昨日、民主党総裁選をテレビで拝見させてもらった。
5候補者それぞれがそれらしく事前演説し興味深かった。
前原氏は優等生らしく大所高所から網羅的に政策を語り、自らの至らぬところも付け加えて無難な出来だったが、どちらかというと独りよがりでナルシシストの印象はぬぐえず、胸にぐっと迫るものがなかった。
馬淵氏は政治家になった原点は田中角栄氏への憧れだったと語り、6人の子沢山らしく家族に立脚することが大切であることを自らのことばで真面目に切々と訴えた。
海江田氏は、前二者に比べると、論点が散漫で<泣き虫>、<小沢氏の繰り人形>のイメージが払しょく仕切れていない。
野田氏は「朝顔はどうして早朝に清々しい花を咲かすのでしょう・・・。その前に夜の暗さと静けさがあるからです」「ドジョウが金魚の真似をしてもしょうがない」という喩を巧みに使って、<思惑ではなく思いで>、<下心ではなく志で><信頼感のある政治を>.と訴えた。
鹿野氏は<挙党一致でまとまって>と言葉の種類は少なかったが、目を剥いて声高に訴えた。
投票結果は、前原氏74票、馬淵氏24票、海江田氏143票、野田氏102票、鹿野氏52票で、海江田氏と野田氏の決選投票となった。
「前原でなくて、野田? 鹿野は意外と多いな・・・」が第一印象だった。
世論調査の評価がダントツの前原氏を、選挙重視の議員たちは当然選ぶと思ったのだが、逆にそれで解散されたらたまらないという懸念が働いたのかもしれない。それに、当初出ないと言っていた前原氏の踏ん切りの悪さも影響したかもしれない。
鹿野氏の票については、民主党においても、首相は無難で調整能力のあるベテランがいいと思う連中が多いのかなと思った。
決選投票に際しても野田氏は「政治は坂道を雪だるまを押し上げて行くようなもの。どんどん重くなっていく。自分一人ではどうにもならない。非常時にあたって、3党合意を無視して果たして国会は進むでしょうか?」と海江田氏を挑発して勝利を勝ち得た。
<215対177>だった。
演説の巧みさで野田氏の圧勝かなと思っていたが、海江田氏が意外に票を積み重ねた。
未だに小沢氏の隠然たる影響力があることを思い知った。
<怨念の政治>から脱却したいと言っている野田氏が、小沢氏に操られることなく手腕を発揮できるか見守りたい。
野田氏の勝利が確定した瞬間、「この人に出会った時から首相にしたいと思っていた」と言っていた蓮舫氏の目がうるんだように見えた。
5候補者それぞれがそれらしく事前演説し興味深かった。
前原氏は優等生らしく大所高所から網羅的に政策を語り、自らの至らぬところも付け加えて無難な出来だったが、どちらかというと独りよがりでナルシシストの印象はぬぐえず、胸にぐっと迫るものがなかった。
馬淵氏は政治家になった原点は田中角栄氏への憧れだったと語り、6人の子沢山らしく家族に立脚することが大切であることを自らのことばで真面目に切々と訴えた。
海江田氏は、前二者に比べると、論点が散漫で<泣き虫>、<小沢氏の繰り人形>のイメージが払しょく仕切れていない。
野田氏は「朝顔はどうして早朝に清々しい花を咲かすのでしょう・・・。その前に夜の暗さと静けさがあるからです」「ドジョウが金魚の真似をしてもしょうがない」という喩を巧みに使って、<思惑ではなく思いで>、<下心ではなく志で><信頼感のある政治を>.と訴えた。
鹿野氏は<挙党一致でまとまって>と言葉の種類は少なかったが、目を剥いて声高に訴えた。
投票結果は、前原氏74票、馬淵氏24票、海江田氏143票、野田氏102票、鹿野氏52票で、海江田氏と野田氏の決選投票となった。
「前原でなくて、野田? 鹿野は意外と多いな・・・」が第一印象だった。
世論調査の評価がダントツの前原氏を、選挙重視の議員たちは当然選ぶと思ったのだが、逆にそれで解散されたらたまらないという懸念が働いたのかもしれない。それに、当初出ないと言っていた前原氏の踏ん切りの悪さも影響したかもしれない。
鹿野氏の票については、民主党においても、首相は無難で調整能力のあるベテランがいいと思う連中が多いのかなと思った。
決選投票に際しても野田氏は「政治は坂道を雪だるまを押し上げて行くようなもの。どんどん重くなっていく。自分一人ではどうにもならない。非常時にあたって、3党合意を無視して果たして国会は進むでしょうか?」と海江田氏を挑発して勝利を勝ち得た。
<215対177>だった。
演説の巧みさで野田氏の圧勝かなと思っていたが、海江田氏が意外に票を積み重ねた。
未だに小沢氏の隠然たる影響力があることを思い知った。
<怨念の政治>から脱却したいと言っている野田氏が、小沢氏に操られることなく手腕を発揮できるか見守りたい。
野田氏の勝利が確定した瞬間、「この人に出会った時から首相にしたいと思っていた」と言っていた蓮舫氏の目がうるんだように見えた。