昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

なるほど!と思う日々(451)稀代の戦略家ドゥテルテ大統領

2016-10-27 02:22:45 | なるほどと思う日々
 暴言王・フィリッピンのドゥテルテ大統領が来日した。
         
 自国では人権にもとる残虐な政治を行い
 
 オバマ米大統領をこき下ろした彼も安倍首相に対しては敬意を表した。
 習近平中国主席、プーチンロシア大統領と同様に・・・。
 
 ここから垣間見える彼の目指す政治家像は列強の中で逞しく生き残る<力>を信奉する戦略家だ。

 ここにアインシュタインの言葉がある。
 強欲による<力の政治>に混迷する世界政治に、「チェンジ!」と価値ある政治家たるべく登場したオバマ大統領は、今、無念にも消え去ろうとしている。
 
 そこで、<力>の渦巻く世界で「成功者になろう」と登場したのが戦略家ドゥテルテ大統領だ。
 
 人類の強欲による成功を目指す<力の政治>から、平和な<価値ある政治>を目指したオバマの変革は、ここに儚くも消え去ろうとしている。

 <好奇心コーナー>
 
 秋晴れ!(日本晴れ?)
 



なるほど!と思う日々(450)裁縫鳥とアネハヅル

2016-10-25 02:54:12 | なるほどと思う日々
 <知恵>と<技術>は人間の特権だと思っているようですが、いや、いや、動物の中にもなかなかの<知恵>や<技術>を働かせるものもいるようです。
 いろいろな形で巣作りをする鳥はいますが、裁縫するテクニックを使う鳥がいるとはビックリ!
 
 
 オス鳥はメス鳥の関心をひくために懸命に裁縫して巣をつくります。
 出来栄えがよければメス鳥との愛の巣になります。
 
 
 めでたく子どもも生まれ、育っていきます。
 
 
 
 スバラシイ! 

 世界一小さい鶴、アネハヅル。
 
 モンゴルの高原で繁殖したアネハヅルは冬が近づくと、巧みな飛翔術を駆使して5,000~6,000メートルのシベリア越えをする。
 
 V字編隊を組み
 抵抗の大きい先頭は交代しながら、上昇気流も利用しながら体力を温存し、厳しいヒマラヤ越えをする。
 
 


なるほど!と思う日々(450)総選挙を占う

2016-10-24 03:22:10 | なるほどと思う日々
 小池百合子氏が都知事になったことで行われた東京10区の衆議院補選では予想通り若狭勝氏が当選。
 
 鳩山邦夫氏が亡くなったことで行われた福岡6区の衆議院補選では弔い戦となった鳩山二郎氏が、自民党分裂の中で当選。
 
 いずれも、選挙争点なく、知名度の勝負となった。
 一方「原発稼働問題」を争点にした新潟県知事選では、原発再稼働に慎重な米山隆一氏が当選した。
 
 さて、現国会論戦のさ中、二階自民党幹事長の言動から近々総選挙が行われるのではとの憶測が飛び交っている。
 
 しかし、<争点>を何にするか?
 解散権を持つ安倍首相としても悩ましいところである。
 現状では「解散はない」と見るがいかが?     




三鷹通信(163)ICU祭

2016-10-23 02:40:24 | 三鷹通信
 ボクは三鷹で地域の年代もいろいろ、仕事もいろいろの方たちが毎月三鷹市立協働センターの一室を借りて雑談を行う会に入れていただいている。
 通常5~6人、多い時で7~8人集まる。
 ボクは最年長の80歳だ。この会を主宰した方がお仕事で忙しいので今年から会員各自が毎月担当で会を仕切ることになった。
 今月ボクの担当が回ってきて、さて何を? と思ったときこの国際基督教大学の学園祭に参加することを思いついた。
 
