昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(543)テノール・男の世界に惚れこみました!

2019-07-31 06:43:51 | エッセイ
 家内に連れられて、サントリーホールへ「テノールの世界」を観に行きました。
 渋谷からバスで直通とのことだったが、渋谷でバスの乗り場が分からない。かなり歩かされた。
 それでも余裕で到着、
 本番は撮影禁止だから自前の写真はこれだけ。
 *ところが、開演時間が10分過ぎても、何の釈明もない。ど~なってんの?
 *やっと始まって、有名人ジョン・健・ヌッツオと二人のテノールがピアノ伴奏で歌いだした。
 
 *やがて東京フィルハーモニー管弦楽団が入場
  ・・・ボクはバイオリン演奏の女性の白い二の腕がきれいだな、とAKBの女性の脚の曲線美を見る感覚で見ていた。
  ・・・そもそもボクは女にしか興味がないんだから。

 *案内役の三枝成彰がよぼよぼと壇上に上がって、やっと開演が遅れた理由を述べだした。
 「折角来たのに入れないのかい! 一部のお客様ともめまして・・・」
 「こんなにみなさまに来ていただけると思いませんでした」
 「どうもただ券を出しすぎたようで・・・」と言って、階段から足を踏み外しそうになりながら降りて行った。
 ・・・もう、彼も80歳近いんだ・・・

 *・・・そもそも女が出ない出し物なんて・・・
  ボクはそう思いながらも観ていた。
 *ところが!
  なんとテノール歌手の素晴らしいこと!
  ・・・オーケストラを圧倒するように堂々と足を広げて吠える!
 *健・ヌッツオはともかく樋口達哉、特に笛田博昭の声が素晴らしい!
  ・・・最後の最後まで、男を堪能しました。
  
  ・・・新たな男の才能発見!です。
        




なるほど!と思う日々(615)医療② 医者が包帯を巻き、神が治す?

2019-07-30 05:53:24 | なるほどと思う日々
 「医者が包帯を巻き、神が治す」
 *神とは自分の内なる力なんだよね。
 *一番大切なのは、「生きる希望」なんだ。
 *末期がんと医者から完全に匙を投げられた患者さんも、時として自然に治ってしまう。(一例)
  ・・・近頃は500人に1人もあるらしい・・・

 *対処法として
  <心身統一道>とか
  <気の基本は指にあり>





エッセイ(542)麻雀大会に準備万端!

2019-07-29 05:52:22 | エッセイ
 ジジイの楽しみ<麻雀>月例に臨む。
 *事前に、勝負勘を養うためにネット囲碁
 *睡眠は十分に
 *ツキが逃げたと思ったらメガネを変える
 *栄養ドリンクを補給する

 ・・・しか~し、結果は惨憺たるものだった・・・

 悟ったことは
 「賭け事に準備万端は通じない!」    



エッセイ(541)大久保先生とボク

2019-07-28 04:25:02 | エッセイ
 昨日のボクのブログ「日本の文化を学ぶ」<新体詩>について、講義された大久保先生からメールをいただいた。
 「的確なまとめと感想ありがとうございます」
 ・・・感激だな・・・
 そして
 「お互い老境ながら知的好奇心をかきたてて進みましょう。体はともかく、こちらはなんとかなりますよ」だって。
 
 <知的好奇心>
 ・・・確かに! ボクにはそれしかない。 
 
 ・・・今年の夏も頑張るぞ!

 しかし、先生のサマーヴァケーションはアメリカのアナハイムで過ごすんだって・・・。
 
 
 

 ボクのサマーヴァケーションは?
 仲間と<麻雀>しかないか・・・。
 ・・・雲泥の差だ・・・       




三鷹通信(348)大久保東女名誉教授の「日本の文化」を学ぶ会<新体詩>

2019-07-27 06:54:52 | 三鷹通信
 暑い日でした。大久保講師、ボク等アロハシャツの方が4人もいらっしゃいました。
 今日のテーマは<新体詩>です。
 三人の東大の思想家が新しい<近代詩>について、編纂したものです。
 *西洋の近代的スタイルの文化を取り入れている。
 *人間の感情と思想。
 *五七調漢文体で表現
 「社会学の原理に題す」「抜刀隊」「勧学の歌」「尚今居士」
 *なんといっても、与謝野晶子の「みだれ髪」
   
  ・・・定型を崩し、社会のモラルを破る、世紀末的ロマン派。<禁忌><恋愛><夜>を表現。
 *与謝野晶子には、国家の論理に個人の論理をぶつけた<女性解放>の先駆けともいえる詩がある。
  
