、１時間半位して、もうぼちぼち、入院するか否かを決めようと行って起こすと、顔つきはさっきと違って、精気は戻り、快方傾向の流石、若さだ。
　一応、実家を聞くと、隣県で、まあ、この状態なら帰れそうと、脱水防止と安静をしっかりと言い聞かせて、何とか終えられた。
　やはり、若いと、点滴一本で結構回復することを思い知らされた。

※ “Ｍ”様の言う「聞く耳を持たない」人は何処にでもいる。