 ICU祭の実行委員会の方へ以上の趣旨を伝え問い合わせたところ、Sさんという方から懇切丁寧なご返信をいただいて、キャンパスツアーに参加することにした。
 しかし、現役の方もいらっしゃるので参加希望者がなかなか集まらない。途中で不参加になる方もいらっしゃって結局ボクとGご夫妻の3人だけの参加となった。
 ツアーに登録のため、早めに会場に入る。
 
 10時からのオープニングセレモニーが始まっていて、曇天にもかかわらずかなりの入りだ。
 
 11時半から「ICU成り立ち追及ツアー」が始まった。
 ツアーガイドは学生さんだ。
  20人ぐらい集まったところで出発。
 建設中の学生寮から始まって、チャペルから学生食堂、竹林を経由して泰山荘へ向かう。
 戦時中、中島飛行機が所有していた広大な土地、東京ドーム13個分の土地を接収、平和を目的とした国際基督教大学が設立された歴史を説明しながら、なかなかのガイドぶりだ。
 途中、何、これ?という場所で、たこ焼きを売っているコーナーなんかもあった。
 歩き疲れた見学者目当てなのだろうか? 隣接してテニスコートがあって、何人かがテニスを楽しんでいたから彼らが利用するかも。
  さて、泰山荘
 この門から入ると高風居、書院、待合、書庫、蔵などが林の中に点在している。
 これらは1999年に国の登録有形文化財となった。江戸末期探検家で有名な松浦武四郎の 崖下にある高風居は、一畳敷きの書斎として有名で、神田五軒町に建てられたものがいろいろな経緯を経てここICU敷地内に移築されたのだ。われわれのツアーではこの内部を見ることはできなかったが、別途申し込むことによって観ることができる。
 さて40分のツアー最後は本館の教室に入り、質問タイムだ。
 
 この本館は中島飛行機の研究所の建物をそのまま利用しているとのことで、30人ぐらいの個室に分かれている。
 この開館は、書道や絵画、華道などの展示、子どもたちのための遊び場、フォトラリー用の写真撮影場等々、いろいろな趣向が施されている。
 外では学生のエネルギッシュな演奏で盛り上がっていた。
 
 質問タイムで食堂で人気なのは「バカ丼」です。という説明があり、「どうしてバカ丼」なんて言うのですか? というGさんの質問に「安くて、美味しくて、食べ過ぎて、表の緑の芝山で寝転がってるとバカになるよ」という意味でつけられたのだそうだ。
 で、我々はツアーを離れてから大食堂でそのバカ丼を食べた。
 
 味噌カツの上にたっぷりとキャベツの千切りが載せられていて、350円?とか、とても安くて美味しかった。
 大学の大食堂は学生さんばかりでなく近所の方たちも利用するそうだ。
 

 参加者は少なかったが、G夫妻からはめちゃエキサイティングで楽しい企画でした!と喜んでいただいた。
 今日も開催されます。お近くの方はどうぞ参加してみて下さい。



 

なるほど!と思う日々(449)宗教で読み解く世界(1)

2016-10-22 04:49:19 | なるほどと思う日々
 昨日は三鷹市民大学の公開講座、橋爪大三郎「宗教で読み解く世界」に参加してきました。
 
 さすがこの道の権威、分かりやすく興味深いものでした。
 (1)グローバル世界
 
 まさに今や世界を知らずしてわが生活は成り立たない。
 彼は宗教という視点で世界を読み解こうとする。
 
 キリスト教文明  25億人
 イスラム教文明  15億人
 ヒンドゥー教文明 10億人
 中国文明     13億人 
 まさに世界の90%近い人達が我々日本人と異なる考え方のもとに生活している。
 
 (2)一神教 注目しなければならないのは「一神教」という考え方だ。
 われわれの多神教の考え方と対比してみると分かりやすい。
      
 
 
 もともと神様をたくさん持つ共同体が歴史的には圧倒的に多かったのだが、現状は一神教の伝統を持つ社会が地球を席巻している。
 特に日本人は神様はおおぜいいたほうがいいと考える。友達か親戚みたいなもので仲間なのだ。おおぜいと仲よくすると自分の支えになる。これが日本人の社会を生きていく基本だ。
 しかし、一神教の神は人間ではない。で、人間は神の創ったモノにすぎない。つくった神は「主人」で、つくられた人間は「奴隷」なのだ。
 神は全知全能で絶対的な存在。
 
