昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

運が悪いことから全てが始まった(60)貿易会社(18)

2013-12-08 04:01:45 | 小説、運が悪いことから全てが始まった
「製品の説明資料を添付しろ!って言われちゃいました・・・」
「受理されなかったわけ?」
「エコーサウンダーのカタログを持ってこいって」
 
「ソ連の製品よ! そんなものあるわけないじゃない」
「ですよね・・・」
 たしかにソ連製の製品にそんな気の利いたものなんかない。説明書だってない。

「お役人のいやがらせじゃない?」
「いやがらせ?」
「輸入する時外貨を使うといったって、どうせ輸出タンカーに搭載して回収するわけだし、製品の内容がどうあれ問題ないじゃない・・・」
 ・・・たしかに・・・
「私が行った時はそんなこと言われたことなかったけど、わかったような顔をした新人にはちょっかいしたくなるのよ!」
 目がつりあがってキツイ顔の永野だが、よく見るとなかなかの美人だ。
 お役人もこんな美人には嫌がらせはしないんだ。

「日本製のカタログでもいいんじゃない? 製品の内容がわかればいいんだから・・・」
 しかし一年後に、この製品がボクを悩ますことになろうとは知る由もなかった。

 ─続く─

 昨日は横浜の麻雀会に参加した。
 三鷹からバスで吉祥寺へ。井の頭線に乗り、渋谷で田園都市線に乗り換えあざみのまでが順路だが、昨日はバスで調布へ出て、京王相模原線稲田堤で南武線に乗り換え、溝の口で田園都市線あざみのへ。
 いずれにしても遠い。
 朝、テレビの星占いで水瓶座は今日一番HAPPYですとあった。
 
 占いは気にしないようにしているが、今日はこれが心理的にうまい具合に働いた。
 最初に親で満貫を強豪T氏に積もられても動じなかった。
 その彼にひっかけで倍返しできた。
 
 プライベートの麻雀ではチップを使う。
 
 一発ツモのときや、裏ドラがあるともらえる。 
 最初のうち赤いチップを配布されると気になって負けていた。
 ところが赤いチップで大量に稼いでから気にならなくなって、赤を克服しそれからまた勝てるようになった。
 勝負事はなんだかんだと気になるのだ。