昭和のマロ

昭和に生きた世代の経験談、最近の世相への感想などを綴る。

エッセイ(463)映画ハナレイベイ

2018-10-31 06:39:30 | エッセイ
 久しぶりの映画でしたが、新聞の大きな広告に惹きつけられ観てきました。
 
 吉田羊主演の村上春樹作品。      息子をハワイ・カウアイ島のハナレイベイでサメに右脚を喰いちぎられて亡くした主人公は、息子の命日に毎年ハナレイベイを訪れ3週間ほど滞在する。

 ・・・自分はどれほど息子を愛しただろうか・・・
 ・・・美しさの裏で、時として猛威を振るう自然・・・
 ・・・出会った日本の若者とのしばしの交流・・・
 ・・・片脚の日本人のサーファーを見かけたという・・・
 
 主人公は<自然>の中での<喪失>と向き合い、もがき苦しみながらも悲しみの先に<希望>を追い求める。
 <吉田羊>渾身の演技に惹かれました。
 

      






エッセイ(462)木曽康子 ビーズ工芸展

2018-10-30 05:18:15 | エッセイ
 本日は「木曽康子 ビーズ工芸展」のご案内です。
 
 *ビーズワークに魅せられて50年になろうとしています。
 今回はショーウインドーを飾るためのビーズフラワーとインテリアとして心休まる可憐な卓上花をメインに創作しました。
 ビーダリーの個性あふれるネックレス、ブローチ、織りのストリングネックレス、小さな壁飾りなど新作を揃えてお待ち申し上げます。 ビーダリー 木曽康子
  
 場所:帝国ホテルプラザ東京3F「花あさぎ」
 日時:11月9日(金)~15日(木)11:00~19:00(最終日は17:00まで)
 
 
  *また写真随筆集「ビーズの見る夢」も展示販売いたします。
   

 木曽康子さんはぼくの大学時代からの友人、著名な心臓血管外科医木曽一誠氏の奥さまです。
 彼のアメリカ留学に同行され、ビーズに出合い、それ以来ビーダリーとしてご活躍していらっしゃいます。
 
 また随筆集「海流の旅人」も出版されるなどの才女でいらっしゃいます。    
 
 

 この度ご案内をいただきましたので、勝手ながら皆さんにも茲許紹介する次第です。




三鷹通信(307)三鷹市民大学「歌舞伎にみる美意識」(3)

2018-10-29 03:05:02 | 三鷹通信
 市川亀治郎(現市川猿之助)は、講演録「役者絵遍歴」で述べておられます。
 「私たちは役者絵だけでなく仏像も参考にします」
 「吉野山の蔵王権現は片足で立っていますが、軸がきちんとしているので倒れません。
 「この像を真似れば倒れることなく美しいポーズを決めることができます」
 「じつはこれが痛いのです。荒事の稽古の中でも<痛いか>と聞かれます。<痛い>と答えると<それでいいんだ>と言われます」
 「<痛い>=<美しい>という考え方です」

 *<隈取>・・・荒事から誕生した化粧法。(キャラクターを分かりやすく)
 「菅原伝授手習鑑」車引に例を取りましょう。
 <時平>
 ・・・悪公卿(敵役)
 *以下三人は三つ子ですが性質が異なる。
 <松王丸>
 ・・・一本隈(立役)
 <梅王丸>
 ・・・筋隈(荒事)
 <桜丸>
 ・・・柔らかいむき身

 「助六由縁江戸桜」・・・江戸吉原三浦屋の店先。
 一番右が<遊女揚巻に言い寄る鬚の意休>
 左が意休を避ける<遊女揚巻>
 真ん中が煙管を足指で銜え意休を挑発する<助六>

 *源氏の宝刀<友切丸>を探索する助六(実は曽我五郎)は<鬚の意休>が保持するとみて挑発する。
 *助六の素性を知る意休は、親の仇も討てないと意見し、香炉台を切った刀こそ<友切丸>だった。

 *江戸の歌舞伎で開発された<回り舞台> 
 世界で初めての仕掛けだった。

 *実は藤澤茜先生は、当日貴重な<生の浮世絵>をご持参されました。
  薄い和紙に裏まで色が沁みていましたが、表面のにじみは一切ないスバラシイ技法を駆使した版画絵でした。