 丸山眞男曰く「一方の極に、神が宇宙を創造する。他方の極には、宇宙は植物のように生成する」日本は君が代の「苔むすまで」からも読み取れるように後者の考え方をとっている。
 そして、一神教では「正典」を持っている。正典とは人間はかくあるべきだという基準だ。
 「正典」とは神との契約であり、神の命令書でもある。
 キリスト教の「聖書」であり、イスラム教の「コーラン」だ。
 しかし、日本にはかかる正典はない。古事記や日本書紀は物語に過ぎない。
 
 キリスト教では神のことをGODと呼ぶ。(キリストは神の子だ)
 *1人しかいないから名前はない。
 *GODは天地を6日間で創った。7日目は休んだ。ユダヤ教では週の初めは日曜日、土曜日がお休みだが、キリスト教ではキリストが復活したのを記念して日曜日に休む。
 (ユダヤ教とキリスト教は根は同じ)
 *人間にとって、命より大切なものは神。人間は神の持ち物に過ぎないから自分には死ぬ権利さえない。つまり自殺は禁じられている。
 *神に背くと罰せられる。人生の目的は救いを求めることである。

 *人類の歴史の中で最も影響が大きかった出来事。それはイエスの処刑。
 冤罪ではないかと思うような微妙な罪で、十字架刑という最も惨めな方法で殺された。
  神の子でありながら人間として処罰され殺害されるというイロジカルな存在となった。
  そこには最後の晩餐の際「この中で誰かが私を裏切る」とユダの裏切りを誘導する「自己成就的な予言」が見られ、復活に至るという劇的なストーリーが仕組まれていたとも言える。
 
 それだけに後々に与えたインパクトは大きい。

 ─続く─
 




 

なるほど!と思う日々(448)戦争と読書

2016-10-13 05:02:10 | なるほどと思う日々
 国連平和維持活動に参加し、「駆けつけ警護」を伴う部隊の南スーダンへの派遣に関して、「リスク」を伴う云々が議論されていた。
 
 
 稲田防衛大臣は「国に命を捧げる自衛隊員の活動はいかなる場合でもリスクは伴う」と答弁していたが、さて、自衛隊員自身はいかなる思いで戦地に赴くのか。
      
 (2016.8文藝春秋BOOK倶楽部で興味深い本に出会った)
 M・G・マニング「戦地の図書館」
 
 第2次大戦下の日本軍は「軍人勅諭」の精神で自分の意見を持たず上官に従った。
 ところが米軍は「心底から納得しないと部隊が動かない。特に上官には説明能力、そのための教養が常に求められる」と考え、軍独自の「兵隊文庫」を作成戦地に送り込んだ。その数、1億4千万冊以上。

「地域事情を理解したいから枢軸国の近代史が分かる本」をという要求さえあった。
 戦争という極限状況の中では、特に「娯楽本」が求められた。
 日本でも敗戦間際になると戦意高揚映画は不人気になり、「乙女のゐる基地」なんて映画が出来た。
 ・・・軍隊を駆動させる最終装置は「乙女」です・・・
 
 戦後もこの「兵隊文庫」をきっかけに、弁護士やジャーナリストに興味を抱いたりして、
戦後の強いアメリカを支えた基盤となった。
 アメリカの強さは「戦力」だけでなく「知力」にもあった。
 「ヒトラーの焚書」のシーンからこの本は始まる。
 
 そして最後は「アメリカ軍に供給された書籍の数は、ヒトラーが葬り去った書籍の数より多い」と結ばれている。

 

エッセイ(327)ICU祭2016

2016-10-12 02:42:49 | エッセイ
 今月22日(土)23日(日)は、わが街三鷹市の西南に位置する国際基督教大学の「ICU祭」が開催されます。
 ぜひお出かけください。
 