 明治38年になると批評家、上田敏の「海潮音」が出版される。
 *カール・ブッセの「山のあなた」
 *ボードレールの「薄暮の曲」
 *マラルメの「嗟嘆(といき)」
 *ヴェルレーヌの「落葉」
 ・・・仏革命以前の型にはまった宮廷文化からボードレールの「悪の華」に代表される、世紀末デカダンスへと移行する。

 *日本でも、明治42年、反道徳、腐敗、倒錯を表現した、北原白秋の「邪宗門」が発表される。
 ・・・邪宗門扉銘
 「ここ過ぎて曲節の悩みのむれに、ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、ここ過ぎて神経のにがき魔睡に、」

 ・・・膨大な例示にアホなボクにはまとめきれない・・・

 この後、中国料理「ドラゴン」に席を移して、先生と雑談を楽しむ。
 ・・・フランスに三年間留学されたとき、フランス人から「ドイツ人か?」と聞かれたそうです。ふつう、「中国人か?」ときかれそうなものですが、先生はなかなか格好いい男なのです。
 ・・・この後アメリカのアナハイム(大谷翔平で有名な)に渡られ、サマータイムを楽しまれるそうです。
 ・・・お元気で行ってらっしゃい。 秋にはお土産話を期待しています。


      




エッセイ(540)その日のボクの心の陰と陽

2019-07-26 04:02:13 | エッセイ
 その日、ボクは図書館に向けて歩いていた。
 久しぶりの好天で暑い。

 *・・・おっ、道端でおばあさんがしゃがんでいる。
 苦しそうだ。
「どうしました? だいじょうぶですか?」
 当然そう声をかけるべきだという気になった。
 ・・・しかし、こんなよぼよぼジジイに何ができるというのか? 近づいてくる若い人たちに任せるべきだ・・・
 ボクはそう思って不本意ながらも無視した。

 *バスで家へ帰る途中。渋滞で停まったバスの窓から外を見るともなく見ていた。
 ・・・暑いのだろう、おっさんが上着を脱いでたたんでいる。
 ・・・おっ、ポケットから何か落ちたぞ!
 ・・・財布だ。
 ・・・おっさんは気づかず歩き出した。
 ・・・ボクは夢中でバスの窓を叩いた。ドンドンと。
 ・・・声は届かなかったがおっさんがそんなボクの仕草に気づいた。
 ・・・そして財布を落としたことに気づいた。
 ・・・おっさんはボクにありがとうというように手を合わせた。

 *家へ帰って早速パソコンを開く。いつものことだ。
 ・・・おっと、気にかかるインフォメーションが飛び込んできた。
 ・・・アマゾンの顧客満足度調査だ。
 ・・・クリックすれば、1万円?
 ・・・待てよ! この項目で別に検索してみた。
 ・・・やっぱしだ。顧客情報フィッシングサイトだった


 *今日も蒸し暑い。いろいろなことが起きるから注意しよう。
 
 

         




三鷹通信(352)第30回読書ミーティング⑤

2019-07-25 05:00:31 | 三鷹通信
 ボクの推薦本は、山本周五郎「樅ノ木は残った」です。
 *江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こったお家騒動を題材にしている。
 *過酷な幕府の大藩取り潰し策と、藩家の内外に渦巻く我欲、反目、誹謗の中に最後まで非道の逆臣を装い、権勢に抗すべく奔走する家老、原田甲斐の忍耐と辛苦に満ちた悲劇の生涯。

 *しかし、ボクが着目したのは、主人公が両親を暗殺された悲運の女の子、宇乃に注ぐ目線だった。
 *保護した宇乃を前にして甲斐は語った。「私はこの木が好きだ。この木は何も語らない。だから私はこの木が好きだ」
 *宇乃は甲斐が、樅ノ木に己の生き様を重ね合わせているように思えた。
 *タイトル「樅ノ木は残った」は、まさに主人公の思いを一言で表したものだったのだ。

 *太宰治とともに、三鷹市を代表する小説家、山本周五郎の愛情深い心根を知った思いです。

 1歳8か月のお子さんを連れて参加されたKさんの推薦本は、「月刊Moe」です。
 *絵本のある暮らしを提案している月刊誌。
 *実際に、会議室の中を自由奔放に振る舞うお子さんに向けるお母さんの視線が魅力的で素敵でした。

 ・・・母性の男性に与える魅力・・・
 
 これを痛感した今回の読書ミーティングでした。





三鷹通信(351)第30回読書ミーティング④

2019-07-24 05:53:00 | 三鷹通信
 今回は参加者の推薦本を紹介いたします。

 *仮想通貨を勉強中のSさんの推薦本は、浜矩子「通貨の正体」
  ・・・通貨は人が交換価値を有する交換手段として認知するから「通貨」となる。
  ・・・1971年に米が金本位制を停止、変動相場制に移行。ドルはすべての通貨に影響を与える通貨に。
  ・・・しかし、今やユーロや日本の為替介入の影響を受け、米国が国内の財政政策を打てば金利が上がりドル高を招く嘆きの通貨となった。
  