 *なお、小生、このあと他用があり、中座したので、残念ながら「白波五人男」などのお話を聞けませんでした。
 *先生、失礼いたしました。

       






三鷹通信(306)三鷹市民大学「歌舞伎にみる美意識」(2)

2018-10-28 06:29:30 | 三鷹通信
 *歌舞伎は他の芸能から影響を受けている。
 「能」からの影響
 <演目>道成寺・勧進帳・土蜘蛛など。
 <舞台>阿国歌舞伎で能舞台を使用、その後変化。
 <楽器>四拍子・・・能管・大鼓・小鼓・太鼓

 「狂言」からの影響
 <演目>棒しばり・身代わり座禅など。
 <セリフ>しゃべりの芸。

 「文楽」(浄瑠璃)からの影響
  当たりを取った作品を歌舞伎化。
 <仮名手本忠臣蔵> <義経三本桜> <菅原伝授手習鑑>・・・三代名作すべて。

 *歌舞伎は<型>の芸術(様式美を重視)
  個々の役者が工夫を重ねて創作した<型>が家の芸として伝承されてきた。
 *役者を中心としたスぺシャリストによる総合芸術
  狂言作者・頭取・大道具・小道具・音楽・床山など。
  (江戸時代の芝居小屋で働く人は200人とも言われた)

 *江戸と上方による作風の違い。
  上方では<和事>・・・柔軟な男性を表す演技・坂田藤十郎が創始。
  江戸では武士の町を反映し、勇猛な人物・超人物を主人公にする荒々しい演技を持ち味とする。初代市川團十郎が創始。
  

 *初代鳥居清倍「初代市川團十郎の竹抜き五郎」
 人間離れした表情は、人形浄瑠璃の首の影響か?

 ─続く─

 <現代の美意識> 昨夜は調布の花火大会でした。
 
 うちのベランダからも見えました。

 




 

三鷹通信(305)三鷹市民大学「歌舞伎にみる美意識」

2018-10-27 03:24:43 | 三鷹通信
 昨日は一昨週に引き続き、藤澤 茜国際浮世絵学会常務理事の市民大学・日本の文化コースでの講演でした。
 「歌舞伎にみる美意識」・・・華麗な衣裳・舞台・・・
 
 さて、この絵は鈴木晴信の「明和三美人図」です。
 当時、美人と評されたのは谷中水茶屋「鍵屋」の看板娘「笠森お仙」
    浅草寺奥山の楊枝屋「柳屋のお藤」
 そして、二十軒茶屋の「蔦屋のお芳」でした。
 この絵の右側は「笠森お仙」左側は「柳屋のお藤」です。
では、センターは? 「蔦屋のお芳」ではないのです。
 実は、歌舞伎の女形、「二代目菊之丞」でした。
*当時のファッションリーダーは歌舞伎の女形だったんですね。

 <歌舞伎の特色> 「阿国歌舞伎草紙」
 歌舞伎は神と人間が役者を通じて交流する場として誕生。
 現在でも大向こうから舞台の役者に掛け声がかけられるように、観客参加型の演劇といえる。
 まさにお祭りのような状態で観客もともに芝居をつくっていった。
 「待ってました!」「ありがてい!」まさに<掛け声>ありきの演目もあります。

 <阿国歌舞伎>から、<遊女歌舞伎>、<若者歌舞伎>そして<成人・男性のみの歌舞伎>と歴史的に変遷して来ましたが、
 まさに歌舞伎は<傾く・かぶく>・・・リアルではない、無理を押し通すのが元々の発想でした。
 2015年新橋演舞場で演じられたスーパー歌舞伎「ワンピース」もまさにそうしたものでした。
           
 ─続く─



エッセイ(461)まだ運が付いてます!

2018-10-26 04:26:09 | エッセイ
 先日、近くのスーパーで買い物を頼まれたんだけど、財布にポイントカードとディスカウントカードがない。
 いくら探してもない。
 着ていた服の中にも、部屋の中にもない。
 どこかで落としたか?

