ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

肺症状のないインフル

2013-05-13 22:26:08 | Weblog
 朝からムッとしかかる気候で、室内仕事は何となく息が詰まってきそう。
 院内向け、鳥インフル対応文の修正を見てくれと言われ、その気でみると『?』、前はまさにちょろっとしか見てなくて、気も入れずに読んでなかった。
 その対象を絞る御上の文面にあった、下記の条件を全て満たしたら、云々。① 中国から帰国10日以内
② 38度以上の発熱とインフルエンザを疑わせる症状
③ 臨床的あるいは放射線学的に肺症状(肺炎、ARDSなど)を疑わせる
 これらが、必須とあり、特に③で『えっ?』と思ってしまった。
 通常のインフルでも、肺症状が出てくるのは、精々数%で、それ以外はインフルでも、肺症状なんてのは出ない。
 だったら、肺症状のないインフルは全てすり抜けることになり、ザルの目は大きい。
 肺症状のない、インフルを調べる気がないというのは、中等度以下のインフルが流行るのは風任せで、はやり具合を調べる気のないのが我が厚労省ということに読める。
 本気なら、疑わしきを全て調べて、その中から僅かの陽性を見つけて次に備えるはずなのに、この御上の文化から、またもや○○くさくなった。
 結論再確認、“インフルの治療は勿論やる。しかし、御上は勝手にしてくれ。”
 この考えを関連スタッフに話したが、分かったかな?
 “毎年、1000万人位のインフル患者が出る。でも、その中で肺症状まで行ってしまうのは精々数%。残りの90%以上は肺症状なし。
 こうみると、もし鳥さんが流行ってきても、この数%はウイルス検査をしても、残りの90%以上は積極的検査はしませんということになり、これでは流行対策というよりも、ただのポーズ。” 

 明日も程々に暑くなりそう。

※ 横綱“日馬富士”早くも土、“張り手”止めぬなら“張るま富士”に改名。
コメント
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