  ・・・「仮想通貨」ビットコインはマネーのマネをする仮想(コスプレ)通貨である。
  ・・・通貨は人がそれと認知することで通貨になる。
  ・・・未来のどの通貨がデジタルゴールドと言われる仮想通貨になるのだろうか。

 *読んだ後で物の見方が変わったとおっしゃるAさんの推薦本は、稲盛和夫「生き方」
  ・・・よい心。とくに「世のため人のため」という思いは、宇宙の本来持っている「意志」である。
  ・・・日々労働によって心は磨かれていく。
  ・・・ウソをついてはいけない。人に迷惑をかけてはいけない。正直であれ。
  ・・・日本人固有の「利他精神」を説いている。

 *塩野七生さんの事実に即しているが、論理的な説得力のある描き方に惹かれるというHさんの推薦本は、塩野七生「十字軍物語」
  ・・・200年におよぶキリスト教徒とイスラム教徒の血みどろの戦争史。
  ・・・史実に忠実な記録というだけでなく、著者の意図も組み込まれた歴史小説である。       




三鷹通信(350)第30回読書ミーティング③

2019-07-23 03:44:42 | 三鷹通信
 「令和の新潮流」
 
  *「万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」角川書店編 角川ソフィア文庫
  ・・・新元号「令和」にちなんで、万葉集を読むと癒される?
  数ある万葉集再読本の中で、各社編集者たちのおススメの本。            
  「初春の令月にして、気淑風和ぐ」
  新元号の出展「梅花の宴」序文を収録。
  ふりがな付きですらすら読める。
  さまざまな階層の人々が自らの心を歌ったわが国最古の歌集。
  「万葉集」から名歌約140首選び丁寧に解説。
  参考歌を含めて200首を収録。
  参考情報を付しながら、歌に託した万葉人の様々な思いがよくわかるように構成。
  原文も総ルビ付きで、朗読にも最適。
  ・・・1200年目のベストセラーに。

  *「世界一美味しい手抜きごはん 最速やる気のいらない100レシピ」
  はらペコグリズリー著 KADOKAWA 2019年3月刊
  発行部数12万部。
  大人気ブログ、はらぺこグリズリーの書籍化第2弾。
  とにかくおうちでごはん、という人が急増中。
  料理本新ジャンル。
  現在レシピはネットでゲットが普通。
  材料は少なく、手順も少なく、の傾向。

  *「世界一美味しい煮卵の作り方」
  はらぺこグリズリーさんの待望の第2作目。
  めんどうなことはしたくない。
  でも美味しいものが食べたい。この願望を叶えます。

  *「俺、つしま」
  おぷうのきょうだい著 小学館2018年4月刊。
  発行部数15万部。令和猫本の一番のヒット。
  大人気猫のブログからの書籍化。
  リアルな猫描写を見て、なぜか泣く人が急増中。
  
  ・・・何気ない猫のしぐさや細かな毛色の表現が抜群の画力で描かれる猫漫画のこんていにあるのは、溢れんばかりの猫愛。
  読み進めていくうちに猫への愛情がふくらんでいきます。
  ・・・主人公は、外でゴミを漁っていたところをおじいちゃん(実は女性)に保護されたキジトラの「つしま(つーさん)」
  すでにおじいちゃんの家で暮らしていた先住猫の「ずん姐さん」やあとからやってきた「ちゃ―」おさむ」などとの暮らしぶりに猫あるあるが満載でニヤリとさせられます。

  通常のありきたりの生活の中に魅力が満載
  

三鷹通信(349)第30回読書ミーティング②

2019-07-22 05:55:54 | 三鷹通信
 *令和最初のベストセラー小説は?
 瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」          
 ・・・一人の女の子が、次々に離婚する5人の両親に愛され抜く。きれい事もここまできれいだと、人の心を射る。
 ・・・愛されることが不足している時代に、必要とされる物語か。
 *全国書店員が選んだいちばん!売りたい本。「本屋大賞」にダントツ1位で選ばれた。
 
 *「本屋大賞」とは過去一年間、全国の書店員自身が自分で選んで「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

 *売上ランキングで、3位に選ばれたのは、池井戸潤「ノーサイド・ゲーム」
 ・・・発行部数30万部。舞台がラグビーでも変わらぬ池井戸ワールド。
 ・・・既得権にしがみつく権力者対正義を貫く弱者の物語。
 ・・・最後は善が悪を完膚なきまでに打ち倒すカタルシス。
 ・・・いつものドラマ化(大泉洋主演)で相乗効果。

 *いづれも、本屋書店員が売りたい本なんですね。