 部活単位のテント企画
 イベントも開催されます。
 キャンパスツアー「ICU成り立ち追跡ツアー」では、
 「一畳敷」で有名な国登録有形文化財「泰山荘」
 荘厳な「チャペル」
 「学生寮」
 などを学生のガイド付きで巡ります。
 終わった後は大食堂で昼食や喫茶をお楽しみください。
 

 その後、隣接する「中近東文化センター」や、
 「ルーテル学院大学」
 お天気がよければ「都立野川公園」・「都立武蔵野公園」などを散策されるのも楽しいですよ。
 
 なおお出かけは三鷹駅南口からバスに乗って終点の「国際基督教大学」で降りて下さい。
  
 10月17日からバス乗り場が変わりますのでご注意を。
 5番「国際基督教大学行き」をご利用下さい。
 なお吉祥寺、調布からいらっしゃる方は「富士重工前」でお降りください。     




なるほど!と思う日々(447)2017年世界経済崩壊危機

2016-10-11 02:47:35 | なるほどと思う日々
 昨日ノーベル経済学賞が発表された。
 
 アメリカのオリバー・ハート ハーバート大学教授、ベント・ホルムストローム マサチューセッツ工科大学教授、2名に決まった。
 その「契約論」が評価された。
 破産法から憲法まで多くの分野における制度や契約を策定する知的基礎を確立したということのようだが、特に、契約にない予期していない事態が起きたと際、企業がどのように行動するかを分析したということだが、浅薄なボクにはよく分からない。
 いずれにしても最近の経済を正しく把握し、正しい方向に導く「経済学」は今のところ存在していないが、これは役に立つのだろうか?

 1997年「金融派生商品(デリバティブ)の価格決定」でノーベル経済賞を獲得したマートンとショールズの二人の知性を抱えたヘッジファンドLTCMが、同年発生したアジア通貨危機による市場の変化を読み誤って破綻している。
 環境問題、エネルギー、人口、格差といった地球規模の複雑な要素を加味した「経済学」でなくては、今の世界経済問題は解消できない代物になっている。
 「金持ち父さんと貧乏父さん」というとてつもないベストセラーを出したロバート・キヨサキはその中で既に警告していた。
 「私は2000年以降のアメリカについてよく考える・・・老人が増え、経済的援助あるいは医療面での援助を必要とする何百万という人を抱えて、この国はいったいどうなるのだろうか? 高齢者対象の医療保険や社会保障の制度がパンクしてしまったらどうなるのだろう?」と。
 彼はあのアメリカ大統領候補、ドナルド・トランプと共著も出している。
 そしてアメリカ人に食物、銃、貴金属をストックするように薦めている。
 2017年には世界経済崩壊の危機が訪れると警告しているのだ。
 アメリカ連邦準備制度(FRB)が紙幣を印刷することで少しは延命に役立つだろうが、と。   
 日本も全く同じ状況ではないか。
 すべて先延ばしの策しかなく、「経済学」は何の役にも立っていない。


なるほど!と思う日々(446)真田丸と囲碁

2016-10-10 05:19:45 | なるほどと思う日々
 NHK大河ドラマ「真田丸」の重要な場面に「囲碁」が登場する。
 第10話 昌幸と高梨内記との対局。(囲碁は内記の方が強いようだ)
 沼田の問題で家康から真田に声がかかる。
 囲碁をしながら、
 内記「会いにいかれますか?」
 昌幸「駆け引きの場をわざわざつくってくれたのじゃ。乗ってみるのも一興か」
 内記「おお、この手は!」
 昌幸「あくまでも強気でいかせてもらう」
 ・・・
 内記「殿の番でござります」(囲碁の形勢不利か?)
 ・・・信繁現れる。
 