 スーパーで買い物して、支払いの際、カウンターで訊いてみた。
 「カードを失くしちゃったんだけど・・・」
 感じのいいおばさんに訊かれた。
 「お名前は・・・」
 「・・・です」
 「この間床に落っこちていたので拾っておきました」
 ・・・まだボクには運が付いている!

 昨日プライベート麻雀を行った。
 6回戦戦うのだが、5回までで少し負けている。
 最後頑張った!
 バカ憑きして結果、ひとり勝ちになった!

 近くのすし屋でみんなに寿司を振る舞った。

 ・・・う~ん、ボクにはまだ運が付いている!
 (写真はいずれも、イメージです・・・)


三鷹通信(304)三鷹の銀杏

2018-10-25 05:46:12 | 三鷹通信
 昨日、三鷹の銀杏を買ってきました。
 「三鷹の銀杏」て有名なんですよ。
 イチョウは三鷹市の木でもあり、土壌や気象条件などから日本で最もイチョウに適した場所なんです。
 この時期、すでに収穫の終わった銀杏畑の入り口に臨時の売り場が設置されています。
 東八通りに面しています。12月頃まで売っているそうです。

 ビタミンA、C,鉄分、コレストロール値を下げるレシチンなどを含んだ食べる宝石です!
 咳止めや老人の失禁にも効果のある不老長寿の実でもあります!        


エッセイ(460)カラスにやられた!

2018-10-23 08:51:51 | エッセイ
 なに? カラスが駅の券売機に現れた!
 しかも、錦糸町と東村山の駅に!

 東村山に現れたカラスはお客から五千円札を強奪!
 

 錦糸町駅に現れたカラスは逮捕された?

 ・・・以上、カラス人間翻弄の図・・・


 昨日ゴミ出しに行ったら、
 うえーっ、カラスに荒らされている! 久しぶりに見た光景だ・・・。
 
 プラスチックの日なのに、生ごみを入れた奴がいるんだ! 
     
 上からカラスが見ていた。
 ・・・カラスは<人間の愚行>を見逃さない!
 ・・・でかいハシブトガラスだ。

     



三鷹通信(303)ICU祭(えん・めぐる)

2018-10-22 03:14:42 | 三鷹通信
 昨日は、フェースブックの竹上恭子さんのお誘いに乗って、ICU祭(国際基督教大学の学園祭)に行ってきました。
 今年のテーマは「えん・めぐる」なかなか洒落ていますね。
 
 11時頃でしたが、すでに人混みで、おとな・こども・外人等々混みあっていました。

 テント小屋では、学生たちが趣向を凝らした売店を展開。
 
 国際色豊かな飲食店も多い。
 

 本館の中では習字のコーナーなどもある。
 ステージでは舞台の準備中でした。

 竹上恭子さんの「世界一大きな絵本」のコーナーは昨日だけだったようで、残念ながら見れませんでした。
 それにしても、好天に恵まれ、最初涼しかったのですが往復4キロ余りの行程で汗びっしょりになりました。
 老体には楽しくも、刺激的な2時間でした。        



三鷹通信(302)第19回多摩碁慶会

2018-10-21 04:03:38 | 三鷹通信
 昨日、三鷹市駅前コミュニティセンターで近隣の囲碁仲間を集めて「第19回多摩碁慶会」が開催された。
 藤森三男会長(S35経)のご挨拶の冒頭、長年この会の発展にご尽力いただいた故広瀬政和(S27経)事務局長を悼み黙とうを捧げた。

 参加者18名をA,Bにクラス分けをして、熱戦の火ぶたが切られた。
 相手を替えて3回戦を戦い、Aクラスでは金澤拓平氏(S37文)、Bクラスでは山田豊滋氏(S41経)が優勝された。
 入賞者にはオーストラリアワインやラスベガスのグラスなど多数の賞品が振る舞われた。

 なお、11月18日(日)午前10時から三鷹市第一小学校で恒例の「親と子の初心者囲碁教室」をプロ棋士の熊7段をお招きして開催されます。
 
 ご関心のある方は、大人も子どももぜひご参加ください。
 ちなみに、こんな感じです