ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

プレッシャー、40分

2007-04-09 22:12:37 | Weblog
 先週の金曜日、『鎖骨下“動脈”穿刺』の方に再度施行。
 右は拘縮(間接が固くなっている)で難しそうだし、動脈刺してるし、左で開始。
 先日の研修医とやろうと声は掛けたけど、時間になっても来ず。10分余り待っても来なかったので、自分でやることにした。
 もう数年間、鎖骨下静脈での栄養管理をなされていて、やはり経口食でないので、何かと微量物質が不足するのだろう。何となく皮膚も弱そう。
 消毒をして、身体が硬いので姿勢はとれず、そのまま仰向けで麻酔針を刺して進める。患者さんの呼吸が乱れて、声には出せなくても緊張が伝わる。
 多分、拘縮のためだろうけど、静脈に当たらない。先日、刺入角度を高くして、深く刺していって動脈にしか当たらなかったのでビビル。20分位やっても探りきれず、ギブアップしたくなってきたが、最後の踏ん張りと「後5分だけ」と宣言して刺入点を鎖骨に寄せて刺す。
 細い麻酔針を根元近くまで刺して漸く静脈、深い。
 祈りを込めて、太いガイド針を刺して、やっと、まさにやっと静脈の逆流をみた。
 時計を見ると、消毒開始から40分もたってしまった。
 患者さんと、一緒に耐えてくれた看護師さんに感謝し、御家族に報告。
 御家族は私の心労は分かってないだろうね。

 今日の外来は新研修医が来た。全く初めての外来で、言葉は硬く態度も硬い。
 そのうち慣れてくる、必ず。

※ 新聞を見ると、昨日の選考会では4人も勝ち残らずに代表に選ばれていた。
 負けても代表なんて、“恥ずかしくないのかい?”
コメント
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