 信繁「失礼します」
 昌幸「どうした」
 信繁「父上に可及のご相談が・・・」
  ・・・信繁立ち上がりながら持っていた鞘で碁盤上をぐちゃぐちゃにする。
 内記「ああっ!」
 昌幸「すまん、すまん」
    さらに碁石をぐちゃぐちゃに。
 内記「おお!」
 昌幸「これもうだめだなこりゃ・・・」

 第11話 信繁の祝言に現れた室賀と囲碁を始める。そして終盤にさしかかる。
 
 昌幸「正武、その懐に隠し持っているのは小太刀か?」
 室賀「何の話だ」
 昌幸「隙をつき、わしを殺し徳川からこの城をもらうつもりであったか?」「さしずめお主が連れてきた二人は徳川の手のもの・・・」
 室賀「だったら・・・」
 昌幸「亡骸を徳川に送ることにする」「お主の負けじゃ。わしの家来になれ。さすれば許す」
 室賀「幼い頃よりわしの前にはいつもお主がいた」
 「だが、わしは人として、武士としてお前に劣ったと思ってことは一度もない。たったの一度も・・・」
 最後の一手を室賀が打つ。
 室賀「わしの勝じゃ」「帰る」「お前の家来にはならない」
 室賀は正面から信幸に斬られ、背中から高梨内記に斬られ、出浦が介錯のとどめをさす。

 第39話、昌幸の死後、殉死しようとするほど落ち込んでいた高梨内記に、信繁は息子大助の傳役を依頼する。
 内記は大助に囲碁を教える。
 
 囲碁で負け続けた大助は、父に囲碁を教えた。そして教え方がうまいと言われることで自信を取り戻す。
        
 <好奇心コーナー>
 「真田丸」の囲碁の監修役は、前半が桂篤五段(日本棋院ジュニア囲碁スクール講師)
 
 そして、後半は穂坂繭三段(もとNHK杯司会担当)
 
 穂坂繭棋士は昨年のわが三鷹第一小学校の「親と子の初心者囲碁教室」の講師をしていただいた。
 そして、なんと今年は桂篤棋士に講師をお願いすることになっている。
 奇遇というか、いろいろな裏話をお聞きできればと思っている。




なるほど!と思う日々(445)さすが、三谷幸喜の真田丸

2016-10-09 05:55:31 | なるほどと思う日々
 真田丸もいよいよ最終番。第39話はその分岐点として脚本三谷幸喜の見どころ満載だった。
  
 格好いい「父」の時代から、真面目だけど面白みのない「兄」をスルーして、いよいよ弟、「信繁」(幸村)の時代へとドラマは佳境に入る。
 「女」の問題、そして「子ども」、苦しい「家計」、これらの問題を今回一挙に片づけた手法は眼を見張るものがあった。

 父亡き後、九度山でそれなりに平穏に暮らしていた信繁一家にも・・・これでいいのか?・・・というそれなりの悩みがあった。
 信繁の正妻「春」と幼なじみで彼に思いを寄せる「きり」の確執。
 長男「大助」をいかに育てるか。苦しい家計をいかに立て直すか。
 それ等の問題を、なんと!ルソンから還ってきた昔の側室「たか」が現れて一挙に解決するのだ。  彼女が持ってきた紐に信繁が着目。
 これを真似て「真田紐」を編み出すのだ。
 この制作に共に励む二人の女。「春」と「きり」
 あらたな目標を得て彼女らのわだかまりが解ける。
 
 出来上がった紐を忍者「佐助」に試させその商品的価値に着目。
 ・・・商売になる・・・家計に目途がつく。
 気にしていた息子「大助」を守役に預け、囲碁で鍛えてもらう。
 大人げなく「大助」に連戦連勝して喜ぶ守役。
 しかし、「碁盤は土地です、石は杭です。これを囲み取り合って戦うのです」息子から囲碁の何たるかを教わった「信繁」は、「大助」が確実に成長している手応えをつかむ。
 そんな時大阪から謎の人物が突然現れ信繁を迎えに来たと告げる!

 閉塞した状況を、一挙に好転させるという三谷幸喜的手法に感動した!