ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

103才の点滴

2016-09-15 21:40:30 | Weblog
 朝、僅かにぱらついたが、その後は薄曇りで雨はなし。
 雑務をしながら、少しは原稿を進めていたら、103才の患者さんの点滴が漏れたという連絡。
 さすがに103才ともなると、手足の血管(静脈)は細く、硬い。 
 勿論、血行はあるのたが、静脈の壁も硬く厚めになっており、内腔は見た目よりも狭くなっていて、穿刺は難しい。
 入院後の点滴期間が長くなればなるほど、使える(刺せる)血管が減ってきて、難しくなる。
 補液程度の中身の薄いのでも、血管を痛めてしまい、体表面で刺せる血管を探すのは至難になってくるその日は、近い。
 その先は、太い中心静脈に刺すしかない。
 100才以上でも、中心静脈はもっと太いはず。
 自分の最高齢は90台が精々で、100才以上の経験はない。
 近日中に御家族と相談して、高齢のリスクを承知の上でそうするかどうかを決めるしかない。
 そうできないときは、皮下注かひからびていくかのどちらか。
 じゃあ、中心静脈から点滴が出来たらどうなるといわれても、枯れかかった木に少々の水やり程度かもしれない。
 どうすべきか、手をこまねくか、否かは、微妙?

 明日は午前半分、午後一杯外来の金曜日、せめて、混みませんように~

※豊洲市場の地下空洞は、怨念のサティアン?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 医療方針の決定 | トップ | 10日経ったら呼吸不全? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事